47_00.jpg 首都圏の物流基地として近年倉庫が異様に増えた戸田。荒川沿いには巨大な明治乳業の工場が昔からあったが(戸田橋や埼京線の車窓からからブルガリアヨーグルトの看板がよく見える)、川っぷちの殺伐とした光景の中、川口や戸田公園、そして高島平と成増からも国際興業の無料送迎バスが吸い寄せられるように山田うどん近くを通って集結してくる。
47_01.jpg オッサンを大量に乗せたバスは巨大バスターミナルと化した駐車場へ到着。早速、降車場脇に据え付けられた大きなテレビの下で出走表をチェックしている。
ここから戸田ボートの入口までは戸田公園大橋を渡る。
47_02.jpg センターの巨大な塔ででワイヤーを吊った斜張橋(しゃちょうきょう)で、かつしかハープ橋を思わせるシルエットが実に美しい。特にこの日は晴天に恵まれ、正しく白い巨塔が晴天を一直線に貫いていた。
この競艇場の上に橋が架かっており、ここから見下ろす光景もなかなかにいい。
47_03.jpg 競艇場は荒川の脇に溜池を作ったような形状になっており、感覚としては荒川でボートレースしているように映る。近くには同じような形状で戸田ボートコースがあり、大学のレガッタ(原動機のない船による複数人のボート競技。隅田川で行われる早慶レガッタが有名)が行われている。この辺りでは大学生が練習する姿が日常的に見受けられる。こうした背景には、1940年に未開催となった幻の東京オリンピックがあり、これら戸田漕艇場一帯はそのために整備された。64年に開催された東京オリンピックではボート競技の会場となり、北側の幹線道路がオリンピック通りという名でその痕跡を残している。
47_04.jpg さて建物に入り鉄道の自動改札機のような所に100円ワンコインを投入し入場。するとアチコチで競艇新聞を売るオバちゃんの姿が。その奥にアイスの移動式屋台も見受けられる。ソフトクリームの形状をしたアイスもあるが、モナカが美味しそうだ。そういえば、そこいらのオッサンが歩きながらアイスをペロペロしているのだが、オッサンってなにげにアイス好きだよね。可愛らしいがよく似あってもいる。
47_05.jpg 投票所に至るまでの通路がやけに暗いなと思ったが、真夏の猛暑日、外が異様に明るいのだ。スタンドからみる水面と青空に映える岸辺の景色がまたいい。
47_06.jpg スタンドは4F建てになっており、入口からメインスタンドが3Fで、投票所や飲食店、付帯施設は1~3Fに散らばっており、上の5Fは特別観覧席となっている(4Fは存在しない)。
さて、なにから食べようかと、ひとまず全ての売店を一通り見てからと思うのだが、なにせ横に長い施設で点在する売店を全て回るのに相当骨が折れる。しかも2Fは途中壁に阻まれ2棟分離しているので階段を上がったり下ったりと大変だった。
所々で無料の水を飲みがてら、プラプラしたのだが、途中ドデカいイベントホールでは演歌歌手のオンステージが開催されていた。
47_07.jpg その他、キッズルームは言うに及ばず、戸田市のPRブースがあったりと、見所がたくさんあり飽きなかった。

と、これから食べたもののレポートは、手前の食べ歩きブログにまとめることに。
↓参照されたい。
デウスエクスマキな食卓:戸田競艇@戸田~リニューアルしてもしきれないもの

この様な立派な施設にリニューアルして10年くらいは経つようだ。近代的になってギャンブル場の雑多な雰囲気がなくなり詰まらなくなったという意見もあるようだが、来ているオッサンらはそんなのお構いなしと気に留めてる風もなく舟券を買っているし、反面家族連れも多く、競艇そっちのけでお父さんは家族サービスに勤しんでいる。ここまで懐が深く、のほほんとした鉄火場は初めてで、最初は呆気にとられたが、段々と慣れてきて、これはこれでアリだと思えるようになってきた。
47_08.jpg フードコートの大きな窓ガラスから、対岸の工場街や荒川土手でランニングする人などを眺めていると、ビール片手に彼女と照り焼きチキンを頬張りつつ、のんびり休日を過ごす、なんてデートコースもアリ?なんて思えてくる。入場料は僅かにかかるけど、タダでバスで来れるし、郊外の遊技場としての可能性を感じずにはいられなかった。

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骨董ジャンボリーから、やってきたモノのひとつ。ライオン歯磨のケースです。ライオンの歯磨というと、いろんなパッケージで発売されていますから、わが家にも何種類か存在します。でも、このカガミが付いたケースは持っていなかったので、つれて帰ることにしました。 

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直径70ミリ、高さ25ミリの大きさで、色あせていますが、紫色に、オレンジで模様が描かれたデザインは、一見地味なのですが、斬新な色の組み合わせといいましょうか。私的には、思いつく色の組み合わせではありません。さすがですね。店頭ではインパクトがあったのではないでしょうか(カガミも付いているし)。

裏面には「常に適度の潤いと清新の香味とを保つ歯磨」と、「東京市本所區厠橋一丁目二番地ノ二 株式会社 小林商店」の金色の文字が、右横書きで描いてあります。本所區とは現在の墨田区のことで、昭和22年に向島区と合併して墨田区となりました。

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フタを開けると、こんな感じ。多少錆びていますが、きれいな状態です。 

歯磨きといえば、先日2歳3ヵ月の娘の歯科検診でした。もう、親のほうが緊張する検診です。とりあえず、虫歯がなくてホッとしましたが、私に似ず、食が細いので苦戦しています。でもまぁ、よく話してくれるので、日常会話は、なんとなく通じるようになりました。

 

おまけ

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神奈川県三浦市の海です(8月下旬撮影)。9月も中旬だというのに、連日30度を越える暑さが続いています。蝉の鳴き声は、さすがに少なくなりましたが、本当に長い夏でしたね。今年の秋は、いつもより、うんと短い気がします。  

 

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骨董ジャンボリーの話の途中ですが、昔つれて帰ったビンをご紹介します。"ツバメ"と右横書きで描かれた、高さが43ミリ、横幅25ミリの小さなビンです。それも、形がステキといいますか、あまり見ないデザインのビンだと思うのです。

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後ろから見ると、斜めだけど、一生懸命立っている(?)姿が可愛らしい‥‥。 

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底には直径12ミリのマルがあり、少し凹んでいます。 

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口元のギザギザも、いい感じで、気泡がたくさん入っています。 

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No.136でご紹介しました、クジラビンと並べてみました。 9月も10日を過ぎたというのに、連日33度と暑い日々が続くと、ガラスのモノって、涼しげでいいなぁと、しみじみ思ってしまいます。

さて、ビンといえば、びん博士。骨董ジャンボリーでは、もちろんお会いしました。残念ながら、新刊はまだ完成していませんでしたが、『ワスレコモノ』(著者:アダチヨシオ、発行:丸善書店株式会社 出版サービスセンター、定価2,000(税別)円)という本をご紹介いただき、つれて帰りました。文庫より少し大きいサイズで、96ページの書籍の中に、化粧瓶をはじめ、マッチや団扇、ガラスのコモノなど、小さいモノなんだけど、存在感のある珍しいコモノたちが、ギュッをつまった1冊です。とくにビンは多いので、ビン好きな方は、必見だと思います。そうそう、以前ご紹介しましたKBKのビンが、3色紹介してありました。

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おしまいに

骨董ジャンボリーの古道具・月天さんより。どれも魅力的ですが、特に福助の置時計がステキです。顔が文字盤という発想は、とてもインパクトがありますね。

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