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鞄といえば、革製! 社会人になりたての頃から、ずっとそう思ってきました。革が醸し出す、風合いといいますか、質感が大好きだったのです。古いモノに興味を持つようになってからも、年月を経てきた革の財布やトランクは、おとぎ話の世界のような、なんともいえない味わいが感じられて、ますます惹かれたものでした。

ところが、子供との生活がスタートしてから一変、ビニール製の鞄にも魅力を感じるようになったのです。なんといっても、自転車が欠かせない生活ですから、多少の雨にも耐えることができて、子供を抱っこしながらでも気を遣わずにすみ、柔軟で多用途に使えるビニールは素晴らしい! 生活の変化から、実用性に目覚めたといったところですね。

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そんなことを思っていたら、鞄の形をした古いモノがでてきました。カオールの金属のケースです。

カオールとは、仁丹同様、お口の衛生を保つ口中清涼剤で、いろんな形のケースが存在します。写真をご覧いただくとわかりますが、持ち手もしっかりとつくられ、丸みのある天地部分も雰囲気充分。真ん中のまるいボタンを押すと、パチンと開くという、凝ったつくりのケース。サイズは、幅43ミリという、手のひらに収まる小ささです。

う~ん、ここまで凝ったケースにする必要性ってあるのでしょうか? まさに付加価値を追求する国民性といいましょうか、日本人の物づくりの細やかさというか、凝り症に思いを致さずにはいられません。  

そうそう、カオールといえば、以前違うパターンのケースをご紹介しました。詳しくはこちらをご覧ください。

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余談ですが、鞄同様に、私に大きな変化があったのが、パンツ(ズボン)です。物心ついた時から、スカートしかはかなくて、パンツは1本も持っていなかったのですが、子供ができてからは、パンツとチュニックが定番スタイルになりました。

昔の友人たちは、私のそんな姿を見ると、ビックリしています。むしろ私が、自分自身の変化にビックリしているほどなのですが。最近では、スカート姿が見慣れなくなったせいか、なんだか似合わないような気がして、困っているほど。もう少ししたら、タイトスカート(ペンシルスカートと今はいうとか)をはきたいなぁと思っているのですが‥‥。こんな風に思いはじめたのも、少し秋が感じられるようになったからでしょうか。 娘の幼稚園も間もなくスタートです。

 

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8月2日土曜日。娘と2人で行ってきました、骨董ジャンボリー。どちらかというと、"娘を連れて会場まで行く"ことに、ほとんど労力を使い果たしたといいますか‥‥。

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この鳩のおもちゃ‥‥口で尾をくわえて吹くと、「キュウ~」と可愛らしい音がしますから、鳩笛といっていいでしょう。娘が「ベビードール」さんのブースに立たれていたお姉さんを気に入ってしまい、遊んでいただいたお礼も兼ねて、そちらで求めました。鳥が大好きなお父さんへの、お土産なんだそうです。材質は塩ビでしょうか、柔らかく、プニプニとした感触です。

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小さいモノがたくさん並ぶ中で選んだのですが、陶器やガラスのモノもたくさんありますから、娘がうっかり壊したら大変と、それはそれはドキドキしたものでした。娘は最初、大きなこけしがいいといったのですが、「頼むから小さいモノにして!」とお願いしたら、お父さんのことを思い出したのか、この鳩笛に決定。

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そんな状況で求めたので、一見した可愛らしさだけでつれて帰ったのですが、帰宅してからよく見ると‥‥。

背中には「水虫にMPO」のラベル、本体の側面にも「水虫にエムピーオー」、正面、胸のあたりには「鳥居薬品」の文字がエンボスで書かれていたりして、製薬会社の販促品であることがようやく判明。「鳥居」だからトリさんのオモチャと、なるほど、社名にちなんだものだったのですね。

最近はあまり見なくなった気がしますが、子供のころ、親に連れられて行った薬屋さんで、こんなオモチャをおまけしてもらったときは、それは嬉しかったことを思い出しました。

そうそう、今回会場へ行ってしみじみ感じたのは、老眼がずいぶん進んだなぁということ。会場の照明が暗く感じて、品物の細かい部分を眺めるのも、少し辛いときがありました。もう少し、明るくしてもらえるとありがたいのですが。次回1人で行く時は、老眼鏡をしっかり準備して行こう!

 

【 おまけ 】

ゆりかもめから見た景色です。

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子供と一緒だと、後方席も遠慮なく座ることができていいですね。

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眺めのよい車窓に、娘も「東京タワーだ!」、「スカイツリーだ!」と指さして、楽しそうでした。

【特別展示 ガラスびん遊】会場もチラリと。

撮影OKということで、数枚写真も撮らせていただきました。割れものですから、娘から目を離さず、慎重に、慎重に見てまわりました。   

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残念だったのは、びん博士のトークショーを聞くことができず、書籍も品切れ中だったこと。コレクターの先輩にもお会いできなかったなぁ‥‥。

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娘連れのこととて、たくさんのビンも、じっくり見るどころか、ひやひやしながら通り過ぎたのでした。 

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神薬のビンやパッケージも、もう少し眺めたかったのですが、ここはじっとがまん。

帰り際、主催者のT氏にご挨拶をしたところ、「かえるちゃん、老けたねえ」と、最近気にしていることをズバリといってくださり、もう少しなんとかせんとなぁと、あらためて思ったりして。

でも、娘とのささやかな探検としては、上出来といいますか、楽しかったです。なにしろ余裕がなかったので、私の買ったモノは鳩笛にとどまりましたが、娘が「妖怪ウォッチの『ジバニャン』のぬいぐるみが欲しい!」とせがんだので、つれて帰ることにしました。親に似て、この歳にして物欲がめばえたのか‥‥。妖怪ウォッチの流行ぶりは、本当に凄いですね。ちなみに私は、オバケのQ太郎に似た、「ウィスパー」が好きです。 

 

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昨日で7月も終わり。トシをとったせいでしょうか、この一ヶ月、本当に早く感じました。時間の経過が、年々加速しているような気がします。

月が変わって8月の1日からは、そう、"骨董ジャンボリー"です! 初日に行きたいのですけれど、ちょっと無理そうなので、2日か3日に娘をつれて行ってみようかと思っています。子供のこともあって、なかなか自分の思うように時間が使えないでいますが、誰しも、そういう時期があるのでしょうね。

さて、今回ご紹介するのは、自転車の銘板‥‥昔の自転車のハンドル軸の前面に、誇らしげに掲げられていた、アレです。結構な数を集めたのですが、今回は富士山がデザインされているモノだけ、いくつか選んでみました。

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まずは、「美國」の2枚。上は曲がっており、下は平べったくなっていますね。ハンドル軸の形に合わせ加工した後と、加工前のモノなのでしょうか。

アルミ板をプレスして、絵柄を浮き出させたやり方は同じですが、上は塗装も丁寧で、七宝焼きを思わせる、高級感あふれる作りなのにくらべて、下はツヤもなく、アルミの生地むき出しで、ちょっとチープな感じ。物資が不足した時代のモノかもしれません。

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次は「最高峰」と書かれた銘板です。最高峰というからには、富士山かしらと思って選んだものの、よ~く見ると、どうも形が違うような‥‥。考えてみれば、戦中までの日本最高峰は、台湾の新高山(現在の玉山)でしたから、もしかしたらそれかもしれません。早くも「富士山づくし」が崩れてしまいました。ゴメンナサイ!

ともあれ、雪をいただいた山の上に日の出という、素晴らしいデザインにまずうっとり。下に描かれた、雲の模様もステキですよね。

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気を取り直して、こちらは正真正銘、まごうかたなき富士山ですよ! だって、真ん中に「FUJI」って書いてあるし、銘柄も「富士覇王號」! 磨き出し風なのが渋くて、「覇王」の名にふさわしい感じですよね。「日米商店」というメーカー名も入っています。

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おしまいは、どこかモコモコとした、可愛らしい富士山。やはり日の丸がバックで、銘柄は「進出」。以前、"駅前ガラクタ商店街 その3"でもご紹介しましたよね。

 

自転車といえば‥‥、幼稚園でご一緒するママたちの中で、電動自転車でないのは私だけです。我が家の周りは、坂道が多い土地ということもあり、ママたちにも「替えたほうがいいよぉ~」といわれるのですが、電動に替えたら、もう戻れないというか‥‥なにかに負けたような気がして(なにと戦ってるんだ?)、いまだに乗り換えることができないでいます。不便でも、愛着があるのでしょうね。

今の私でさえそうなのですから、これらの銘板が掲げられていたころの自転車って、今の何十倍も重宝で、大事にされていたに違いありません。 古い銘板たちの金属の感触を楽しみながら、そんなことを思ってしまうのでした。

 

 

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