昨日で7月も終わり。トシをとったせいでしょうか、この一ヶ月、本当に早く感じました。時間の経過が、年々加速しているような気がします。
月が変わって8月の1日からは、そう、"骨董ジャンボリー"です! 初日に行きたいのですけれど、ちょっと無理そうなので、2日か3日に娘をつれて行ってみようかと思っています。子供のこともあって、なかなか自分の思うように時間が使えないでいますが、誰しも、そういう時期があるのでしょうね。
さて、今回ご紹介するのは、自転車の銘板‥‥昔の自転車のハンドル軸の前面に、誇らしげに掲げられていた、アレです。結構な数を集めたのですが、今回は富士山がデザインされているモノだけ、いくつか選んでみました。
まずは、「美國」の2枚。上は曲がっており、下は平べったくなっていますね。ハンドル軸の形に合わせ加工した後と、加工前のモノなのでしょうか。
アルミ板をプレスして、絵柄を浮き出させたやり方は同じですが、上は塗装も丁寧で、七宝焼きを思わせる、高級感あふれる作りなのにくらべて、下はツヤもなく、アルミの生地むき出しで、ちょっとチープな感じ。物資が不足した時代のモノかもしれません。
次は「最高峰」と書かれた銘板です。最高峰というからには、富士山かしらと思って選んだものの、よ~く見ると、どうも形が違うような‥‥。考えてみれば、戦中までの日本最高峰は、台湾の新高山(現在の玉山)でしたから、もしかしたらそれかもしれません。早くも「富士山づくし」が崩れてしまいました。ゴメンナサイ!
ともあれ、雪をいただいた山の上に日の出という、素晴らしいデザインにまずうっとり。下に描かれた、雲の模様もステキですよね。
気を取り直して、こちらは正真正銘、まごうかたなき富士山ですよ! だって、真ん中に「FUJI」って書いてあるし、銘柄も「富士覇王號」! 磨き出し風なのが渋くて、「覇王」の名にふさわしい感じですよね。「日米商店」というメーカー名も入っています。
おしまいは、どこかモコモコとした、可愛らしい富士山。やはり日の丸がバックで、銘柄は「進出」。以前、"駅前ガラクタ商店街 その3"でもご紹介しましたよね。
自転車といえば‥‥、幼稚園でご一緒するママたちの中で、電動自転車でないのは私だけです。我が家の周りは、坂道が多い土地ということもあり、ママたちにも「替えたほうがいいよぉ~」といわれるのですが、電動に替えたら、もう戻れないというか‥‥なにかに負けたような気がして(なにと戦ってるんだ?)、いまだに乗り換えることができないでいます。不便でも、愛着があるのでしょうね。
今の私でさえそうなのですから、これらの銘板が掲げられていたころの自転車って、今の何十倍も重宝で、大事にされていたに違いありません。 古い銘板たちの金属の感触を楽しみながら、そんなことを思ってしまうのでした。