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アカデミア青木

診療室の隣は、
なごみの空間
〜懐かし博物館〜

「スポット」タイトル

看板 東急田園都市線「たまプラーザ駅」から徒歩15分。住宅街の一角にある「たまプラーザ歯科」の中に、昭和の匂いいっぱいの「懐かし博物館」がある。院長の入山喜良氏が長年かけて集めた生活雑貨、玩具、菓子のパッケージ類、など3〜5万点が、3つの部屋に展示されている。

コレクション

 「子供の頃から絵が好きだった」という入山氏が収集を始めたのは、昭和50年頃。ちょうど都内にアンティークショップが出始めた時期で、店にあった「ボンボン時計」を見てその魅力に取りつかれたという。数年後「横浜ブリキのおもちゃ博物館」館長の北原照久氏と出合ってからは生活雑貨から玩具へ、そして平成4年頃からは駄菓子屋グッズやお菓子のバッケージがコレクションの対象となった。

館内 館内 館内

駄菓子に落ち着いたことについて入山氏は、「当時(平成4年)は、現在では考えられないような手頃な値段だったため続けやすいと考えた。しかしそれ以上に、形がイビツであるがゆえおもしろく素朴でもあり、また時には美的でもあり、そして何よりひとつひとつに思い出がある。結局、私は『駄』の魅力に惹かれたのです。」と自ら分析している。

  館内館内

 平成6年の自宅の新築をきっかけに、それまで診療所内にあった居住空間をコレクションの展示室に改装し「懐かし博物館」を作った。どの方向から見てもコレクションが映えるような配置、退色を防ぐ遮光用カーテンの調達、レトロな雰囲気を醸し出すアンティーク照明の配線工事、など細心の配慮がなされている。この展示室には美術館に見られるような大きなガラスケースはない。見学者が空気を介して展示品に接する感覚を大切にしている。

館内 館内 館内

 入山氏にお薦めの展示品をいくつか挙げていただいた。

1.大型のビスケットの一斗缶
2.「フトル コドモオ菓子」
(昭和15年の
「幻の東京オリンピック」を反映)
大型ビスケット

フトルコドモ

3.グリコの類似品「ランナ」

4.大黒様の菓子瓶

ランナ

大黒様の飴入れ

 コレクションの一部は平成10年に出版された『京都書院アーツコレクション76 おかしな駄菓子屋さん』(入山喜良著。京都書院)の中でも紹介されているが、やはり「生」にはかなわない。この「懐かし博物館」は私設の博物館のため、事前予約が必要。見学希望の場合は、下記まで問い合わせを。

おかしな駄菓子屋さん

所在地 

神奈川県横浜市青葉区美しが丘3−6−6 たまプラーザ歯科内

開館時間・
休館日

「たまプラーザ歯科」に同じ
9:00〜12:30、14:00〜18:00
木曜日、日曜日休診

入場料

無料

アクセス

東急田園都市線「たまプラーザ駅」下車
東急バス「虹が丘営業所」行バスで
「美しが丘3丁目」下車後、徒歩2分

問合せ先

045−901−4582(要事前予約)



2002年10月25日更新
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