夜のヒットスタジオ
チック 「今どきの高校生って、学生服を着ているのか?」
タック 「そういえば、ブレザーが多くなって、学ランって少なくなったよね」
チック 「舟木一夫は学生服で“高校三年生”を歌っていたんだよなァ。あの頃の高校生は、殆どが学生服だった」
タック 「あれは、安上がりな衣装だったよね。橋幸夫は“潮来笠”だから、学生服ってわけにはいかない」(笑)
チック 「橋幸夫の実家って、呉服屋じゃなかったっけ。着物が制服みたいなものだよ」(笑)
タック 「学生服といえば、もう一人いただろう……」
チック 「紫の学生服の藤正樹」
タック 「じゃなくて、舟木一夫の二番煎じ的な……」
チック 「“女学生”を歌った安達明。その後、パッとしなかったねェ。ところで、歌謡番組はどんなのを観ていた?」
タック 「やっぱり、最初は『ロッテ歌のアルバム』かな。オレが見始めた頃は、オッサンやオバサン歌手ばかりでね」
チック 「田端義夫とか淡谷のり子といった……」
タック 「そんなに古くないよ。フランク永井や松尾和子」
チック 「“東京ナイトクラブ”か。あまり差はないよ」(笑)
タック 「あの頃の歌謡番組って、司会者が歌手を紹介して、イントロが流れ、歌手がマイクの前で歌うというワンパターンが多かったね。『夜のヒットスタジオ』が始まった時は、そのスタイルが斬新で毎週見ていたよ」
チック 「オープニングで、出演歌手が順番に次に歌う歌手の持ち歌を歌うんだよね。たまに歌詞を間違えたりしてさ。気の弱い新人歌手は、涙ぐんで謝っていた」
タック 「そういえば、歌手がよく泣いていたよね。コンピューター恋人占いというコーナーがあったろう。映し出された写真の前で歌うんだけど、意中の相手だったら、涙ぐんで歌えなくなる……」
チック 「逆に、考えてもいない相手だったらガッカリしてさ。相手が水前寺清子だった布施明は、もろにガッカリした表情を見せたもんだから、水前寺清子が怒っていた」(笑)
タック 「だけど、面白かったのは、前田武彦と芳村真理が司会していた頃までだったね。マエタケが、歌手やスタッフにつけたあだ名が秀逸でさ」
チック 「どんどんクジラに、三日前のハンバーグ……」
どこまでも続く、オジさんたちの思い出話です。
キー局:フジテレビ
放送期間:1968年11月4日〜1990年10月4日
放送日:毎週月曜日 22:00〜23:00
司会者:前田武彦(井上順、古館一郎他)+芳村真理
2003年7月22日更新
事件記者
ザ・ヒットパレード
デン助劇場
快傑ヒーロー
格闘技ドラマいろいろ
三匹の侍
まぼろし探偵
海底人8823(ハヤブサ)
名犬リンチンチン
タイムトンネル
アニーよ銃をとれ
アンクルの女
可愛い魔女ジニー
風小僧
プレイガール
日本女子プロレス中継
豹(ジャガー)の眼
風雲真田城&おせん捕物帳
恐怖のミイラ
アラーの使者
→ |