1.飛行機.JPG

飛行機が描かれたガラスのお皿を持っています。直径は23センチと大きめで、重さもあり、丈夫で長持ち。私とは10数年のおつきあいになりますが、お皿が生まれたのは、昭和も戦前の頃でしょうから、かれこれ70年以上経っていることになります。お皿の中央に描かれた飛行機3機は、雲の合間を見事に編隊を組んで飛んでいます。空を思わせる青いガラスにぴったりのデザインと、気泡がいっぱい入った素朴さに惹かれ、わが家の住人となりました。

2.飛行機裏.JPG

これと似た感じのお皿を、"ガラス集めてみました"のびっきさんが、4月1日に紹介しておられます。びっきさんがお持ちのお皿は、中央にスキーでジャンプをしている人の絵柄が描いてあって、私は同様の絵柄の鉢は持っているのですが(びっきさんも持っている)、平べったいお皿もあるのですね。はじめて見ました。この平べったい感じが、飛行機のお皿と似ていると思ったのですが、よく見ると、まわりの模様がぜんぜん違います。ただ、全体の形と大きさ、色合いは似ていると思うのですが‥‥。ちなみに、飛行機のお皿の奥に写っているガラスの鉢が、スキーでジャンプしている人が描かれた鉢です(今度ご紹介します)。もしかすると、お皿と鉢以外にも小皿などあるのでしょうか?

3.飛行機ほか.JPG
話は変わりますが、4月10日の日曜日に、家族3人でお花見に行きました。この日は、ニュースでも報道されていたとおり、東京でのお花見はピークと思われ(翌日雨が降りましたし)、昨年はお腹が大きくて、まともにお花見が出来なかった私としては、なにがなんでも、たくさんの桜を見たいと思っていました。桜の木が多い東京は、この時期だけは浮世離れしたような、なんともいえない美しい景色に変わります。今年は特に、新しい家族と一緒に、はじめてのお花見ですから、気分的にも今までとは違いました。つれて行くのに少々緊張しましたが、ピンク色に広がった桜の木々を、不思議そうに眺めている娘の表情が印象的で、小さな手で花びらをつかもうとする仕草も可愛らしく、来てよかったと思いました。

4.お花見.JPG

写真の川は、江東区の大横川です。水面に垂れ下がる桜並木は素晴らしく、建設途中のスカイツリーも見ることができます。例年より人は少なめでしたが、桜の美しさは見事で、感激しました。そして、私は4月生まれなので、この1年も頑張ろうと思ったのです。

5.お花見.JPG

1.菖蒲醤油瓶.JPG

3月25日のこと。7年ぶりに懐かしい人たちと再会しました。それも谷中で‥‥。毎度おなじみのコシズカハム骨董ひよこ堂を、自転車で目指していたところ、目的地の500メートル手前で、どこかで見た2人連れを発見。通り過ぎた後、ハッと振り返り、声をかけました。
「すみません! 坂本さんですか?」
ママチャリに乗って赤ちゃんを抱っこし、毛糸の帽子を深くかぶった上に、スッピンという、見るから怪しげな私に、いきなり声をかけられた時の、2人の驚いた(怯えた)顔といったら、今でも思い出すと笑ってしまいます。2人の正体は、『ガラクタをちゃぶ台にのせて』(晶文社発行)で、撮影をしてくださった、カメラマンの坂本真典さんと、ユキちゃんだったのです。カメラの三脚を抱え、スラリとしたステキな女性、ユキちゃんも、笑うと目がなくなる坂本さんも、まったく変わりません。愛想のない娘の存在に驚きつつも、しばし歓談。事務所を千駄木に引っ越したと、ハガキをいただいていましたが、思いがけない出会いに、ひさしぶりに元気がでました。

2.菖蒲醤油瓶.JPG

余談になりますが、その数日後、ベビーカーを押して谷中を歩いていたら、俳優の大杉漣さんが撮影をしておられました。それも細くてクネクネと曲がったヘビ道で、大勢のスタッフの方と一緒に、こちらに向かって歩いてこられます。スッピンの私に逃げ場なし‥‥。通りすがりに「こんにちは」って、さわやかに挨拶してくださり、娘を見て「可愛い」って、いってくださいました。渋くて、ステキな方でした。やっぱり俳優さんって、オーラが違いますね。街もまわりの人も元気になる気がしました。しかし、スッピンで散歩に行くんじゃなかった! ひどい顔で挨拶したと思います。スミマセン‥‥。
話をもとに戻しまして、嬉しい気分のまま、まずは骨董ひよこ堂へ。どういうわけか、行くたびに懐かしい気持ちになるお店です。なぜだろう? と思ったら、阿佐ヶ谷にあった骨董屋、V-BROCKと重ねていることに気づきました。V-BROCKもオーナーが女性であったことと、取り扱っているモノも、幕末の食器や着物から、昭和レトロのガラクタまでと幅広く、夜遅くまで開いていたので、仕事帰りに友人と待ち合わせては、たわいもない話ばかりしていたっけ。楽しかったなぁ。そんな思いから、ついつい吸い寄せられるように、ひよこ堂に入ってしまう私です。

3.ニワトリ皿.JPG

今回出会ったのは、2点です。1つは戦前につくられたガラスの醤油瓶。薄い緑色の気泡がたくさん入ったガラス製で、格子模様と、菖蒲が描かれています。高さは10.5センチと小さく、"戦前の醤油瓶"といえば、アルフィーの坂崎幸之助さんが、著書『和ガラスに抱かれて』(平凡社発行)の中で、"生活雑器の王様"として紹介しておられたり、先にご紹介した『こまごま古道具』にも載っていますが、多種多様のデザインに、驚かされるモノのひとつです。でも最近は、ここまで繊細で、可愛らしい醤油瓶って、あまり出なくなったような気がします。
もう1つは、ニワトリのつがいが描かれた印判のお皿です。菖蒲と藤の花が描かれていて、初夏の庭先だとわかります。ジッと見ていると、嬉しそうなニワトリの鳴き声と、土の匂いや、少し汗ばむ陽気まで、伝わってくるようです。
菖蒲といえば、年に数回訪れる、"あやめ祭り"で有名な水郷・潮来や佐原が、このたびの地震により液状化現象が起き、多くの被害がでているそうです。本当に広範囲の災害で、心が痛みます。鹿島神宮の大鳥居も倒れていましたし、茨城、千葉の沿岸も応援していきたいです。おしまいの写真は、新年に訪れた潮来です。右端に見えるのは、加藤洲閘門の一部で、菖蒲色に塗装されました。

4.潮来.JPG

1.富士山田子ノ浦.jpg

空気、電気、ガス、水‥‥。当たり前だったものの大切さを、再認識させられる今日この頃。どうやって部屋に電気やガスが点いて、どうやって蛇口から水が出てくるのか、その途中には、たくさんの人たちの働きがあって、「当たり前」がつくられていたのだということの再認識。
‥‥とはいっても、0歳児の新米母は焦りました。もちろん水です。3月23日の午後に、葛飾区の浄水場から、0歳乳児の飲用基準の2倍にあたる放射性ヨウ素が検出されたと、テレビで報道されたのですから。そして、ミルクや離乳食には、水道水を使わないほうが好ましいと。
‥‥‥‥。

2.富士山川.jpg

放射能汚染という、目に見えない物への不安は、見えないだけに不安が増幅されます。思えば、洗濯物や布団をベランダに干すのが大好きなこの界隈から、洗濯物や布団が消えて、何日も経っていました。どのあたりで線引きをするのか。自分自身に問われている気がしますが、とりあえず、翌日には、浄水場の放射性ヨウ素の数値は、基準値以下に下がったそうです。ホッとしました。それにしても、1日経たずして、ペットボトルの水を、都内にいる8万人の0歳乳児へ配布するべく動いた東京都は、すごかったですね。関係者の皆さん、お疲れ様でした。

3.富士山天之香具山.jpg

今回ご紹介するのは、スミレと桜の花のエンボス加工が美しい戦前の絵葉書です。中央には、さまざまな場所から写された富士山の写真があり、少々ナナメになっていたりしますが、ご愛嬌。お土産として、売られていたのだと思います。どこから眺めている富士山なのか、上からご紹介しましょう。

田子ノ浦より富士の秀峰を望む
富士川急流より見たる富士の秀峰
天之香具山より富士の遠望
大宮姫神松より富士の霊峰を望む
古奴美ノ濱より見たる富士

4.富士山大宮.jpg

日本一の山である富士山は、昔も今も、美しく、雄大です。動かず、騒がず、ドンッと構えて、古来より、この国を見守ってきてくれた気がします。
桜といえば、東京では28日に桜の開花宣言が発表されました。お天気のいい、あたたかい日で、近所のベランダに布団や洗濯物が、復活していました。

5.富士山古奴美ノ濱.jpg

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