maboTfurikomi.jpgまぼTのチャリティTシャツ復活、無事終了致しました。
今月中に、収益(1000円/枚)を寄付の上、当ブログにて公表します。
完売とまではいきませんでしたが、
多くの方にご協力・ご賛同いただけました。ありがとうございました。

振込が遅くなりましたが、売上4枚分の4000円を、宮城県災害対策本部宛に送りました。
この度は誠にありがとうございましたm(_ _)m

東日本大震災の復興支援にまぼろしチャンネルとしてなにかできないか...と考えた結果、かつて好評のうちに販売休止していた、まぼろしレトロTシャツ、通称"まぼT"を、チャリティTシャツとして復活させてみました。
まぼT復活告知用.jpgまぼT -東日本大震災復興支援チャリティTシャツ-

数もサイズも限られますが、期間限定、売切御免にて、販売いたします。
売上の内1000円を、ゆうちょ銀行より災害対策本部へ全額寄付いたします。
販売は、「昭和迷宮物件」連載中のサイト管理人、刈部山本の珈琲店「結構人」が責任をもっていたします。
ご賛同いただけましたら、ご協力宜しくお願い致します。

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里帰りの話の途中ですが、11月17日(木)から21日(月)まで、東武百貨店池袋店8階にて、"池袋アンティークマーケット"が開催されました。最終日に行きましたので、その話を少し‥‥。本当は、土日に行けば8階屋上スカイデッキ広場にて、2日間限りの"大江戸骨董市in池袋東武"も、開催されていたのですが、残念ながら行くことができませんでした。でも、とにかく顔をだしたいと思った理由のひとつは、目白にお店を構えるランコさんが出店していたからです。案内状を送っていただき、ひさしぶりにお会いしたいと思ったのでした。

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‥‥とその前に、話が前後しますが、今回ご紹介する"東京大正博覧会記念"のブリキ製飾り皿は、以前平和島骨董市で、ランコさんのところからやってきたモノです。残念ながら、池袋アンティークマーケットでは、モノとのご縁がなかったので、こちらをご紹介することにしました。東京大正博覧会といえば、今から97年前の大正3年に、上野の不忍池を舞台に盛大に開催された博覧会で、No.24でも、ガラスでできた教育文具文鎮をご紹介しましたが、会場の建物がプリントされた、カラフルなブリキの飾り皿も売っていたのですね。何種類かあるようで、不忍池の畔にある下町風俗資料館では、図柄の違うブリキの飾り皿が展示されていました。

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手元にやってきたのは、3枚ですが、ブリキも大正時代のモノとなると、状態が悪いモノが多いのです。でも、この3枚は裏面もピカピカで状態がよく、嬉しい出会いだったことを覚えています。ランコさんって、着物をメインに商っておられますが、ガラクタも大好きで、おもしろいモノを掘り出してこられますよ。

まず1枚目に描かれた建物ですが、工業館と思われます。そして2枚目は美術館。3枚目は不忍池全体を描いた第二会場です(東京大正博覧会 絵葉書を参考にさせていただきました)。当時、博覧会会場で、ワクワクしながら、これらのお土産を購入していた様子を想像すると、なんだか楽しくなりますし、そんな博覧会が開催された土地を、97年後に、自分が散歩しているのだと思うと、これまた不思議な気持ちになるのです。 

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不忍池といえば、故郷から帰ってきて散歩にいったら、すっかり秋になっていました。木々の葉は赤くなり、水鳥も増えています。 夕方に撮影したのですが、陽も短くなりましたね。東京では、夕陽をさえぎる高層ビルが多いので、余計に短く感じます。

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話を池袋アンティークマーケットに戻しまして、東武デパートに入ると、ほうぼうに飾られていたのは、キラキラと輝くクリスマスのディスプレイです。もうすぐ12月ですもんね~。今年も残り少ないことを感じながら、8階の会場に入ると、アンティークのクリスマスグッズや玩具、アクセサリーに、和骨董、そしてたくさんの着物の前に、ランコさんがいました。「ランコさん、ひさしぶり!」って声をかえると、満面の笑みで、「なによ。ひさしぶりって、軽くいってくれるじゃない!」とひと言。普通の会話なんだけど、ランコさんが話すと妙に色っぽく感じるのは、声のトーンなのだと気づきました。例えるなら峰富士子に似ているかも。そんな発見をしつつ、短い時間でしたが、楽しい時間を過ごせました。

 

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米子には、ずらりと長く続く、アーケードのある商店街があります。"笑い通り商店街"、"米子ほんどおり商店街"、"元町サンロード商店街"と、3つの商店街名にわかれていて、帰省して5日目、その中の米子ほんどおり商店街にある骨董屋で、この小皿と出会いました。雪だるまのような、つぶれた鳥の絵柄に惹かれ、今回の里帰りの記念にと、瞬時に購入したのです。‥‥なぜ、瞬時かというと、抱っこしている娘が、歩きたがってぐずりますから、なによりスピードが命なのでした。このお店は、6年くらい前から営業しておられるそうですが、店内には染付や印判などの食器類に、古民具や古時計、箪笥などが並んでいました。余裕があれば、じっくり見たかったのですが、仕方がありません。簡単に包んでもらい、リュックにポンと入れて、慌ててお店を出ました。

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この日は、旦那サンが朝一番の飛行機で到着。近所の神社でお参りをし、お墓参りをして、皆生に宿をとりました。荷物を旅館に置いてから、ふらりと商店街の探検です。しかし、2年ぶりに訪れた米子ほんどおり商店街は、様子が一変していました。途中のアーケードがなくなっていたのです。最初に見た時は、自分の長年の記憶にない景色が、突如として現れたので、一瞬どこにいるのかわからないほどでした。それもアーケードがないだけでなく、歩道の両端に緑が植えられ、散歩道になっていたので、ものすごく雰囲気が変わりました。長年頑張っておられる書店も、明るいイメージになっており、驚きつつも、これはこれで、すっきりしていていいかも‥‥と思いました。

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アーケードを撤去した理由は、今年はじめの大雪も原因のひとつですが、なにより老朽化したアーケードを、修復する予算が不足しているからだそうで、今後アーケードは撤去されていくそうです。

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元町サンロード商店街に入ると、アーケードの撤去工事をしていました。鉄骨の骨組みがむき出しになったアーケードを見上げながら、私は工事を見ることができて、本当によかったと思いました。帰ってきた時に、全部のアーケードがなくて、商店街全体がイメージチェンジをしていたら、寂しい気持ちになったと思うからです。

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笑い通り商店街と、米子ほんどおり商店街の途中まで、平行して流れる旧加茂川には、商店街の商店や民家に向けて、沢山の橋がかかっています。つまり、アーケード側と川側から入ることができるわけで、この光景は、当たり前のことのように思ってきましたが、旦那サンに、「自分の家用に橋があるのって、かっこいいよなぁ」といわれ、考えてみたら、すごいことだと再認識しました。

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この橋がたくさんかかっている辺りは、米子ほんどおり商店街ですが、若い人たちが新たにつくりだしたお店が何件もあります。その中に、手づくりのモノをメインに扱っている雑貨店があり、デンと置いてある陶器製の茶色い湯たんぽに、戦前の代用品としての、陶器製湯たんぽしか知らなかった私は、「今も陶器製の湯たんぽって、つくっているんだ」と、新鮮な思いで眺めました。

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そして、そこで販売されていたのが、石巻市にある木ノ屋石巻水産の金華さばみそ煮缶詰です。テレビで何度も報道されていましたが、津波で流され、瓦礫の下に埋まった缶詰を、中身は問題がないということで、発掘して、ていねいに洗って販売した物です。私も買いたいと思っていたのですが、なかなかパッと買いに行くことができずにいました。そんな缶詰に米子で出会えるなんて(それも全額義援金になります)。ご縁と思い、買って帰ることにしました。東京に戻ってから、食べたのですが、缶を開ける時は、あの大きな津波の中を、沢山の瓦礫などと一緒に流れていたのかと思っただけで、言葉にできない気持ちになりました。味は濃くがあって、とても美味しく、今後も買っていきたいと思います。

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それにしても、海がすっかり気に入った娘は、この数日間で、動きがとても早くなりました。 

 

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