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気がつくと11月。今年も残り2ケ月を切りました。でも、そんな感じがしないのは、毎日暖かいからです。11月だというのに、連日最高気温は20度以上あり、もう、なにを着ればいいのか。娘になにを着せればいいのか。毎日考えてしまいます。お昼のワイドショーでも、夏服をいつ片付ければいいか、真剣に予測していたりして。街ゆく人も、半そで姿からコート姿の人まで、さまざまな装いに今年の秋の特徴を感じます。 

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思えば、8月にしても、1日は朝の気温が21度でした。信じられないくらいの涼しさです。それが、11日には、"高温注意報"が発表されるほどの猛暑となり、深夜も気温が30度と高く、寝苦しい日々が続きました。暑さの理由は、高気圧の上に、チベット高気圧が重なって、ダブルの高気圧で、こんなに暑かったんだとか。節電も大事だけれど、熱中症に気をつけましょうって、連日ニュースで流れていたっけ‥‥。

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今回は、"暑かった夏"、"気温差の激しかった夏"、"節電の夏"を思い出し、涼しげな扇子の形をしたインク瓶をご紹介します。ペンギンのインキ壺に続き、2個目のご紹介となりますが、こちらは少し黄味がかった色合いのガラス製で、まんまるい金属のフタも可愛らしく、底の厚みといい、とろっとしたガラスにポツポツはいった小さな気泡といい、時代を感じます。でも、なんで扇子なんでしょう? 机の上にこのインク瓶が置いてあったら、かっこいいというよりは、愛嬌があるといいましょうか。おもしろいと思います。 

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『紳士の文房具』(板坂元 小学館発行)の中で、インク壺、インキ瓶が紹介されています。その中で、「インキ壺は、文房具の中で最も忘れ去られたものの一つだ」と板坂さんは書いておられます。そうだろうなぁと思いつつ、パソコンで、パチパチとものすごい早さで文章を打つ人の姿も、かっこいいのですが、インクをペン先につけて、すらすらと書く人の姿も、かっこいいのになぁと思うのです。

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そういえば、最近はまっている漫画『バクマン』では、Gペンにインクをつけて漫画を書くシーンが、毎回でてきます(漫画本、アニメの両方見ていますよ)。子供の時に、こういうシーンを見ると、あこがれるものです。かくいう私も、インクをつけるといったら羽ペン。『キャンディ・キャンディ』で、あこがれたのが最初です。

 

おまけ 

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文京区シビックセンターの展望ラウンジから見たスカイツリー、大きい。

 

右サイドメニューでも告知を更新させてもらったのだが、拙著、B級グルメ町歩きミニコミ誌の新刊が夏に続き年末も発行(初売は12/31のコミケ「ガキ帝国」)。
引き続き商店街押しで、今回はアーケード商店街と団地の特集。中華屋や喫茶店、そして今回は1年ぶりに酒場も巡りながら、足立上沼田・阿佐ヶ谷・金町と、経済成長期の幻影の成れの果てを追う、といった内容。

で、誌上でも取り上げる上沼田団地については過去、vol.38で触れたが、あれからすぐ解体工事が始まったようで、約1ヶ月ぶりに訪れてみると、だいぶ取り壊しが進んでいた。
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41_03.jpg 危うくこの団地群の初期タイプをカメラに収められなかったところだった。
UPしていない写真や、他の号棟、周辺の団地群、及び1Fテナントの現状や周辺の飯屋も新刊には掲載するので、期待くだされ。

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8月のはじめに、一足早い夏休みをとった旦那サンと、娘と私の3人で、新潟に1泊旅行に行ってきました。3人とも新潟初体験です。それも、娘は新幹線に乗るのもはじめての経験で、人の多い駅、長時間の列車。いったいどうなることやら‥‥と、不安でしたが、勇気を出していってみることにしました(案外、おとなしくて、ホッとしました)。65-2.jpg

なぜ新潟なのかというと、旦那サンの希望なのですが、私的にはレンタサイクルがあったからです。それも、新潟市内の広範囲で乗り降りが自由にできる便利さで、なおかつ雄大に流れる信濃川を走る水上バス、ウォーターシャトルにも自転車を乗せることができるというのも、魅力でした。娘は日ごろから自転車には慣れ親しんでいますから、新潟にさえ着いてしまえば、どうにかなると思ったのです。そして、宿泊先は当然和室。食事も運んでもらえるところを選び、なるべくまわりにご迷惑をかけないように、私たちも疲れ過ぎないように配慮しました。

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新潟には、9時に到着。ホテルに荷物を預け、美しい建物の"新潟市歴史博物館・みなとぴあ"へ向かい、こちらで自転車を借りると、近くにある船着場へ。1日乗船券を購入し、ウォーターシャトルに乗り込みました。

信濃川の大きさに感激しながら、途中下船 。

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幸いお天気に恵まれ、気持ちのいいサイクリング日和となりました。

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自転車から見る、ひさしぶりの日本海の美しさに、何度も深呼吸をしました。一面の青、娘の目にはどう映ったのでしょうか。 

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それにしても、新潟のお店の多さには驚きました。信濃川を挟んで、伊勢丹などデパートのある新しい街と、たくさんのアーケードが連なる古くから栄えてきた街が、見事に共存共栄しているように見えました。恥ずかしながら、新潟というと、広大な田園風景ばかり想像していたので、正直驚いてしまいました。 

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レインボータワーも、とてもきれいです。

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萬代橋をわたって、白山神社を目指したのですが、途中には魅力的な街並みが続き、自転車でフラフラと、いっこうに神社にたどりつきません。大好きなアーケードもたくさんあり、ステキな喫茶店も、けっこうあったので、いつか入りたいと思いながら、通過しました。

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もっとたくさん撮影したかったのですが、娘を抱っこしての撮影は、どうしても動くので、ピントが合わず、どれもいまひとつの仕上がりに。"菊乃湯"もきちんと撮りたかったなぁ。

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美味しそうな野菜やくだものが並ぶアーケードも、時間があれば、ゆっくり見たかったです。

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ホテルに戻ると、さすがにヘトヘトでした。なんせ気温が36度もあったのです。でも、娘はハイテンション。ヨチヨチ歩きながら、部屋の探検をしています。窓から見える信濃川の美しさに、ホッとしながら、眼下の萬代橋を眺めました。

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翌日も、お昼過ぎまでは、新潟探検。新潟には、貯木場があることを知りました。川にプカプカと浮いている巨木を、ぼんやり眺めていると、のんびりした気分になります。

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そして、朱鷺メッセの31階にある展望室にいきました。展望室の名前は、"Befcoばかうけ展望室"というそうです。"ばかうけ"って、有名なお煎餅です。米どころ新潟のお菓子だったのですね。どうりで、売店では、いろんな種類のばかうけが売ってありました。朱鷺の人形も可愛いかったのですが、1ツより、複数のほうがいい感じです。思わず写真を撮っちゃいました。この展望室からは、新潟の街が一望できます。なんて美しいところなのでしょうか。信濃川が、黄土色なのは、少し前の大雨の影響です。ウォーターシャトルに乗っている時も、大きな木などが流されていたり、河川敷には、瓦礫も積み上がっていました。今年は本当に災害が多くて、悲しくなります。

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 またゆっくりと来たいなぁと思いながら、新潟をあとにしました。 

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そうそう、小さな骨董屋で、印判の小皿も求めましたよ。記念に。

65-16.JPG最後になりましたが、今回ご紹介するのは、戦前の新潟の絵葉書です。 新潟は、昔から栄えた街だったことがわかります。古町通六番町も通ったはずですが、テキトーに気の向くままに、自転車で走ったので、どこがどこだか、頭の中で整理できていません。ちなみに、私が自転車で商店街ツアーをしていた時は、旦那サンとは別行動でした。それにしても、全体的に、きちんと撮影できなかったのが残念です。立ち止まって、撮影したいところがたくさんありました。次回きた時は、ゆっくり撮影したいです。そして、萬代橋の絵葉書も戦前のモノです。自転車で渡りましたが、昔から大きく立派な橋だったのですね。

 

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