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野菜達が元気に走り回る!
赤塚漫画の異色作『たまねぎたまちゃん』
、9月14日に初の単行本化 |
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漫画家赤塚不二夫氏の代表作といえば、『おそ松くん』、『ひみつのアツコちゃん』、『天才バカボン』などがすぐに浮かんでくるが、昭和42年から44年にかけて、『たまねぎたまちゃん』という漫画が『小学一年生』に連載されていた。当時、小生は小学校に上がる前だったが、近所の友人の家でこの漫画を見たことがある。内容は忘れてしまったが、登場人物が全て野菜で、ぼけなすくんというハタ坊に似た子が出ていたことを覚えている。
この漫画では、やさい村に住む主人公の「たまねぎたまちゃん」、ガールフレンドの「とまとちゃん」、友人の「ぼけなすくん」、いじめっ子の「とうがらしのとんかりくん」等をめぐる日常が描かれている。そこには子供社会ではおなじみの光景、即ち「いじめ、けんか、和解」が見られる一方で、どろぼうや誘拐犯といった「悪い大人」との戦いも繰り広げられる。氏の『おそ松くん』や『天才バカボン』では時事ネタや過激な表現が見受けられるが、この作品は「児童漫画」に徹しており、ある種の安心感を持って読むことができる。
このような作品がなぜ誕生したのだろうか。その答えは巻頭のインタビュー記事の中にあった。赤塚氏が食べ盛りの頃は一家が大陸から引き揚げてきた時で、食べ物に好き嫌いなど言っている余裕はなかった。赤塚少年は、母親が工夫しながら作った美味しい野菜料理を食べて育っていった。この漫画の依頼があった昭和40年代は、そんなヒモジイ時代から別れを告げて、飽食の時代・インスタントの時代へと移行していった頃。子供達が堂々と「好き嫌い」という贅沢を言えるようになっていた。そこで、氏は子供の野菜嫌いを少しでもなくそうと願い、野菜を主人公にした漫画を描いた。そこには、長女りえ子さんの誕生によって触発された氏の「親心」が働いていたのだった。
『たまねぎたまちゃん』は、そのりえ子さんの装丁によって、37年ぶりに帰ってきた。当時小学生だったオールドファンだけではなく、今の若いお母さんとお子さんにも是非読んでいただきたい一冊である。
発行 |
風讃社(ふうさんしゃ) |
発売 |
けやき出版 |
体裁 |
A5版・上製本 256頁(カラー128頁)
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定価 |
1890円(税込) |
お問い合わせ先 |
(株)風讃社 企画編集部 飯塚良子/校條(めんじょう)真
〒101−0051 東京都千代田区神田神保町2−44
TEL 03−5211−7010
FAX 03−5211−3817
風讃社の『たまねぎたまちゃん』紹介HPはこちら
→http://www.navi-bura.com/t_tamachan/
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2004年9月9日更新
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