今回ご紹介するのは、「PATENT」の文字が印象的な、木製の貯金箱です。金庫のダイヤルのような取っ手は、セルロイドでつくられており、なんとも渋いデザインですね。ダイヤルをまわすとロックが外れ、フタが手前にスライドして開きます。この構造こそが、「PATENT」なのでしょうね。
シンプルな形ですが、角に大仏様の髪型のような、玉状の飾りがずらりと彫り出されていたり、お金の入れ口は金属プレスのパーツで、雲状の模様が施されていたり‥‥よ~く見ると、凝った部分も。全体的に、丁寧に造られた感じがします。
裏面には、「登録」、「新案特許」、「第二三一二八二號」、「出世貯金箱」と右横書きで書いてあります。調べてみると、昭和11年に静岡在住の方が、「貯金箱」として、実用新案登録しておられました。登録内容は、構造のことなので、どのあたりが「出世」なのかはわかりませんが、縁起のいい商品名には違いありませんね。
うまくダイヤルが合うと、このとおり開きます。
おまけ
先日銀座の伊東屋へ行き、手帳を買い替えました。今まで使っていたモノは、とても気に入っていたのですが、いきなり傷ができて、そこから破れてしまったのです。「いつ買ったんだっけ?」と振り返ってみると、2008年の8月に 5年間は使う決心をして、ファイロファックス社製の6穴システム手帳を購入していました。‥‥そうです。不思議ですね。今月をもって、ちょうど5年の月日が流れていました。
手帳を買うために、ひさしぶりに銀座の伊東屋を訪れたのですが、なんと、建物が壊されていて(正確には建て替え中で、仮店舗で営業しておられました)、ビックリしました。その上、同じ会社のモノなのに、手帳のデザインが今の時代を反映しているといいますか、まったく変わっていたので、ふたたびビックリ! いやはや、5年という月日の流れをしみじみと感じました。
求めたのは、この手帳。前回のモノとは、全然違います。紫色や濃いブラウンの手帳もありましたが、今後5年使用するなら、この色がいいかなと思い決めました。もちろん、名前も入れてもらいましたよ。
おまけのおまけ
大好きな上野松坂屋デパート。夕暮れの屋上です。
近頃、上野松坂屋や巣鴨に癒されています。年齢を重ねてきた証拠でしょうね。へへへ。