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8月3日金曜日。ドキドキしながら、電車に乗っていました。なぜかというと、すごーくひさしぶりに、骨董ジャンボリーの"初日"に行くからです。いったい何年ぶりでしょう。それは、あとで手帳で確認するとして、急がなくては‥‥。10時に子供をキッズルームに預けているので、会場につくのは11時。早くから並んで入場していた頃を思うと、なんとものんびりしたスタートですが、私的には、ドキドキものです。 掘り出し物に出会いたいなぁ。思えば、昨年は娘と一緒に来たっけ。早いもので1年経ちました。

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まず最初に、今回やって来たモノのひとつをご紹介しましょう。ペン立てです。アンチモニー製で、ずっしりと重たく、全体にぐるりと、スポーツをする子供たちが描かれています。ちょっとリアルで、可愛いという感じはしませんが、よくできているんです。高さは95ミリ。直径は70ミリです。

 

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再び向かう途中の話に戻りまして、いつもなら有明駅で降りるところを、国際展示場正門前で降りてしまいました。結果としては、日陰があるぶん、いくらか涼しく、これからは正門前で降りようと思ったのですが、自分の慌てぶりに笑ってしまいます。

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正門から、会場の東ホールまでは、ちょっと歩きます。そういえば、骨董市以外でもコミケに参加した時や、ミニコミを買いに来た時もあったなぁと、懐かしい思いで歩きました。

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動く歩道も、ひさしぶり~。

‥‥と、行くまでの写真は、3枚ほど撮ったのですが、会場では写真をほとんど撮りませんでした。どういうわけか、あまりにもドキドキしてしまい、モノを真剣に見ようと思えば思うほど、目が合わないというか、キランと視界に入ってこないといいますか。まぁ、子供を迎えに行くまでの3時間しか見られないという思いが、余計に焦らせたのかも知れません。そんな中で見つけたペン立てです。馴染みのない業者さんのところから、やって来ました。

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このペン立ては、普通に撮影すると、なにがなんだかよくわからないので、フラッシュをたいてみました。すると、本当に細かい仕上がりなのが、よくわかると思います。スポーツの種類は、野球、ボクシング、槍投げ、アメフト、スキー、テニス‥‥。背景には、丘のような、木が少し生えている景色も描かれ、下の15ミリの間には、ズラリとスポーツの道具、野球のバット、ボール、テニスラケット、バスケットボール、ゴルフなど、いろいろ描かれています。 

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ちょっと気になったのは、テニスをしている少年です。ヘルメットをかぶっているように見えるのですが‥‥。 こんなに、きっちりつくってあるのですから、なにかしら意味といいますか、素性があると思うのですが、残念ながら、銘が入っていないので、どういう意図でつくられたモノなのかわかりません。でも、見事なペン立てだと思うと同時に、オリンピックの年にふさわしい出会いだと思うのです(ちょうど開催中ですしね!)。 日本ガンバレ!

 

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ご紹介するのは、どこにでもあるようなシンプルなビンです。高さは67ミリ。無色透明で、とても小さい気泡がポツポツ入っています。どこが気に入ったのかというと、ビンの下にいる一頭のクジラです。ポツンと小さく描いてあるんです。

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このビンを、遠くから見ていたら、間違いなく見逃していたと思います。まさか、クジラが描いてあるなんて思いませんから‥‥。

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いったいなんのビンでしょうか? 何か、クジラに関係するものが入っていたのかもしれませんね。とても可愛いです。

 

おしまいに。

7月28日は、隅田川の花火を娘と見てきました。去年の花火大会は、隅田川からかなり離れたところでの見物だったので、念願かなって間近から眺めることができ、嬉しくなりました。もっとも路上からですから、頭上に走る電線越しの花火ですが、近くで炸裂する大迫力も手伝って、まったく気になりません。去年は抱っこ紐に入っていた娘も、一人前に歩くようになり、時の流れの速さを感じさせます。

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「たまや~」の掛け声が、ほうぼうから聞こえます。  

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ドンド~ン、というお腹にひびく大きな音に、娘はびっくりして、泣き出してしまいました。 

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去年は、いつ泣き出すかと、ドキドキしながら抱っこしていましたが、今年は、少しは会話ができるようになったので、「花火っていうんだよ。きれいだね」と説明します。でもまぁ、怖がって背中にはりついて見ているんですけど。来年は、もっと成長しているのでしょうね。 

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それにしても、間近で見る花火は、なんて美しく、迫力があるのでしょう。 

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花火の撮影は、とても難しかったのですが、家に帰って見てみると、まるで宇宙のようだと思いました。

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子供がお腹にやって来てから約3年。よく頑張りましたと、ありがとうございましたと、花火を見上げてしまいます。 

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隅田川の花火大会を、こんな身近に見たのは、はじめてなのですが、不思議と暑さって気にならないものですね。無心で、夢中で、眺めていました。  

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まるで、天の川のよう‥‥。 

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大きな花火には、歓声も大きくなります。

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来年も見ることができたらいいなと思いつつ、感謝の気持ちでいっぱいになった、今年の花火大会でした。 ちなみに、娘は翌日、「ドンドン見たね」といってました。

 

歓楽温泉街として賑わった熱海も、平成に入ると寂れっぷりばかりが話題となった。栄枯盛衰とでも言えばよいか。団体客頼みの大型ホテルは相次いで廃業し、やがて安価な宿泊料金をうたうホテルチェーンへと姿を変え、あるいはその跡地にリゾートマンションが建設された。「安近短」が定着し、「古豪復活」の兆しを見せているのは最近のこと。とくに夏場はサンビーチでの海水浴、ほぼ毎週末の花火大会は抜群の人気を誇る。


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そんな熱海において、時代の趨勢などどこ吹く風とばかりに、ひときわ個性を放つのが福島屋旅館だ。「昭和レトロ」とはつくづく便利な言葉だと思うが、この宿は昭和30年代でしっかりと時を止めている。「新婚旅行のメッカ」としてアベックの憧れをさらった時代だが、その世代の客にとっては懐かしさを感じるはず。昔ながらの温泉宿の風情をあえて残しているのか、それとも取り残されているのか。


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何度か訪ねているが、とある日は帳場でおばちゃんが昼食の真っ最中。貴重品を預かってくれるというが、袋に入れたりするわけではなく、そのままどこかに仕舞い入れるだけ。建物はとにかく年季が入っているので、歩くたびに床がみしみしと鳴る。すぐ突き当たりが浴室なので館内を見渡す暇もないが、わずかばかりのロビーで四方山話に花を咲かせているのは常連さんか。皆それなりに年季を重ねている。


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脱衣所は裸電球1つの、まさにセピア色の空間。流しの鏡は曇りすぎて用をなさず、「水をとめて下さい」とマジックで直に注意書きがなされている。使い込まれたベンチや扇風機、「男子浴室」の札がいい味を醸し出している。


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浴室には大小2つの湯船があるものの、お湯を張っているのは大きい方だけ。意外と深めで、身を沈めると贅沢にあふれていく。常連さんは「本物の温泉だ」「泉質がいちばんいい」と我が物のようにべた褒めする。ホテルの大浴場のように源泉に手を加えることをせず、泉質そのままを堪能できる点は熱海で希少か。洗い場にシャワーは無く、たらいにお湯を溜め、手桶ですくって流すのが福島屋の流儀だ。昭和の頃から変わらぬやり方なのだろう。あぐらをかいて背中を流す老人の姿に古き熱海の幻影を見た。


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インターネットの口コミで評判を呼んでいたが、遂に公式ホームページが公開となった。ハイテク化でさらなる客を呼び込むつもりだろうか。驚くべきは、百余年の歴史を持つ老舗だということ。そんな風格は微塵にも感じさせないが、いつの時代も変わらず庶民派であることに敬意を表したい。


福島屋旅館
源泉/熱海温泉(ナトリウム・カルシウム-塩化物泉)
住所/熱海市銀座町14-24
電話/0557-81-2105
交通/JR東海道本線熱海駅より徒歩11分
料金/大人400円、小学生200円、幼児100円
時間/11:00~19:00、無休

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