21世紀編(2012-)の最近のブログ記事

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昨日に続いて、きょうも母の日にちなんだ音楽を・・・。
突然ですが、「MOTHER 2 ギーグの逆襲」というテレビゲームが好きなんです。
といっても、いま手元にそのソフトも、ハードであるスーパーファミコン或いはゲームボーイアドバンスもないので、できないんですけど・・・。
私のロールプレイングゲーム御三家は、堀井雄二さんの「ドラゴンクエスト」シリーズ、さくまあきらさんの「桃太郎伝説」シリーズ、そして糸井重里さんの「MOTHER 2」です。
2ということは、1もあって、3もあるのですが、「MOTHER」は最初のほうでどうすればいいのかわからなくなって挫折、そして「MOTHER 3」は私にとってはお話が悲し過ぎて・・・やっぱり「MOTHER 2」が好きなのです。
「MOTHER」シリーズの音楽を担当しているのは、鈴木慶一さん
鈴木慶一さんは70年代から、はちみつぱい、ムーンライダースと活動してきたミュージシャン。テレビのCMにも、何故かよく出演している、あの白い顎髭のおじさんです。
そんな慶一さんの音楽家としての人生は、いまから遥か42年前の、あがた森魚さんとの出会いから始まりました。
その話は、次回!
ああ、「MOTHER 2」とか昔のドラクエや桃伝とか、かわいくてポップなドット絵の、でも厳しい人生の教えが含まれてる、懐かしのRPGがやりたいなぁ。
それぞれ、「ドラクエ」はすぎやまこういちさん、「桃伝」はサザンオールスターズの関口和之さん、「MOTHER」は鈴木慶一さん、と音楽もゲームデザインやキャラクターデザインと同じく素晴らしいのです。
最近は、何から何まで、ゲームもそうだけど、リアル志向で、まいっちゃうよ。
最近のテレビゲームは、全然やったことありません。携帯ゲームも、アプリとかいうのもない。
もっと、なんですかねぇ、ええと、「だるま落とし」とかね、「つみき」とか、そういうのをやりたいですね。
「わなげ」、とかね。
あと・・・「汽車の模型」、とかさ。うん。
昔のゲームは、「人生の厳しさをポップなかわいさ」で教えてくれた。
ああ、そうだ、そういうふうに「心地よさ」と「深み」が一緒になってるのって、まさに60年代後半からのフォークやロックそのものじゃないか!?
「MOTHER 2」の音楽では、いろいろ好きなんだけど、「ビコーズ アイ ラブ ユー」というのが、ギターの音色もあるからか、いちばん落ち着くし、好きだなぁ。


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MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック
鈴木慶一+田中宏和+金津ヒロシ「MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック」
1. Mother Earth 2. Pollyanna(I Believe in You) 3. Bein' Friend 4. Humoresque of a Little Dog 5. Eight Melodies(Toy Piano Version sx) 6. Wisdom of The World 7. TWINKLE Elementary School 8. Snowman 9. The Paradise Line 10. Eight Melodies〈MOTHER2〉 11. オネットのテーマ 12. ツーソンのテーマ 13. スリークのテーマ 14. サターンバレーのテーマ 15. 自転車のテーマ(くるくるペダル) 16. ウインターズのテーマ 17. ホスピタル ダブ(名医と呼ばれたい) 18. ラッキー ナイス ブルース 19. フォーサイド(摩天楼に抱かれて) 20. ホテル(白蝶貝のネックレス) 21. サマーズのテーマ 22. ランマのテーマ 23. エイトメロディーズ 24. いのちのひかり 25. ビコーズ アイ ラブ ユー 26. スマイル アンド ティアーズ
Released on August 20, 2003


MOTHER2 ギーグの逆襲
「MOTHER 2 ギーグの逆襲」(スーパーファミコン)
Released on August 27, 1994


MOTHER 1+2
「MOTHER 1+2」(ゲームボーイアドバンス)
Released on June 20, 2003


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ひとつ前のNHKの朝の連続テレビ小説、「カーネーション」、椎名林檎さんの歌が素敵だった。
去年の紅白歌合戦で、東京事変とオーケストラとともに、「女の子はいつでも」とメドレーで歌ってたのが、すっごくかっこよかった!
きょうは母の日・・・。
親不孝者の私は、今年も何もプレゼントできません・・。
もともと、5月13日にアメリカで、ある人がお母さんにカーネーションをあげたことが始まりだといいます。
来年こそは・・いや、そうじゃなくて、これから毎日毎日、少しずつがんばって、母が誇りに思えるような人になりたい!
そしていつか、マンションの部屋とミニクーパーと奈良や京都や日本橋の観光をプレゼントしたいです!
もちろん、カーネーションのお花も。
東京事変が解散して、最後のテレビ出演になったミュージックステーションのときも、素敵でした。
というのも、私は椎名林檎さんが新宿系自作自演屋として、「歌舞伎町の女」でデビューした頃、自分よりずっとかっこいいその女の人を普通の感覚で見られなかったのです。たぶん、うらやましかったのです。
いま、椎名林檎というひとりの女性をかっこいいと素直に思えるのは、私がほんとうの私に近づけているからだろうか・・。
椎名林檎も、日本語という言語とロックサウンドという欧米の音楽を融け合わせて、自分の紡ぐ言葉と音で歌うシンガー。
60年代後半からのロックとフォークの遺伝子を受け継いでいる人です。
シンガーソングライターという言葉もJ-POPという言葉も、いまいちかっこわるい気がして好きじゃないんだけど、「自分の言葉で世界を歌う人たち」が支持されて、そしてそんな人たちのCDが売れる健全な社会になってほしい。
だから、みんな、勝手に自由にそれぞれの歌を歌えばいいのだ。
そして、すべての歌の源流は、母親の子守唄から始まったのかもしれない。たとえ母親のいない人でも、確かに間違いなく、母胎の中で大いなる命なる母の子守唄を聴いていたはず・・・。
アスファルトで覆われたこの資本主義社会に、それでも地面に力強く花が咲いている。
その強さは、母の優しさ。
私たちの歌も、そうありたい。


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カーネーション
椎名林檎「カーネーション」
1. カーネーション 2. 私の愛するひと 3. 人生は思い通り
Released on November 2, 2011


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寺山修司は、「グーテンベルグの印刷機械の発明が、詩人に猿ぐつわをはめてしまったのだ」という、ビート詩人のローレンス・ファリンゲッティの言葉を引用した。
高田渡は、「素晴らしい詩の数々を本棚の隅に置いておくのはもったいない」と、そんなようなことを言っていた。
また、自分で歌詞を書かなくなったことを、「自分なんかよりも、もっといい詩がたくさんあるから」と説明する。
日本の現代詩や海外の昔の詩を、フォークやブルーズの音に乗せて歌うのは、高田渡の発明だった。
まったく別の場所にあるものをひとつに融合させ、歌にしてしまう。
それは、ほかのフォークシンガーたちに影響を与えたし、また、松本隆の詩世界をロックサウンドに乗せる、はっぴいえんどとも、よい相性で化学反応を起こしていたのだと思う。
そうだ、古来、詩人たちは自らの口で歌っていた。
吟遊詩人という職業があり、また市井に暮らす普通の人々も自由に歌をつくり歌っていた。
「歌謡曲」と「著作権」という言葉が存在するよりも、ずっと前の世界。
ならば、URC発のミュージシャンたちがやっていたことは、至極当然のことで、歌や音楽というものの原点回帰だったといえる。
自らのカラダをもって歌わなくなった詩人たちの紡いだ詩を、かわりに高田渡たちフォークシンガーが歌う。
「詞」と「詩」が、ひとつになった瞬間。
そんな新しき吟遊詩人の代表格、高田渡が好んだ詩人たち。
いちばん敬愛した山之口貘をはじめ、金子光晴、木島始、永山則夫、マリー・ローランサン、タラス・シェフチェンコ・・・そのほかいっぱい。
その中に、カエルの詩ばかり書いた詩人がひとり。
その人の名は、草野心平
きょう5月12日で、109歳の誕生日!
宮澤賢治中原中也とも、同人活動などで交流があった。
渡さんが草野心平さんの「秋の夜の会話」という詩に曲をつけているんだけど、これがとぼけていて、なんだかおかしい。
この歌は、1976年にリリースされた「FISHIN' ON SUNDAY」という渡さんのアルバムに収録されている。
はっぴいえんどを解散した細野晴臣さんと、元・五つの赤い風船の中川イサトさんとのトリオ編成で、なんとロサンゼルスでの録音。アメリカのミュージシャンたちも多数、参加している。
なお、渡さんは、現代詩を歌にする過程で、言葉を少し変えたり、順序を変えたり繰り返したりしていて、ほとんどのものは原詩とは少しずつ違うものになっている。
高田渡と彼が愛した詩人たちによる歌は、まるで落語のように、「生きていることをそんなに大げさに考えるなよ・・・」みたいな感覚に溢れていて、ひとたび聴けば、フッと背中の荷物が軽くなったような気持ちになる・・・。


 さむいね。
 ああ さむいね。
 虫がないてるね。
 ああ 虫がないてるね。
 もうすぐ土の中だね。
 土の中はいやだね。
 痩せたね。
 君もずいぶん痩せたね。
 どこがこんなに切ないんだろうね。
 腹だろうかね。
 腹とったら死ぬだろうね。
 死にたくはないね。
 さむいね。
 ああ 虫がないてるね。


 「秋の夜の会話」詩:草野心平 曲:高田渡


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FISHIN'ON SUNDAY
高田渡「FISHIN' ON SUNDAY」
1. 魚つりブルース 2. 頭を抱える宇宙人 3. ヘイ・ヘイ・ブルース 4. 自由な奴 5. 秋の夜の会話 6. 初めての我が児に 7. 質屋 8. 雨の日 9. 漣 10. フィッシング・オン・サンデー
Released on 1976


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    藍見澪 -Rei Aimi + Folksong Institute-
    「フォークソング」という言葉の意味を再定義し、日本のフォークやロックの歴史を研究、ひいてはすべての歌に繋げる実験・・・のつもり!

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