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三時限目 シロアリはゴキブリ
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シロアリはゴキブリ シロアリは蟻の仲間ではありません、なんと分類上はゴキブリ類に近いのです。動植物で名前が仲間のようで、実は違う仲間の生物を取り上げてみました。
【シロアリ=等翅(とうし)目に属する昆虫】
社会生活を営むので蟻類と勘違いされやすいが、完全変態をする蟻類とは異なり不完全変態をし、生物学分類上ではゴキブリ類に近い昆虫とのこと。
注)
完全変態=昆虫が「卵」→「幼虫」→「蛹」の三段階を経過し成虫になること。
不完全変態=昆虫が「蛹」の時期を経過せずに成虫になること。
日本では、木造家屋を食い荒らす害虫として有名だが、ゴキブリの仲間だとすれば嫌われ者ということで共通点が見出せますね。
しかし、自然の生態系においては植物遺体の分解者として極めて重要な役割をもつ 昆虫なのです。ミミズ同様地球にとっては重要な生物で、土を作るのに役立っている昆虫なのです。嫌われ者にも何かしら役立つものがある、人間社会と同じですね。
そういえば、ゴキブリもある国では食料になって重要なタンパク原になっているそ うですが、本当かな。シロアリといえば、駆除作業で詐欺まがいが横行したことがあるので御注意を。
【タラバガニ=タラバガニ科の甲殻類】
カニの名前がつくがカニ類ではなく、ヤドカリの仲間とのこと。
カニは甲殻綱短尾類、一方タラバガニとヤドカリは甲殻綱異尾類で、3対の歩脚を 持つ(第4歩脚は縮小して甲の陰に隠れている)生物。生物学の分類は難しすぎて良くわからん、ようするに、カニは10本の脚が食べら
れて、タラバガニは8本しか食べられる脚がないということです。そういえば、たしかに食べられる脚の数が少なかったような気がしますね。
私めが昔北海道旅行にいった時、カニ料理専門店に入ったら舞台で踊りなど観せる派手なお店で、司会者がクイズを出題しその問題が「タラバガニは何の仲間」という問題でした。当然「ヤドカリ」と解答し、カニの脚の中身を取り出すためのヘラ?をゲット。今でも出題しているかも知れないので、運が良ければ賞品ゲット。ただし、観光客相手のお店なので味は保証しかねます。
【カナヘビ=カナヘビ科に属するトカゲの総称】
脚が4本、観るからにトカゲなのに何故カナヘビ。トカゲよりもっと細長く、尾も長いのでヘビという名が付いたのな。身体が金(かな)色=褐色なので、カナヘビというとのこと。
このように、人間社会においては動植物の名前を仲間のように表現していても、実は違う仲間であったりすることも多いのです。
皆さんもそんな動植物を探してみませんか。
2002年9月20日更新
二時限目 水銀の不思議
一時限目 寄生虫
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