私のコレクションを飾っている、"カリモク60"のガラスケースを眺めていたら、ふと、このガラスの置時計が視界に飛び込んできました。思えば、そこいることが当たり前になっている時計で、かれこれ20年以上のおつきあいのような。そう、古いモノを集めはじめた頃に求めた時計なのです。出会ったのは、大阪の四天王寺で毎月21日に開催される骨董市でした。
修理をして動くようにしようと思いながら、飾りのまま今日までわが家にいるのですが、野イチゴのデザインと(色がはげているのが残念ですが)、ピンクとグリーンの色合いが、なんとも可愛らしく、正面から見ると透きとおったガラスも、お気に入りです。
大きさは、横幅105ミリ、高さ80ミリ、奥行き58ミリで、文字盤の中央に描かれた"S"がトレードマークの、精工舎の置時計です。
裏面からのぞくと、透きとおっているのがよくわかります。
それにしても、モノっておもしろいなぁと思うのは、その当時のワクワクした気持ちや、景色を思い出させてくれることです。特に古物は、今買えるモノではありませんから、その時の出会いに真剣勝負です。ずっしりと重たい、この時計を手に持つと、ほかのモノと合わせて値切ったことや、四天王寺の骨董市会場の景色、新聞紙に包んで宅急便で送ったことなど、20年も前のことなのに、ぼんやりと浮かんでくるのです。
おまけ
時々祈りたくなります。大きなものに‥‥。
そんな時は、茨城県牛久市にある、牛久大仏っていいと思うのです。とにかく大きい。なんと120メートルの高さで、世界一なんだそうです。
見上げて、ただただ祈ります。