道を阻むように聳える神社。
とりあえず急な石段を登りお参りを済ませ、脇の旧道のようなスロープ状の緩やかな坂を下ってみる。
かなり切り立った崖であることが、こうして上から見下ろすとよくわかる。
崖肌は荒れ、削られてこの勾配ができたようだ。
坂を下り終えると、再びこどもの国通りの神社前交差点に出る。
山側の交差点角には郊外らしく、車検屋や産業廃棄物処理業者の看板が並んでいる。
すると、看板の後ろに穴が開いている空濠を発見した。
周囲を注意してみると、他にいくつかあるようだ。
穴の中を覗いても案外奥が深いようで目視に限界があった。
これが一体なんのか、確かめる術は今のところ持ち合わせていないが、旧陸軍の痕跡が現在のこどもの国の敷地内だけではなく、この周辺の山にあったとしてもなんらおかしくはない。しかも、その弾薬庫への引き込み線跡沿いとあっては尚の事。
あるサイトによると【B級スポット&動物園】、収容しきれなかった物資を貯蔵する目的と、不意の空襲時の待避場所だったとのこと。
看板群脇に記念碑がたっている。
関東大震災で住吉神社が倒壊してしまい、その再建の記念を示したもののようだが、この碑は嘗ての鳥居を用いているそうだ。
この裏にも、穴を埋めたような跡を発見した。
よく見れば、周囲は朽ちたコンクリの土台のようなものがいくつも露出していた。
この交差点から、山に沿って東側が廃線跡でずっと行くとこどもの国の駐車場へぶち当たるが、西側(現・こどもの国通り)はこどもの国駅の脇を通って、こどもの国正面ゲートへとたどり着く。こっちにも引込線が分かれていた可能性もなくもない。多くの廃線跡レポートでは東側に進路をとって駐車場にぶち当たって探索を終えているが、この神社の弾薬庫跡らしき穴を見つけた以上、進路を西にとってみたい。