ご案内
カフェ・カウダにて、"鮎沢和彦・渡辺由布子duo live"が開催されます。鮎沢さんは、二胡、三線、三味線の奏者で、渡辺さんは、箏の奏者です。喫茶店で三味線と箏を聞けるなんて素敵ですよね。
日時:5月22日(日)14:00開演
場所:カフェ・カウダ 東京都文京区白山1-30-8
電話:03-6801-8791(入れる人数に限りがありますので、お電話で確認&予約してください)。
料金:2,000円(ベルギービール1杯+小皿料理orコーヒーまたは紅茶+自家製ケーキ付)
熱帯植物園の奥は急な坂道...というか崖とも形容したくなるような上り坂となる。
椿の森と名付けられ、無数に伸びる椿の木々の間を進む。急勾配なので、小道はジグザグに設けられ、それも人一人通るのがやっとだから、花が咲く時期はその見事さと引き換えに、危険を覚悟せねばならないだろう。
椿の森を抜けた先が、園内の最高緯度地点となる。椿園を見下ろすベンチが設けられているのか...にしてはコンクリートが朽ちて危険な状態だ。
これこそ、今回イサム・ノグチ作ともう一つのお目当て、高射砲の台座だ。
中はどうなっているのか、カメラだけ突っ込んで撮影してみた。
が、やはりなにもないようで、石片が転がるのみだった。
60年以上前の建材の手触り。当時の人々の想いや場の空気が知り得ようもないが、その頃からここにあるものに触れることで、なにか感じられることは確かだ。
そんな感慨に耽りながら、再び椿の森を抜け帰路に着くと、普通に家族連れが通る通路脇に、枯葉にうもれてはいるが、コンクリート製の細かな段差を発見した。
その上部には、なにやらモノリス状態のコンクリの壁面の一部が露出している。
恐らくこれも弾薬庫の一部なのだろうが、この脇に、境界石のように四角いコンクリの塊が一部露出しているのを見つけた。
そのすぐ隣には、先程の高射砲の台座のようなコンクリが横たわっていた。
弾薬庫の頭頂部ではないだろうか。急な斜面を削って弾薬庫にしたので、知らぬ間に屋上に登っていたのか。
すると、換気口のような穴が空いていた。
怖いけど、カメラだけ突っ込んでフラッシュを炊く。何が写っているか、感想は各自に委ねる。
なにが写っていただろうか。
なにもなかっただろうか。
見えたかもしれないし、ないのだからみえるはずもない。
ただ、当時よりの風が、中から吹いてきたように思えたのは...勘違いだろうけど...そう感じたことだけは確かだ。
【終】
全長6センチほどの小さなケースは、華奢な素材である、セルロイドでつくられていました。薄紫とベージュのマーブル模様という、上品な色合いの地紋の上に、ゆらゆらと揺れそうな葉っぱと、つがいの小鳥が金色で描いてあります。なんだか、とても乙女チックな感じがするのは、私だけでしょうか。手のひらにのせて、しばし眺めていたくなります。大きさからマッチケースのような気もしますが、擦るところはありませんし、いったいなにを入れていたのでしょう。女の子の机のひきだしに、このケースがそっと入っていたら、中味は切手かも知れない、なんて、想像するのも楽しいです。
葉っぱといえば、今年も新緑の美しい季節がやってきました。美味しそう(?)な黄緑色の葉っぱが、太陽の光をあびてキラキラと輝く様子は、見ているだけで、癒されるといいますか、気持ちのいい景色です。そして、小鳥たちの声も元気いっぱい。だって、家族をつくる季節でもありますから‥。今年も雛に、何度逢うことができるでしょうか。楽しみのひとつです。
ところで、文京区にある根津神社の"つつじまつり"に、はじめて行って来ました。先日娘に桜を見せたから、今度はつつじだと思い、自転車&スッピン(懲りてない)で、軽い気持ちで行ったのです。‥‥が、行ってビックリしました。ここは東京なのか? と思うほど、スケールが大きいというか、見事なつつじだったのです。視界に収まりきらないつつじ畑(?)は、下から見上げるもよし。上から見下ろすもよし。ただただ見入った私なのでした。
正直いうと、私にとって、つつじの花は、ありきたりな花というイメージがありました。丈夫な花ですから、公園の花壇や街路樹として、身近にあり過ぎるというか、よく見かけるので、わざわざ見にいくという考えがなかったのです。けれど、今回行ってみると、つつじの花って実に種類が多く、黄色い花もあるのですね。はじめて見ました。また、形をしっかり整えられることから、日本の庭園にふさわしい花だと思いました。これほど多くのつつじを、美しく育て上げるには、日頃のお手入れなど、しっかりしておられるのだと思います。
ちなみに花言葉は、「自制心」、「節制」、色によっては、「恋の喜び」、「初恋」、「燃える思い」だそうです。自制心、節制は、なんとなくぴったりな感じです。
そうそう、根津神社から歩いて5分ほどの場所に、"まぼろしチャンネル"の管理人であり(大変お世話になっております)、"昭和迷宮物件"の著者である、刈部山本さんの喫茶店"結構人ミルクホール"があります。隠れ家のような、懐かしい感じのする喫茶店で、しばし日常を忘れて、静かに時間を過ごしたい方にオススメです。私も娘がいなければ、ちょこちょこ顔を出したんですけど‥‥。今は入口でケーキを買うのがせいいっぱいかなぁ(美味しいです)。いずれ、刈部山本さんに交渉をして、きちんとご紹介したい喫茶店なのです。お近くにお寄りの際は、ぜひぜひのぞいてみてくださいね。
さて、セルロイドのケースのフタをそっと開けてみました。小さな空がつまっていました。もくもくと白い雲と青い空が‥‥。そんなふうに見えませんか? なにも入れずに、そっと閉じてしまいたくなる、とても小さな空です。
追記:4月25日、俳優の田中実さんが亡くなられました(No.2参照)。娘が大きくなってから、自慢をしようと思っていたのに‥‥とてもとても残念です。
ご冥福をお祈りいたします。