新撰組始末記
チック 「最近、テレビ時代劇の主題歌を集めたCDが人気あるみたいだね」
タック 「色々、出ているみたいだね。だけど1960年代前半のものが収録されていないよ」
チック 「60年代前半というと……」
タック 「花村菊江が歌う『琴姫七変化』、高田浩吉が歌う『風雲真田城』、三波春男が歌う『高杉晋作』などがあるけど、オレが一番好きだったのが『新撰組始末記』の主題歌」
チック 「春日八郎が歌っていたっけ?」
タック 「春日八郎が歌っていたのは、栗塚旭が出ていた『新撰組血風録』の主題歌“新撰組の旗は行く”だよ。『新撰組始末記』は、三橋美智也が歌う“新撰組の歌”だよ。♪〜葵の花に吹く、時代の嵐〜」
チック 「その歌、聴いたことがあるよ。芥川隆行のナレーションだったろう。中村竹弥が近藤勇だった」
タック 「土方歳三が戸浦六宏で、沖田総司が明智十三郎。その他の主な配役というと、芹沢鴨が金子信雄で、伊東甲子太郎が御木本伸介だったね。それまでの新撰組モノは、鞍馬天狗なんかの敵役的存在にしかすぎなかったけど、この作品では隊士一人ひとりに焦点を当てていたね。谷三十郎とか大石鍬次郎の名前を憶えたのは、水島道太郎と待田京介が演じていたからだよ。近藤勇が流山で捕えられて斬首されるところまでやったのは、これが初めてじゃなかったかなァ」
チック 「池田屋襲撃は憶えているよ。前・後編の2回に分けて放送された。中村竹弥が重厚な立回りを見せて迫力があったね」
タック 「中村竹弥はテレビが生んだ時代劇スターだよね。テレビ創生期の1955年の『江戸の影法師』に起用され、『隠密草紙』、『半七捕物帳』、『右門捕物帳』、『又四郎行状記』、『旗本退屈男』、『風流あばれ奉行』と主演してきて、『新撰組始末記』で全国的に名前が知られるようになった。刀も重量感を出すために竹光でなく、刃をつぶした本身を使っていたそうだよ」
チック 「来年のNHKの大河は『新撰組』だけど、刀の重さを感じさせる立回りができるかねェ」
どこまでも続くオジさんたちのチャンバラ談義です。
キー局:KRテレビ(現、TBS)
放送期間:1961年10月17日〜62年12月25日
放送日:毎週火曜日21:30〜22:00
キャスト:中村竹弥、戸浦六宏、明智十三郎、喜多川千鶴
2003年11月4日更新
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