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第三十九回 『コッテリ語った深夜に山さんの<超禁断・ザーメンの味>告白。何と、彼は、あの懐かしい<平凡パンチ>をパンチしていた。』似顔絵


 どうも最近、<KY>空気が読めない、だとか<DN>人間としてどうよ、だとか僕なんかには意味難解の若者言葉が多くて困るが、僕が若い頃の懐かしく微妙にエッチな単語で、カルピス、ミルクといったモノがある。これはもうというか六十歳前後の中高年男性には分かるアレであって、カルピスもミルクも、実は、ズバリ男性の精液<ザーメン>を意味する。

 さて、十代が五回目ともなるとナニの方も日夜ビンビンとは行かず既に激欲情もかなりアッサリ気味に変わり、過去形のモノと言える具合であるが、これがそのカルピス・ミルクウンヌンまで繋がる話になると<アレ、やっぱ凄い〜>と思い出すのが、大学時代に赤ちゃん用粉ミルクを日々愛飲していた山さんの<告白>。彼の際どいソレについては、今は正に僕も<六十の爺さん>域目前だから書けるビックリ仰天大迫力話で、個人的センセーショナルと言うかアバンギャルドと言うか、彼は、二十歳の頃にズバリ、自分の精液<ザーメン>を味見。

 その告白話を聞いたのはもう三十数年前、グッと大昔で昭和四十六年頃。で、こうして仰天話を嬉しげに書くのには理由があって、その後数年して、あの当時、若い男性をブヒブヒ言わせていた人気男性雑誌の一つであの超有名で懐かしどころの<平凡パンチ>に掲載されていた広告を見て、僕は度胆を抜かれギャフ〜ン状態になったからである。勿論、創刊からは随分経った号であるその平凡パンチは現在も僕の本棚に残っていて、定価百五十円・昭和五十年一月二十七日号。それに掲載されている毎月二十五日発売の<POKETパンチOh三月号の特集広告>での特集の一つが、何と「男の体液/ザーメン大研究」。正に、ドンダケ〜である。そのザーメン特集の数年前に既にソレを試飲しているなんてけっこう物凄くない〜って感じで、僕はもう超ビックリだったのだ。

 ところで、この<平凡パンチ>、創刊は一九六四年頃。定価は五十円か七十円だったかで、僕の兄が購読していた。現在は廃刊され、団塊世代・中高年の良い時代回顧話に必ず出てくる。古雑誌として捨て切れないで僕の本棚にある平凡パンチを時々みるが、回顧もいいところで僕など懐かしドコロがぎっしり。次から次に誌面に登場する人名にはウンウン頷いてしまう。例えば、「七十五年型愛のパターン」や、「男がウシロ・・・女の恍惚感」といったセックス記事で大活躍なのが、当時、テレビの深夜放送にもバンバン出演で売れっ子の見た目もエロい色男髭チョビレメガネ性科学者・石渡利康先生が出ていたり、目立つ長尾みのるのイラストや、テレビのクイズ番組で驚異的的中率を誇ったはらたいら、横田昌幸、秋竜山、黒鉄ヒロシ、アサ〜やクサレ○ンコの言葉を強烈連発の谷岡ヤスジといったところの大人気だった漫画がズラリ掲載されている。ウネクネ腰の粋なステップでエロ格好いい踊るヘンテコリン指揮者・スマイリー小原が新宿のプレイスポットを紹介していたりで、豪華、豪華、これまた豪華といった面々。何とグラビア特集が、若者・中高年関係なく男総勃ちの「話題のエマニエル夫人」というのも懐かしスゴイ。

 一億総白痴化的と言うか、当時のイケメンから醜男・短足から何からあの頃は、皆、流行の長髪。大学でも目立って多くなっていた頃で、オシャレに気を使う総一チャンが一人長髪にしてマージャンの時に武田鉄也モノマネ風に髪ばかりかきあげていたのが懐かしい。洋画では純愛涙路線の「ある愛の詩」が大ヒット上映され、「17歳」の南沙織や天地真理デビューもこの年だったように思う。

平凡パンチイラスト

 超大好きだったセクシー歌手・欧陽菲菲の「雨の御堂筋」大ヒットもこの頃だった。そんな懐かしいあの頃に山さんと過ごした深夜話題には<超禁断話>もあって、それがザーメン話。聞く人によっては変態話であるが、僕は、どちらかと言うと食欲同様に本能である性欲・セックスに案外タブーはないのではと言った考えの持ち主。五十六歳の現在もそうであるが、少々変態がかっていてもそれ程驚かない。

 さて、その精液・ザーメンを飲んだ話、性的実践耳知識話をコッテリ聞かされた山さんの初体験後がほぼオナニー生活といった話題ついでに、ポロッと出た<超禁断級>とも言える告白であったのだが。山さんも僕も若い。多分、女体の味は知らなくてもマスターベーションに日夜勤しむ僕を相手であることから、あの場の雰囲気でつい彼は話したように思える。と言うのが、その後、他のS荘住人から<山さんがソレを味見>秘話を一度も聞かなかったからである。多分、男十万人に一人もいないと断言できる位にビックリ仰天告白とも言える自分の精液・ザーメンを舐めた話。唐突も唐突というか、赤ちゃん用粉ミルクやクリープを舐めた時の甘さ比較話で粉をそのまま舌につけて舐めてもイケるよといったところで、山さんがポロリ。少し右肩をやや上げ気味にして、「自分、精液、舐めたことある?」と突然僕に訊いた。

 本当にポロリである。そんな話、エーッ何それとなって、そんな質問自体がマジヤバで普通しなくない〜レベルの話。勿論、セックスに暢気奥手な僕にあるわけないのだが、何と山さんの二十歳のザーメンは、よく言われる<栗の花の香り何とか>ではなく<噛み砕いたスライスアーモンドが喉元を過ぎた後に残る味>がしたらしい。それが丑三つ時、真夜中の出来事。突然、精液がどんな味か知りたいと思ったと言う。

 薬科受験の禁欲生活からのストレスはたまる一方の中、フラストレーションの手軽な捌け口をマスターべーションに求めていた彼は、ある夜、咄嗟にマスターべーションでの精液を掌に受けて、舐めて飲み込んだそうである。掌にドロッとついた精液に鼻を近づけると湿ったカビのような臭いがして、舌先につけて飲み込んだ瞬間、目眩を感じるようなちょっとした興奮を覚えたらしいから、それも何となく凄い感想。彼が言うには、美味しいとは言えない不思議な味覚が喉に残るソレは、無味無臭ではなくて臭いもあって<噛み砕いたスライスアーモンドの味>がしたそうであるが、彼の言ったその味がどのようなものか僕には分からなくい。実は、早速、帰省中に風呂場でマスターべーションで放出した精液を左掌に受けて舐めようとしたが、舌・鼻を近づけた瞬間に<タケノコを煮た>時のような精液独特の臭気が鼻をつきウッとなり、やる気は一気に冷めて、断念。

 テレビ番組「アタック25〜」ではないがその後も何度かマスターべーションの際に挑戦はしたが、僕にはどうも汚物に感じて躊躇して無理。飲み込むどころか舌で舐めることもできず、結局、山さんの<噛み砕いたスライスアーモンドが喉元を過ぎた後に残る味>という表現のソノ味を確かめることもできないままに三十数年。現在では、僕の中では迷宮入りの事件のようなモノになっている。以前、自分の尿を飲むことで体の毒素を排出して持病を治すといった健康法が実際に大流行したが、セックスもあれこれ言ってもどこかそんな<何デモアリ>的な面がある。僕なんかの変態判断となると、快感増幅目的のペニスに真珠埋め込みとは違い<敏感な亀頭にピアス>や<排便ビデオに興奮オナニー>辺りを言うように思うが、「自分の精液を舐める・飲むなんて行為は案外宗教儀式的で、本能的好奇心から誰もが一度は思うことじゃないですか」などと彼に言っておきながら、結局、実際にいざとなるとできなかったのである。これが。

  男の精液・ザーメンを意味するカルピス・ミルク話やテレビや雑誌・新聞などで<平凡パンチ>話を見聞きする度に、その<超禁断の味>への僕の「一度はやってみたい中高年冒険的好奇心」が現在も確かにピクンと揺れるのであるが、あの恐怖のバンジージャンプでの躊躇というか、ウ〜ン、やはり、コレができないのである。


2008年1月9日更新


第三十八回『外国中高年は、日々ソファでのフェラチオで昇天くらしいが、僕の若い頃の大ヒットが、あの性交体位69だった。』
第三十七回『男十九歳×女七十歳、僕もいまだにブッ魂消げたままのセックス話。』
第三十六回『十代の頃、ペニスケア使用の塗り薬は、メンソレータムと、福ちゃんも愛用・松山容子が宣伝していたオロナイン軟膏だった。』
第三十五回『ラジオの深夜放送をBGMに、セックス話で股間グッショリ。また懲りずに、<女性経験>を鼻息荒く聞いた冬休み帰省前深夜』
第三十四回『偶然のラッキー。超懐かしの娯楽活劇、月光仮面をみる。』
第三十三回『ポコチンの先に、赤い粒々できてんねん困惑も、包茎モノ的普通の汗疹だったトンちゃんの<性病やろか>事件。』
第三十二回『レトロブームの中の輝き、熟したはしだのりひことロッテ歌のアルバム。』
第三十一回『十九歳の僕、エルトン・ジョンを聴いていた頃。』
第三十回『芸能界情報月刊誌「平凡」と言えば、必見、若い性の悩み相談だった。』
第二十九回『中学生の頃は、東宝。それも<ゴジラ>ではなく、怪奇特撮映画の<マタンゴ>に大痺れ。』
第二十八回『四十年後、「タッチ」のあだち充君からの葉書と武蔵野漫画研究会。』
第二十七回『コタツ台に古毛布とくれば深夜マージャンとなって、どうやろの青春包茎話』
第二十六回『勿論、台は手打ち式。百円玉一枚でも真剣勝負の青春パチンコ。』
第二十五回『生本番ショー二万円への誘いも懐かしい、S荘の質素な青春。』
第二十四回『福チャンの告白。悶絶級・昭和パイプカット秘話。』
第二十三回『スーパーマンと言えば、懐かしい白黒テレビの無敵スーパーマン、ジョージ・リーブスが僕のイチ押し。』
第二十二回『僕の憧れ一九七二年の南極ワイフも、パックリ見せて十五万円也。』
第二十一回『テーブルにココア、今夜はもう一度、ミステリーゾーン気分。』
第二十回『昭和四十六年の白黒ポルノ映画と、露骨裏ビデオ。』
第十九回『青春大ショック、芸能界スター・美容整形の噂を知った日。』
第十八回『当たる不思議「私の秘密」と、死ぬほど笑った「ジェスチャー」の頃。』
第十七回『欧陽菲菲と膀胱炎でヒーヒーの僕と、NHK受信契約騒ぎの日。』
第十六回『微妙にウタマロ、チン長十四センチのセックス満足度』
第十五回『コンドームと僕と、正常位』
第十四回『再会、また一つ。僕のテレビに懐かしの少年ジェットが来た。』
第十三回『ユーミンとセックスと鎌倉、僕の二十七歳の別れ。』
第十ニ回『シロクロ本番写真と五本の指』
第十一回『永遠のオナペット、渥美マリ』
第十回『ジェームズ・ボンドのセックスとナニの話』
第九回『二十一歳の冬、僕とフォークと喪失と。』
第八回『大阪スチャラカ物と言えば、てなもんや三度笠で決まり。』
第七回『嵌った嵌った、森繁の社長シリーズとアレコレ』
第六回『ジュンとネネではなく、VANとJUNの話』
第五回『夏は怪談映画、あの映画看板も僕を呼んでいた。』
第四回『青春マスターベーション』
第三回『ワッチャンの超極太チンポ事件』
第二回『中高年男性、伝説のモッコリ。スーパージャイアンツ』
第一回『トランポリンな僕のこと、少し話しましょうか。』


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