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その18 転んでもただでは起きない!達磨の巻

手足のある達磨

"凶"のおみくじ
"凶"のおみくじ

 初詣でに行ったら"凶"のおみくじをひいてしまいました!
 浅草・浅草寺にて、たくさんの人ごみの中、行列が嫌いな私が並んでひいたのに‥‥です。ガーン。悲しい。新年早々なんということでしょう。仕方がありません。気持ちを入れかえて! と元気よくアルバイトにいったらケンカが発生。それも、その時いた年長者はこの私。慌ててとめに入ったのですが、見るからに怖そうな30代くらいの男性が、どうも酔っ払っているらしく、アルバイトの高校生2人に殴りかかっています。
 「お客様どうかなさいましたか? 申し訳ありません」
 とはいったもののケンカはとまるはずもなく、高校生はブンブンと胸あたりを一方的に殴られ、なんとかしようと手をだしたら、もう1人の高校生が、
 「いいっすよ」
 と私の手をはねのけ、殴られたら殴り返すって感じでにらみつけています。「やっぱり凶だわ!」と心の中で叫びつつも、なんというか男の子ってたいへんダ。若くてもこんな状況になったら立ち向かわないといけないんですから。その上一応女である私を保護(?)しようとしている姿に、ちょっぴり感動したりして。
 しばらくして店長代理がきてくださり、なんとかこの場はおさまりましたが、年明け早々あまり嬉しくないスタートなのでした。今年もイロイロなことがありそうな予感が‥‥。

 さて、1月20日をもって「その8 ピンクのお面の巻 後編」で紹介した、吉祥寺にある"たご舎"さんが閉店してしまいました。私より3つ年下の彼女が、お店を開いた時にはとても驚きましたが、なんといっても時期が悪かったです。世の中がこんなに景気が悪くなるなんて、それもこんなに長引くなんて誰が想像できたでしょう。家賃を支払いながらの経営は、どこも本当にたいへんですよね。
 たご舎さんは今後店舗は持たずにネットショップを続け、もちろんイラストや看板づくりのお仕事も続けていかれます。興味のある方は、ぜひぜひホームページをのぞいてみてくださいネ! http://www.tagoya.net/ です。
 年明けから閉店セールをやっていたので、ある日の夜に、きんのすけ(女)と行ってきました。たご舎のタゴモリノリコさんとはメールのやりとりはあったものの、直接会うのはひさしぶり。気落ちしていないかと心配して行きましたが、思ったより元気そうで安心しました。私は"やとわれ"の身ですが2人は自営業。自営業の大変さも、気楽さ、おもしろさもよくわかっています。
 「いい勉強をしたよ。やってみないとわからないことってたくさんあるよね。でも、これからは自営業という名の無職から、フリーという名の無職だぁ〜」
 とタゴモリさんは笑います。でも話していてわかったことがあります。3人とも、どんなに今がたいへんでも前より今のほうがいいって、強がりではなく素直に思えているのです(健康だからいえるのかも知れませんが)。ノンキっちゅうか前向きでいいですよね。

 前置きが長くなりましたがモノの紹介です。セールということもあり、お値段もかなり安くて、ついついたくさん買ってしまいましたが、そんな中でご紹介するのは、新年でもありましたし、転んでもぜったいに起き上がる! という"願"をかけて買った達磨グッズをご紹介します。

セルロイドのお面

 最初はセルロイドのお面。以前お面はご紹介しましたが、これは持っていなかったので喜んで買いました。藍色の絞りハチマキが、赤い達磨にとてもよく似合ってステキです。最近つくられたお面と違い、色ムラがあるので時代が感じられて、部屋に飾りたいなぁと思ったのです。次にセルロイド製の人形2点です。漫画っぽい表情をした起き上がり小法師と、お面と同じ渋い顔の人形は、対照的なデザインが楽しくて買いました。考えてみると部屋に飾るモノで、真っ赤なモノって案外少ないので、原色好きな私としては嬉しいです。

セルロイド製の人形

 セルロイドといえば、先日セルロイド玩具の職人さんと知り合いました。東京は足立区にある平井玩具製作所の方です。なんでも昔は鉄腕アトムなど、さまざまなピンク色のお面をつくっておられたとか。しばらく製造しておられなかったセルロイド玩具ですが、独特の素材が醸し出す柔らかさ、あたたかさを伝えたいと、40年ぶりに新生セルロイド人形をつくられたそうです。ホームページもありますので、興味のある方はのぞいてみてください。http://home10.highway.ne.jp/cell-46/celldreamindex.htmlです。

手足のある達磨の封筒

 そして、なんといっても気に入ったのが封筒です。この達磨ステキでしょ? 手と足があるのがポイントで、踊っている姿も楽しそうで笑えます。手足のある達磨といえば、積み木、ブリキ製のコマなどがありますが、封筒もあったのですね。もしかすると便箋もあったのでしょうか? 2003年はじめてのお買い物で達磨がたくさんやってきて、縁起がいいというか、これでおみくじの凶も吹き飛ぶと嬉しいです。
 タゴモリさんは達磨好きで、達磨をデザインしたバッグやTシャツ、手ぬぐいなど、さまざまなオリジナルグッズをつくって販売しています。残念ながらお店は閉店し、そのセールでこの達磨たちは私のもとにやってくることになりましたが、30代の女3人で、夜遅くまで「転んでもただでは起きない! ガンバルゾ」って、大笑いしたひとときも、達磨と一緒に大切にしたいと思います。

セルロイドのお面

 しかし、この夜は終電に間に合いませんでした。「なんで、もう少し早く出なかったのかしら」とションボリ。前より今のほうがいいといっておきながら、小さなことではクヨクヨする私です。でも、きんのすけに車で送ってもらえたので感謝! 帰宅は早朝2時でした。ちなみにこの日はビックサイトで開催されている"骨董ジャンボリー"でアルバイトすることになっており、9時までに会場に行かなければいけません。トホホ。でも古いモノが大好きですから、がんばりたいと思います。


2003年3月24日更新
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