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こちらも、今回骨董ジャンボリーからやったきた缶です。緑色なのでつい‥‥。ご覧のとおり、コーヒーの缶で、粉のコーヒーが入っていたと思われます。金色の髪の毛の男の子が、大きなコーヒーカップを右手に持ち、左手にはスプーンを持っている、可愛らしい絵柄です。「コーヒー」、「糖」の文字は大きく描かれ、下には、「名古屋 戸田商店謹製 容量五十匁入り」の文字が、右横書きで小さく描かれています。カタカナの"ト"を、マルでかこんだ屋号の戸田商店は、名古屋にあったのですね。

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裏面も、だいぶ金色がはげていますが、とてもオシャレなデザインだと思います。「The COFFEE TO」、「MANUFACTRUED BY TODA&CO」と描いてあります。

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フタには、「茶匙ニ 二杯程ヲ 茶碗ニ入レ 熱湯ヲ注ギ能クカキ混ゼレバ 即席ニ 芳香馥郁タル コーヒーヲ 召上レマス」と描いてあり、 缶の大きさは、高さが107ミリ、直径が67ミリです。どう見ても、戦前に販売されたコーヒーの缶なのですが、インスタントコーヒーって、そんな昔からあったんですね。

インスタントコーヒーといえば、子供の頃から大好きな漫画家、陸奥A子先生の漫画の中に、女の子がインスタントコーヒーを飲むシーンが描いてあって、私も飲みたい!って、あこがれの思いで読んでいました。小学生の時の話です。広口のガラスビンに入った粉が、なんとなく大人っぽくて、かっこいいと思っていたっけ‥‥。漫画の影響なのか、今でもコーヒーは大好き。飲まない日はありません。なので、戦前生まれのコーヒーの缶も、台所に飾ったらステキだなぁと思い、つれて帰ることにしたのです。

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おまけ

娘とは公園など自然が多い場所ばかり行ってきたせいか、遊園地などにつれて行ったら、喜ぶより先に、びっくりして固まってしまいました。その姿に、これはイカンと思い、最近いろいろつれて行くように‥‥。こちらは、東京ドームの"アソボーノ"です。

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はじめて来た時は、水色のボールの中に座ったまま動かず‥‥。 

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今回は2度目なので、自分から動き、安心しました。2歳2ヶ月の娘です。 

 

栃木放送の企画で毎年「湯めぐりスタンプラリー」が行われている。そのパンフレットの中で気になる存在といえばピラミッド元氣温泉だ。ほかの施設とは明らかに一線を画す色物系。お宝発見に興奮したが、訪問までに2年も経ってしまった。


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塩原温泉郷の玄関口、西那須野塩原インターからひとっ走りの距離。砂漠ならぬ原野の先に現れたピラミッドは黄金色に輝き、正面にはスフィンクスも鎮座している。学生時代に訪れたエジプトでは巨大な姿と悠久の歴史、らくだ引きのしつこさに圧倒されたが、当然ながらそれらと全くもって対照的。


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館内にはなぜか奇石や奇木が数多く展示されており、聞けば館長のコレクションだという。中国の専門業者より買い付けており、いかに珍しいものかを後でさんざん聞かされたが、ピラミッドとの関係性は聞けずじまい。食事処やゲームコーナーもあるので施設としては充実しているが、平日のせいか片手で数えられるほどの客しかいない。土日の様子や宿泊の稼働率はわからないが、多くは興味本位の客だろう。


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ピラミッドの内部に浴室があるため壁面は傾斜しており、ガラス張りで明るい日差しが入ってくる。うっすら茶色がかった温泉で、広々とした湯船から大量にあふれていた。男女を隔てる壁には「氣柱」と名付けられた柱が立ち、その柱を通じてピラミッドパワーが湯に溶け込んでいるという。露天風呂は木でつくった素朴なものだが、壁に目をやればアニメチックなイラストが。ところどころの統一感のなさには目をつぶるべきなのか。お湯が霧雨のように降り注ぐミストサウナは独自開発だというが、特別珍しいものではなかったことを付け加えておきたい。


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ピラミッドの頂点部、つまり2階は瞑想室になっている。利用には別途840円かかるが、今回は館長の案内で特別に見せてもらった。階段は最後の一段だけ蹴上の高さが異なり、不意につまづいた感覚となったが、館長いわく「最後まで気を抜くな」。下りるときには「始めの一歩が肝心」とのこと。思わぬ人生教訓がここにあった。


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このピラミッドはクフ王のピラミッドを1/10に再現したもので、瞑想室の中央に置かれた水晶は玄室だという。磁北からの太陽の光が集まって「氣」を生み出し、水晶の真下に位置する柱に送られるのだ、と。「お湯がまろやかな感じがしたでしょ?」との問いには素直に頷くしかなかった。「水晶の前で力を抜いて立っていると、手がピリピリしたり、足裏が暖かくなったりする人もいる」「音楽を流すと5~6分でみんな寝てしまう」。これも氣のパワーで、ひいては宇宙のパワーだと館長は力説する。


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話好きな館長のこと、科学持論は止まることを知らない。館長自身は携帯電話などに使われているチップの研究開発に長年携わり、勲章も授かったという。しかし科学が人間社会に及ぼす悪影響を憂慮し、60歳を機に自然環境と共存すべく建設したのがピラミッド温泉なのだ、と。そして科学で証明できない「超科学」現象もこの世には存在し、ピラミッドパワーもそのひとつだと言う。難しすぎて常人には理解しがたいが、館長の話に説得力がありすぎて、ただただ頷くしかなかった。


ピラミッド元氣温泉
源泉/塩原温泉(源泉名:ピラミス温泉、単純温泉)
住所/栃木県那須塩原市接骨木493-3
電話/0287-35-4141
交通/東北自動車道西那須野塩原ICより約4.5km
     JR宇都宮線西那須野駅よりバス「千本松」
料金/(平日)大人400円、中人300円、幼児100円
     (休日)大人600円、中人400円、幼児100円
     (水曜午前中)大人350円、中人250円、幼児100円
時間/10:00~21:00、年中無休

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前回に続いて、骨董ジャンボリーのお話です。

ドキドキしながら会場に入り、まず向かったのは、古道具・月天さんです。お店に近づくと、店主Tさんと戦時史料研究家のHさんが、楽しそうに雑談していました。1時間遅れで必死に会場入りした私とは違い、すでにヨイ出会いがあったと思われるHさんは、なんだか嬉しそうです。しかし、私は話に参加する余裕はまったくなく、すぐに棚や床を物色しはじめました。その姿を見たHさんは、「さえきさん、目が怖いよ~」と引き気味です。「ひさしぶりだから、仕方ないの!」と反論しつつ、やってきたモノのひとつがこちら。晃陽マッチこと、ブリキ製のマッチケースです。 

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マッチケースは何度かご紹介していますが、形はNo.103でご紹介した、「本巣北方町 瀧口屋」と同じです(No.91No.105参照)。でも、こちらは高さが70ミリ、横幅95ミリと、少しだけ小さいのでした。残念ながら、マッチを擦る部分がとれていたり、状態は少々悪いのですが、鳥が描かれていることと、緑色の缶に惹かれ、パッと手に取っていました。台所の小物を緑色で集めているので、この缶を飾りたいと思ったのです。

ちなみに鳥は3種類描かれています。フタにはクジャク。ほかの2羽は、なんの鳥でしょうか。花や紫色の実、緑の葉と描かれ、一瞬外国の缶かと思いました。マッチとしても貴重ですが、とても可愛らしい、アンティークな缶なのです。

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マッチを擦る場所をはさんで、「専賣特許 耐水耐久 晃陽マッチ ぬれた布切で拭きとると、よく發火します」の文字と、「此容噐に随意の圖案等を印刷して、広告宣傳を兼ねたる進物として利用すれば偉大なる効果があります」と描いてあります。思えば、マッチを広告として使用する時代があったんですよね~。

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もう片方の面には、以下の文面が描いてあります。

◆メートル法比較記憶法

一尺は 0.3030メートル(れて見れ見れ)

一升は 1.804リットル(一天晴れよ)

一貫は 3.75キログラム(見てなごう)

一米は 3.3尺(見てみ)

一立は 0.5543升(まるで午後のよさ)

一瓩は 0.2666貫(まる天に六続き)

◆メートル法換算速算法

メートルを間に直すには 一割加へて二で割れ

メートルを尺に直すには 一割加へて三倍せよ

キログラムを貫に直すには 二割引いて三で割れ

貫をキログラムに直すには 四で割って十五倍せよ

キログラムを斤に直すには 五倍して三で割れ

斤をキログラムに直すには 五で割って三倍せよ又は0.6を掛けよ

単位が変わっていった時代が偲ばれます。身近に置いてあれば、実に便利なマッチだったのではないでしょうか。単位といえば、ガソとか、メガとかギガとか、すっごく弱い私です。

 

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古道具・月天さんのブースです。会場写真は取り忘れましたが、月天さんだけ撮りました。 

 

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