フジテレビの人気番組『はねるのトびら』の中の、"ほぼ100円ショップ"は、値札のついていない商品が並ぶお店で、おばさまスタイルの芸人さんたちが、自腹を切ってお買い物をするというコーナーです。商品の値幅が0円から10万円位まであるので、100円だと思って購入すると、10万円だったりして。「なんでこれが、こんな値段?」と驚き、ガックリきている姿や、各人の反応がおもしろく、いつも笑って見ています。そのコーナーに、高額商品を何度も提供しているのが、"アンティークモール銀座"です。店名がでるたびに、ニンマリしているのです(どうして、ニンマリするかは、"その35 移動し続けた『骨董ファン』編集部と資生堂の石鹸入れの巻"をご覧ください)。
3月1日のこと、アンティークモール銀座へ行ってきました。No.13でご案内した、『女流絵本作家4人展』の会場、Bartok Galleryと近くだったからです。ひさしぶりに訪れたお店は、1階と地下のみになっていて、ところどころにセールの紙が貼られていました。お気に入りに出会えたらお得かも‥‥。そんなことを思いながら、キョロキョロと物色していたら、「子丑寅卯辰巳」までの十二支と、「甲乙丙丁戊己庚」の十干が、時計まわりと逆に描かれている、古伊万里のお皿が視界に飛び込んできたのです。
十二支が、季節や方位、時間を表していることを、強く意識するようになってから、縁があると、描かれたモノを求めるようになりました。実は、同じように描かれた、印判手の小皿も持っているのです。それには「庚」が描いてないだけで、ほかは一緒です。干支が途中までだと、中途半端に思えて、六十干支は甲子からはじまるので、単に最初から書いただけなのかと思っていましたが、2種類目も見つけてしまうと、なにか深い意味でもあるのかと、勘ぐってしまいます。ご存知の方がおられたら、教えてほしいです。
ギャラリーへ行くと、平日のお昼前なのに混んでいました。寒い日だったので、ベビーカーごと入れてもらい、たごもりのりこさんとひさしぶりの対面です。アンティークモール銀座の赤い紙袋を持った私を見て、「変わらないね~」って一言。「まぁね」とお互い笑ってしまいました。10年以上のおつきあいなので、ひさしぶりでもそんな感じはしません。けれど、彼女の絵本が、たくさん積まれた様子に、頑張ってきたんだなぁ‥‥と、感激しました。そして、壁には額入りのイラストや、手づくりの飾りなど並べてあり、絵本だけでなく、作家さんの絵まで買えるのは、いいなぁと思いました。
『どうぶつ どどいつ ドーナツ』(もとしたいづみ作 たごもりのりこ絵 すずき出版発行)って絵本がありましたが、「どどいつ」って、シブい‥‥。でも、こういう言葉遊びを伝えることって、大切だと思います。ページをめくってみると、美味しそうな食べ物と、可愛い動物がたくさん描かれていました。どうせなら、三味線伴奏のCDをつけてもらえると、もっと身近に感じられるのに。絵本の詩だと三味線は似合わないかな? オルガンとか、アコーディオンなら似合いそう。子供が喜ぶと思うのですが‥‥と、勝手なことを思いつつ、赤ちゃんの名前入りのサインも書いてもらったので、もう少し大きくなったら、喜んでくれると思います。
実はこの日、はじめてベビーカーで地下鉄に乗ったのです(抱っこ紐なら何度かあります)。ものすごく緊張しました。乗る前にエレベーターや、トイレの位置を確認し、ぐずりだしたら、途中でも帰ろうと思っていたのですが、なんとか大丈夫でした。少しずつですが、お互いに成長できているのですね。