上野界隈が、固唾をのんで見守っている。そんな感じがする今日この頃‥‥。上野松坂屋デパートへ行っても、不忍池周辺で遊んでいても、その話題がチラホラ耳に入ってきます。そうです、上野動物園のパンダ、シンシンの赤ちゃんが、産まれるのかどうなのか? 昨年残念な結果だっただけに、皆さん今年は慎重に、静かに見守っているように思えるのです。 ぜひとも、元気な赤ちゃんが産まれて、健やかに育ってほしいものですね。
今回は、そんなパンダにちなんで、パンダのお人形をご紹介します。 全長125ミリと小さめで、顔はセルロイド、体は布でできています。今年は異素材を組み合わせた洋服が流行しているようですが、このお人形も、セルロイドと布という、ちょっと変わったつくりに惹かれて購入しました。
後ろ姿を見ると、パラパラ漫画で有名なお笑い芸人、鉄拳さんを連想しちゃいます。
くりっとした目、口をキリリと結んで、おすましな表情。耳も表情に合わせたのか、ピンと立った意志の強そうな形で、シンシンの耳にも似ているような‥‥。 蝶結びにしたオレンジ色のリボンもオシャレで、白黒ツートンの装いによく映えて、魅力的ですよね。
おまけ
つい先日行った、上野動物園内から撮ったものです。あじさいの向こうに見えるのは、おなじみ不忍池。緑も濃くなってきて、蓮の葉もだいぶのびていましたが、今年の梅雨は雨が少ないせいか、いまひとつ元気がないように思えました。

5/10、様子を見に窺ってみると、既に規制線が張られ、業者が入って大きな荷物を運んでいた。住民の退去はとうに完了していたようだ。
塀越しに様子を眺めるしかなかったが、窓の開いた部屋があったのでカメラの望遠で覗いてみる。
梁の形状が幾何学的で魅力的に映るが、梁と壁の間にパックリ隙間が開いており、老朽化の深刻さがかいま見られた。
また、半身を乗り越えて庭をみてみる。
青々と木々が茂る中、自分にとっては上野下アパートの象徴である井戸のポンプがまだ取り残されていた。
同潤会については詳しいサイトが沢山あるので各自調べていただきたいが、ザックリ説明しておくと、同潤会は関東大震災による復興計画として立ち上げられた財団法人で、防災の観点から日本で最初の鉄筋コンクリートアパートとして計画された。
下から見上げるとまだまだ圧倒的な存在感は健在と思わせる迫力がある。
側面にはダストシュートらしきスリット状のものが窺える。
下をみると案の定で、使われなくなって大分経つ様子。
建物正面に向かって右側の棟の黒ずみ具合の圧迫感が相当なもの。
手前に写っている庇部分が東側の入口部分。
中の廊下の様子。
階段の踊場。手摺のRの形状が外から差す日差しに浮かび上がる。
階段を上り切ったところにある洗い場。
屋上は以前、万国旗はためくが如くに洗濯物が干されていたが、今は錆付いた物干し台が、虚しく青空に一線を引くのみだった。
隅には簡単な流しが設えてある。
彦六といえば八代目林家正蔵である。本来は昭和の爆笑王こと林家三平が八代目正蔵を襲名するはずだったが、彦六(当時は5代目蝶花楼馬楽)が一代限りの条件で海老名家から正蔵の名跡を借りたため、根岸の林家からここ上野下の長屋に正蔵の名が移った。
