ノスタル爺
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海底人8823(ハヤブサ)
チック 「ヒーロー物には、地球を守って戦う宇宙人というパターンがあったよね」
タック 「スーパーマンとかウルトラマン……、遊星王子やナショナル・キッドもそうだね」
チック 「海底人も地球外ヒーローになるのかなあ」
タック 「海底人……?」
チック 「ハチ・ハチ・ニー・サン、海底人」
タック 「ハヤブサ(8823)ね。赤土に足を滑らせて死にかけているところを少年に救われるというトホホ・ヒーロー。地表では生命維持装置が必要なんだから、地球外ヒーローだろうね」(笑)
チック 「助けてもらったお礼が、3万サイクルの笛。♪〜その笛吹けば、飛んでくる〜」
タック 「ヒーローも変だったら、この少年も変だったよね。妙な服を着た野郎を助けて、もらったのが音のしない笛だろう。普通だったら、気のふれたオジさんと思うよね。“困ったことが起こったら、笛を吹けばいい”と言われても、信用できない」(笑)
チック 「ところが、この少年は素直で、スクーターが故障したので、笛を吹いたらハヤブサが現れて修理をしてくれる」(笑)
タック 「突然現れたハヤブサを見ても、たいして不思議がりもせず、たった一言“謎の人だ”」(笑)
チック 「ハヤブサって、どこにでも現れるんだが、誰もそのことには驚かないんだよね。8ミリ映画の映写中に女の子がウッカリ笛を吹いたら、画面にハヤブサが現れ……」
タック 「“あっ、ハヤブサさん、こんにちは”だもんね」
チック 「でもって、“ハヤブサさんて、不思議な人だ”。お前たちの頭の方がよっぽど不思議だよ」(笑)
タック 「悪党たちも、どこか人のよさそうなマヌケな奴ばかりで、“こうヘマばかりしていると、お払い箱になるかもしれねえ”とリストラの心配をしていた」(笑)
チック 「放送期間は短かったけど、どうしようもなく、しょうもないヒーローとして記憶に残っているんだよなあ」
タック 「とにかく、まともな感覚で見ていたら、見ているこちらの方がおかしくなるようなシュールな作品だったね」(笑)
どこまでも続くオジさんたちの話です。
キー局:フジテレビ
放送期間:1960年1月3日〜6月28日
放送時間:日曜 18:15〜18:45
キャスト:井上信彦、坪井研二、丸井太郎
2002年12月6日更新
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