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第十九回『青春大ショック、
芸能界スター・美容整形の噂を知った日。』


似顔絵  赤い糸で結ばれた足摺岬殺人迷路ではないが、テレビのサスペンスには渋い中年イイ男俳優が刑事や新聞記者になってヒロインの見守り役で出演することが昔から多い。
 僕の所は夫婦でサスペンス物をよくみるのだが、五回に一回は飲みかけのコーヒーをテーブルに置きながら、白髪や薄いのは仕方ないとしてせめてアノ半分顔が良ければネーと家内が僕を見る。黙って僕もコーヒーを飲むのであるが、その度に、この顔に子供を二人もつくらせておきながら今更失敬だなァ君はーッと心で叫ぶ僕である。

 顔と言えば、いつだったかのテレビに、実年齢が七十歳過ぎの芸能界には全く関係ない女性が、八十回だか百回だかの全身整形を繰り返して五十歳位の感じになって出ていたが、ハリウッドの映画俳優のシワ取り若返り整形どころか物凄いモンである。
 最近は美容整形も一般・日常化していて一昔前程の特別感はないが、コノ時の百回だかの整形回数にはビックリした。
 ま、僕も、美容整形まではしないものの、風呂上りに半身鏡を覗きながらポッコリ腹のこの辺の脂をゴッソリ抜いてなどと腹をへこませてみたりでソコラ辺少しは気にする五十三歳。できれば魅力的で品よくセクシーでありたいとは思うのだが、僕がそうなるには割合大金をはたいて幾つかボディ改良を加えなければならないので無理があり、アレコレ思うのは鏡の前での話。実際には部分カツラ一つ注文できないでいる。

 美容整形と言えば、少し前に写真集を出した時にサイボーグ的美しさだと整形の噂の方ばかりがしばらく話題になったセクシースター歌手・山本リンダがいたが、僕がスターに憧れていた昭和四十年前後の超活躍スター歌手も整形していたとかで後年噂になり、本当は手術に失敗とかいろいろ芸能界ニュースに出て、同級生のミーハー女子中学生広チャンが教室で大泣きの大騒ぎになったことがあった。
 その後、昭和五十年中頃には、現在で言うプチ整形感覚で大学生の就職用美容整形が大ブームになったりで、週刊誌にも東大生だったかの面接用整形が記事として取り上げられるなど美容整形はどんどん一般化して行くのであるが、昭和四十年代のあの頃はまだまだテレビでペラペラ話せる程の話題ではなかったのである。

 そんな懐かしい昭和四十年代と言えば、人気スターのデカい壁貼り用写真ポスターや小冊子のようなヒット曲の歌詞本が付録で、芸能人の写真・記事が満載だった平凡や明星といった二大芸能月刊誌が爆発的な人気で売れていた頃。勿論、当時は現在のようにワイドショー番組が午前・午後といった具合に各局で放送されているような賑やかなテレビ状況やネタ写真一枚が百万や三百万円で買い取られるらしい噂アレコレ掲載の女性週刊誌情報で溢れているマスコミ状況ではなかったが、あの頃に現在のようなワイドショーなんかがあったら根限り餌食になってコテンパンに繰り返し追求・放送され、次から次に青春スターに飛び火。凄かったと思う。

三田明 そんな整形話の中で僕が覚えている代表的な所での噂は、三田明である。橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦といった歌手達と比べて少し年齢的には若い感じで、どちらかと言えばスターというよりアイドルといった言葉が似合う可愛いタイプ。そのものズバリで「美しい十代」の看板を背負ってデビュー、甘いマスクと白い野ばらではなくてバニラアイスのような歌声で人気は一気に大爆発。ロッテ歌のアルバムなどでもトップ美少年歌手として大人気であった三田明であるが、ところがドッコイ。あの売り物のイケメン的美少年顔、実は目と唇とかを整形したといった噂で物凄く話題になってファン大騒ぎだったのである。
弘田三枝子 女性では、人形の家以前から抜群に歌がうまかった弘田三枝子が一番印象的である。昭和三十年後半は歌謡ポップス路線大流行で人気番組のザ・ヒット・パレードやホイホイ・ミュージック・スクールを白黒テレビでガンガンやっている頃は鼻も顎も顔全体が丸くスリーファンキーズと火消し若衆姿で決めポーズという健康的なポッチャリ型女の子で、例のブイ・アイ・シー・アイ・ティアイオエン楽しいな〜のバケーション等をよく伸びる甘い弾力性のあるパンチのきいた声で歌っていたが、十年後くらいに人形の家が爆発的大ヒットの時には顔も別人に変化。突然、本当にセルロイド製のアメリカ人形のような美しさで出て来て歌謡番組をドッヒャーといった具合に賑わしたのである。
いしだあゆみ そう言えば、氷上を華麗に滑るスケートが凄い腕前といったことでも知られていて七人の孫出演やブルーライト横浜で大ヒットを飛ばしたいしだあゆみも、実は目を二重にしていたとかで一時話題になった一人。

 芸能界でスターになるくらいであるから元々整った顔の持ち主。整形と言っても、大体は目を二重にするとか鼻を少し細く高くするとかだったらしく、現在のように歯並びを矯正して骨を削り全く別人顔になる程激しいモノではないのであるが、戦前・戦後のあの銀幕スター程の凄さはなくても昭和四十年頃の芸能界スターもまだ僕たちには手の届かない雲の上の人。整形もまだ現在のように一般化していない頃の話であるから、スター神話を崩すような突然の人工美形の噂は僕にも大ショックであった。
 最近では、小・中学生が整形したり、テレビの整形特集番組にそこら辺を歩いていた人が顔モザイクもなく堂々と本人出演して涙ながらに整形理由を語り、幾ら費用でどの部分をどういう形にといった整形内容までも細かく話して整形前・整形後の比較写真を提示して見せる程に日常事になっている。整形技術も不可能がないくらい進歩していて考えられないくらい簡単に別人に美しく変身してしまうのであるから、物凄すぎて僕など何か怖さを覚える。

 さて、ナニ何ーッと勃ち読みしてしまうアサ芸記事によれば、男のナニ整形の場合も、割礼や真珠三個ポイントはめ込みどころの話ではなくサイボーグセックスと言っていい程に相当進んでいるらしい。
 何でも、誰でもナニの一部が腹の中に入り込んでいて、その部分をギュンギュン手術で引っ張り出すと最長五センチも長くなり、勿論、太くする手術もあって、何やら体内の脂をナニの皮下全体に詰め込んでゆくと別モノみたいにデカく太くなるとか。泌尿器科クリニックに行けば、現在はそんな手術が三十万円程で簡単に出来るという記事を読むと、オイオイという感じで僕などでも微妙に心が揺れてしまう。
 が、僕の場合、年間どの程度ナニを家内と夜に使用しているのかを考えた時、両手でホイッホイッと簡単に計算ができる生活。そんな中途半端なモノを加工した所でと腕組みながらも薄い髪をクイッと引かれるのも事実ではあるが、ほとんど一年中、テレビのスイッチを切って小便をしてベッドに潜り込むと一気にスリープの夜である淡泊生活の僕には、結局、関係ない整形話なのである。


2004年2月24日更新


第十八回『当たる不思議「私の秘密」と、死ぬほど笑った「ジェスチャー」の頃。』
第十七回『欧陽菲菲と膀胱炎でヒーヒーの僕と、NHK受信契約騒ぎの日。』
第十六回『微妙にウタマロ、チン長十四センチのセックス満足度』
第十五回『コンドームと僕と、正常位』
第十四回『再会、また一つ。僕のテレビに懐かしの少年ジェットが来た。』
第十三回『ユーミンとセックスと鎌倉、僕の二十七歳の別れ。』
第十ニ回『シロクロ本番写真と五本の指』
第十一回『永遠のオナペット、渥美マリ』
第十回『ジェームズ・ボンドのセックスとナニの話』
第九回『二十一歳の冬、僕とフォークと喪失と。』
第八回『大阪スチャラカ物と言えば、てなもんや三度笠で決まり。』
第七回『嵌った嵌った、森繁の社長シリーズとアレコレ』
第六回『ジュンとネネではなく、VANとJUNの話』
第五回『夏は怪談映画、あの映画看板も僕を呼んでいた。』
第四回『青春マスターベーション』
第三回『ワッチャンの超極太チンポ事件』
第二回『中高年男性、伝説のモッコリ。スーパージャイアンツ』
第一回『トランポリンな僕のこと、少し話しましょうか。』


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