鉄腕アトムは、昭和38年1月から41年12月にかけて193話(白黒)、昭和55年10月から56年12月にかけて52話(カラー)放送され、最高視聴率40%、平均視聴率30%と文字通りTVアニメ界のスーパースター的存在であった。
そのアトムが、生誕(‘03年4月7日)を記念して来春フジTV系にて22年ぶりに復活する。新シリーズ名は「アストロボーイ・鉄腕アトム」。フジTVでは4月7日前後の日曜午前中に第1回目の放送を予定しており、50回で終了する。
新シリーズのテーマは「心のあるロボット」で、暴力的なシーンはない。前シリーズはアメリカなど世界40カ国以上で放送された実績があり、新シリーズも放送開始半年後の9月から世界各国で放送されるもよう。そのためテレビ番組の放送基準に厳格なアメリカの基準に基づいてチェックが行われ、シナリオスタッフにアメリカ人も数名加わっているという。
アトム生誕はTV界だけでなく、出版界でも動きがあるようだ。その中でも特にユニークな企画が、幻の逸品を復刻する光文社の「鉄腕アトム Happy Birthday Box」だ。Boxの中には、アトムが雑誌で最初に登場した「アトム赤道をゆく」などの読み切り付録完全復刻本、ノベルティーグッズで非売品だったアトム貯金箱の復刻版、雑誌『少年』に掲載された初期作品の複製生原画、科学冒険漫画「アトム大使」を当時の紙面のまま完全に再現したコミックス、などが入っており、マニアに限らずよだれを垂らさずにはいられないほど充実した内容。
以下は「Happy Birthday Box」の一部。
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読み切り付録完全復刻本
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アトム貯金箱
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初期作品の複製生原画
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新装コミックス「アトム大使」
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手塚プロサイドの企画責任者古徳(ことく)出版局長は、「この企画は2年越しの企画。アトム連載の『少年』で培ったノウハウがある光文社だからこそできた企画」と話す。
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手塚プロの入口
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11月1日より全国の書店や玩具店で注文の受付けがスタートし、‘03年1月31日(金)までに申込むと‘03年3月25日頃に商品が引渡される期間限定の完全予約制を採用している。
また、インターネットで直接光文社(http://www.kobunsha.com/atom/)に申込むこともできる。
但し、今回の企画は大きな反響を呼ぶと予想されること、締切間際に注文が集中すること、などを考えると早めに申込んでおいた方が無難だと思われる。
余談であるが、パチンコ業界もここ1〜2年「天才バカボン」、「巨人の星」、「明日のジョー」などの昔のアニメを復刻させた。残る超大物は「鉄腕アトム」と「おそ松くん」。一日も早い実現をとは余計なお世話か。
(文 藤田昂)
※写真は、手塚プロのギャラリースペースです。
2002年11月15日更新
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