いやはやなんとも久々にお邪魔いたします。私事ですが昨年からバタバタございまして、どうにもならん具合でございました。そもそもがアタクシなど遠い日の思い出にもならない汚いメーテルみたいなものなので存在やも危ういですね。ちなみに今年に入って肋骨を3本完全に折りずっと寝たきりで、猫と寝て暮らす日々でやんした。しかし医療費って高いのね。まあ、そんなことはさておき、気を取り直しまた駄文をちらほら書かせていただこうかと思いますので、よろしかったら読み捨ててやってくださいまし。

さて、アタクシのそもそものコンセプトが一応昭和から、まあもっと戻れば大正、そして平成と移り変わる街のことを取り上げたいところなのですが、満足に食事を久しく摂っていなかったもので、ここは有楽町のガード下のボロいタイ料理屋に無関係に行くことにしました。全品630円という謎の価格設定で開店した頃は500円だった。かれこれ一年ぶりに訪れますと、ガード下のアーチに無理やりプレハブに毛が生えたような店だったのですが、目隠しの鉄板とガラを運ぶガテンな兄貴。あらら、再開発きましたか・・・・・・周りの店舗も結構ガンガンいかれてる。うーん惜しい店をなくした、とおもいきや目隠しの鉄板に神田西口にリニューアルオープンの文字が、ってか立地良くなってるじゃん! さてやや迷いつつ到着すると、こんな入口が。
tabetadoa.jpg 裸階段に鉄の扉。一応店名も貼ってあるし。ちょっとオドオドと入ると、すげー綺麗になってやんの。広いし。

kaokamu-.jpg カオカムー 豚足を甘辛く煮込んでご飯にかけたもの。飯が進む。カオマンガイより好きかも。

okayu.jpg おかゆセット 白粥に大きめの小鉢で6品おかずがついてくる。ツマミに非常に良い。

tennnai.jpg 店内の様子だけども、こんなにクラブみたいな感じじゃないです。週末婚でもたかが知れてるし、アタクシが一人でおかゆセットツマミにハイボール飲む感じだし。ちなみに移転後もメニューも価格も一緒で店員さんはタイ人さんです。

眠くてとっちらかった文章で申し訳ない。ただのグルメ紀行あれこれになってしまいましたとさ。
──あ、そういえば有楽店の再開発でミルクワンタンてどうなっちゃったんですかね。

以上。

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今回は、少し懐かしい写真を。夕方の撮影で、なんとも不出来なのが恥ずかしいですが、昔の写真でご愛嬌ということで。

1994年11月13日に、下北沢は露崎商店さんの2階に、4軒のアンティークを扱うお店がオープンしました。その中の1つが、古道具・月天さんだったのです。露崎商店さんといえば、古建築といってもいい、モルタル壁や菱型の窓枠が素敵な建物。ドラマのロケでも、骨董屋さんとして使われくらいですから、まさにこうしたご商売にはピッタリといったところ。記憶に残っておられる方も、多いのではないでしょうか。

ここに載せた写真の日付を見ると、月天さん開店直後の1994年12月! 数えてみると、21年前になるわけで‥‥。えええええ。そんなに昔になりますか? トシをとったわけです。

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大好きだった露崎商店さんの建物も、5~6年前に取り壊され、今この一角は大きなビルが建っています。写真を撮っておいてよかったと思うとともに、同じような再開発によって消えた古い街並み‥‥私の通った骨董店や、骨董市のあった街たちが思われて、少しさびしい気持ちになりました。

そういえば、月天さんが最後のお店を構えられていた一角も、再開発にかかるとのこと。これから下北沢も、一気に街並みが変わってゆくことでしょうね。

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あのころの月天さんのお店の印象といえば、まず思い出されるのが、たくさんの時計がかなでる、コチコチという機械の音。
優しく、穏やかなこの音に包まれて、古いモノたちも誇らしげに見えたものです。思えば、今よりずっと自分の時間があったころなので、しょっちゅう訪ねては入りびたっていた気が‥‥。楽しかったなぁ。

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古い鞄の並べ方や、笠のかたちもさまざまな照明と、店主Tさんのレイアウトのセンスは絶妙で、とてもあこがれていたものです。もちろんこれですべて終わりというわけではなく、大きな骨董市には出店されると思いますが、あのお店も思い出になってしまったと思うと、寂しくなりますね。

Tさん、たくさんのステキなモノたちとの出会いの場をつくってくださり、本当にありがとうございました! 下北沢に行くのが楽しみだったのは、まちがいなく、古道具・月天さんがあったからです。お世話になりました。そして、お疲れ様でした。



【 おまけ 】
誕生日(何回目かはヒミツ)を迎えました。この1年も、心身ともに元気でいられますように。

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余談ですが、私の家の近所に住まれていた、おばあちゃまが亡くなられました。
娘が産まれてから、前を通るたびによく声をかけてくださって、エプロン姿でいつもニコニコと優しかった、「あんなふうに歳を取りたいなあ」と思わせる、素敵なおばあちゃまでした。

しばらくお見かけしないな、具合でも悪くされたのかしらと思っていたところ、先日、おばあちゃまのお家の外に、茶箪笥や小さな棚など、明らかにご年配の方が使っていたと思われる、古びた家具がいくつか置かれ、どう見ても処分される雰囲気。
さらに、おばあちゃまがいつも大事そうに手入れをされていた、たくさんの鉢植えが、家の前からひとつ残らず消え去っているのにも気づかされて‥‥う~ん。ご家族のご都合もあるでしょうから、仕方のないこととは思いますが、寂しい風景に言葉もありませんでした。

おばあちゃま、娘にいつも笑顔をくださって、ありがとうございました。ご冥福をお祈りします。


古道具・月天さんのお話の途中ですが‥‥。

NHK・BSプレミアムの番組「美の壺」のスタッフの方に、私の集めた古いランドセルの取材をしていただきました。番組ウェブサイトの「スタッフ取材こぼれ話」にもご紹介いただきましたので、ぜひご覧くださいね。
ちなみに取材していただいたランドセルは、過去の記事でも紹介しています。興味のある方はこちらをどうぞ。

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そうそう、ランドセルといえば、最近聞いた話では、外国の方がわざわざ来日されて求められることが増えてきたのだとか。鞄として見ても上質なものが多く、丈夫で長持ちすることが好まれて、20代の女性ユーザーが増えていることがニュースでも報じられていました。
モデルさんのようなスラリと背の高い女性が、ランドセルを肩にかけポーズをとっている姿を見て、さすがにちょっと驚きましたが、どこかアニメのキャラクターっぽい、斬新な感じもしたものでした。

子供の扱いにも耐えるものですから、確かにランドセルは頑丈ではありますが、さすがに40代ともなるとちょっと‥‥。でも、横長の形にするとか、高齢者向け(?)にアレンジしてつくっていただけると、案外私も使えるかもしれませんね。

美の壺のスタッフさんには、何度か我が家にも通っていただき、優しい方で娘もすっかりなついて、可愛がっていただきました。お世話になり、ありがとうございました!


【おまけ 2015年お花見】

3月30日、月曜日の上野です。
急に気温が上がったせいもあって、今年の桜は一気に咲きましたね。水曜日には天気が崩れるということで、これもまたあっという間に散ってしまうのでしょうか‥‥。

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23度超の気温が3日も続き、その数日前はダウンコートを着るほどの寒さだったので、体がついていきません。子供にも何を着せていいのやら、迷うほどでした。美しい青空の下に見る桜は、本当にきれいですね。

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今年も娘と一緒に見ることができました。来年もまた見に来ようね。
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