No.214 象牙製? 小さな和磁石 - ガラクタ共存記

214-1.JPG

ご紹介するのは、手のひらにすっぽり収まってしまう、直径32ミリの小さな方位磁石。

ご覧のように、現在のコンパスに見られる角度の目盛りはなく、東西南北の方角すらも文字盤の真ん中に小さく書かれたきりで、主役は子、丑、寅といった干支を示す漢字。そう、時間や方位を、十二支で表現していた頃が偲ばれる、昔の方位磁石なのです。

白くなめらかな本体に、金で文字が入れられて、実用品というよりは、アクセサリーのような高級感があります。素材は象牙でしょうか。ガラスのフチを封している糸にも金が施されて、作られた時代はわからないながら、本当に丁寧な細工だなぁと、すっかり気に入ってしまいました。

外側の文字盤とは別に、中の底にも、紙に刷ったものを貼ったらしい干支が書かれています。あれ? よく見てみたら、外側と内側、干支の順番が逆になっていますよね? どちらが正しいのでしょうか?

214-2.JPG

船の大好きな旦那サンが、謎を解いてくれました。正しい順番は内側で、外側が逆になっているのは「逆針(うらばり)」といって、「子」の文字盤を船首に合わせると、針が船の進行方向を示すよう工夫されたものなのだとか。

江戸時代から明治ごろまで、和船の航海に用いられたのだそうです。本当にこんな小さい磁石が、船の上で使われていたのかはわかりませんが、船乗りと関係のある、記念品のようなものなのかもしれませんね。

 

私は、方位磁石つきの小物がなぜかとても好きで、ご縁もあって、少なくない品々と出会うことができました。過去にご紹介したものだけでも、数えてみたら、8点ほど(No.2No.10No.60No.81No.94No.110No.157No.197)。

改めて眺めてみると、方位磁石つきの商品って、一時期ずいぶん流行したのでしょうね。今だったらとても考えられないブーム(?)に、なんだか楽しい気持ちになります。

方位磁石って、私の中では、旅の象徴だったりします。実際に持ち歩いて使った経験は、もちろんないのですけれど、そばにあるだけで、遠くへ出かけたくなる気持ちにさせてくれるのです。まぁ、趣味のひとつに"方位とり"がありますから、「方位」を感じられるグッズは、どこか大切にしたくなるのでしょうね。 

さて、4月がスタートしました。年度初めということで、新たな一歩を踏み出す方も多いと思います。わが家も、今月から娘が幼稚園に入園、生活のペースも大きく変わるので、不安がないわけではありません。

このペースに慣れるまでがまた大変なのでしょうけれど、なんとか頑張ってまいりましょう。早々と満開になった桜を眺めながら 、自分の誕生月ということも手伝って、気持ちを新たにしたのでした。

日曜研究家としてお馴染み、昭和レトロ文化研究の第一人者・串間努の連載記事が旧サイトには沢山あります。
もちろんリンクを辿って今でもお読み頂くことは出来ますが、連載の再開の準備を兼ねて、過去記事を徐々に新サイトへ移行していきます。
まず第一弾として、各地のレトロスポットを巡る、「レトロおじ散歩」から始めます。
おじさんぽ紹介バナー.jpg 今後の展開にご期待ください!

No.213 鎌倉で求めた、大理石の置時計 - ガラクタ共存記

213-1.JPG

時間がない‥‥。

娘の入園式までに、やることが山積み状態で、毎日走り続けている感じのする今日この頃‥‥。

なんとか、通園バックと上履き入れは作ったものの、名前を書いたり(スタンプで押すだけなんだけど)、アイロンで圧着させるなどの作業が残っていたり、予防接種の残りをうちに病院へ行ったり‥‥。

娘のことだけでも多いのに、ほかのことでも、まあ色々ガタガタと。重なる時は、重なるものです。世のお母さん方は、こういう時期を過ごされてきたのですね。 

213-2.JPG

大好きなコレクターの方が、骨董市に出店をはじめたというご案内もいただいており、顔を出したいと思いつつも、そんな調子でなかなか時間がとれず、仕方ありません。

まあ、とにかく時間に追われているというあたりに引っかけて、今回は置き時計をご紹介したいと思います。 

213-3.JPG

鎌倉のお店で出会った瞬間、白と黒の放射状のデザインのオシャレさに、思わず手に取りました。古びて角が丸くなったところや、補修の跡もあるものの、大理石製。石だから当たり前ですが、ずっしり重く、持って帰るのにだいぶ苦労した覚えがあります。

家に帰って、棚の上に置いてみると、実に絵になるというか、存在感を発散する(?)置時計であることに気づかされました。ちなみに 幅19.5センチ、高さ10センチで、文字盤の下には「MADE BY TOYO CLOCKFACTORY,  JAPAN」の銘が。調べてみると、「東洋時計」というメーカーなのだそうです。

213-4.JPG

動力はいうまでもなくゼンマイで、二本のネジで留められた、くすんだ真鍮の裏ぶたも味わい深く、大理石の色合いとともに、過ごしてきた時の長さを感じさせます。昔は、どんなお部屋で時を刻んでいたのでしょうね。

そうそう、東洋時計の歴史については、TIMEKEEPER 古時計どっとコムさんが、詳しく解説しておられます。ご興味のある方は、ぜひご覧になってくださいね。 

 

前に戻る 13  14  15  16  17  18  19  20  21  22  23
...トップページへ







Powered by Movable Type 5.03