鴻池綱孝
〈第五夜〉 セメント怪獣
今宵は、わが家のアルバムから秘蔵の怪獣写真を公開しましょう。写真は1967年夏に、仙台市のヘルスセンターで撮影した物で、その規模から当時の怪獣ブームの凄さをうかがい知る事が出来るかと思います。
これら怪獣の材質はセメントで、これは戦後1950年〜60年代に流行ったセメント彫刻の手法を用いています。そもそもセメント彫刻は、戦時中の金属の資材不足時に塑像制作の新たな素材として生み出された技法で、戦後になって、パブリックアートとして町に溶け込んで行きました。
これを応用したのが、この写真の怪獣たちです。セメントの持つ、質感、重量感は怪獣を表現するには最適なものとなっています。現在ならコストの面からも発泡スチロールになるのは必至でしょう。
展示怪獣は未掲載を含め、写真に写っている限りでは14体確認出来ます。これらのセメント怪獣が日本各地を巡業していたのかどうか、知っている方、情報お願いします。
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‘66年末に公開された東宝映画「南海の大決闘」よりエビラ。ソフビ怪獣を持っていたほどのお気に入り怪獣。あぁ…乗っかりたい….
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版権を取得しないで安易に怪獣商売をしようと、この手のパチ怪獣が闊歩していた。ワニとかのコワモテの動物は、いの一番に狙われ、とりあえず角と牙を付けられた。なんか凄みを出そうとカニ手を装着された。パチモンのマジな立体化に拍手!
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オリジナル怪獣と東宝怪獣のなか、突然の『マグマ大使』はPプロ作品。ウルトラマン初放映より一週間早く放映。知っていました?
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東宝「キングコングの逆襲」より『メカニコング』。この映画の宣伝イベントを匂わせる1枚。
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関心の無い大人達にさえ『アンギラス』の名は知れ渡っていた。
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赤影に登場した『百足怪獣ドグマ』×マグマ大使の『毒ガス怪獣サソギラス』なオリジナル怪獣。それとも原案があるのかな?
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2002年8月2日更新
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