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〈第十七夜〉 「ウルトラマンが逝く」
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昭和42年4月9日、『ウルトラマン』は衝撃の最終回を迎えた。(放送は、昭和41年7月17日〜昭和42年4月9日、全39回。)
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ジェロニモン:ブルマァク製
この一連の時期のブルマァク製品(ガンダー、キーラ等)は粗悪だ。ソフビ肉厚をケチって薄くしようとした為、可塑剤を控え、薄くて粘りのない、硬くもろい肉質となった。結果、現存する物も右のような事となるケースが多々ある。 |
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第37話「小さな英雄」(酋長怪獣『ジェロニモン』)のあたりから「ウルトラマンが終わる」という噂がたった。といっても、あと2週後には終わってしまうのだが、園児の情報としては、遅くもなく、早くもなくといったところか。僕は動揺した。「ウルトラマンが終わってしまう!」
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キーラとサイゴ:ブルマァク製
からし色のが『キーラ』。わさび色のが『サイゴ』。 |
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最終話のひとつ前、第38話「宇宙船救助命令」の登場怪獣は『キーラ』と『サイゴ』だ。「Killer」で、「最後」と言う暗示だったのであろうか、第39話「さらばウルトラマン」、宇宙恐竜『ゼットン』戦において、彼は絶命した。カラータイマーは点滅を止め、目の電飾が落ち、逝ってしまった。(正確には半死らしいが‥)最後のキラーである『ゼットン』の名は英語の最後の文字「Z」から由来しているのは言うまでもない。
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ゼットン:ブルマァク製
発売は昭和45年。42年当時には『ゼットン』のおもちゃは存在しない。ブラックボディに目のない不気味なフェイス。最強の敵の製品化はずっと熱望されていたが、3年間も待って登場したのは、お目目もかわいいこの子。 |
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気の利く上司『ゾフィー』が「命」を2つ持ってきたおかげで、彼も、ハヤタも蘇生するが、無敵のスーパーヒーローが「殺られた」という事実はぬぐえない。こんな結末はTVヒーロー史上、初めてだった。昭和42年4月9日、春の出来事だった。
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ゾフィとウルトラマン:ブルマァク製
ゾフィの発売は放送終了より4年後の第2次怪獣ブームの頃。この写真のような場面は番組終了直後には再現できなかった。 |
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そう、この日付けから解るように、なんと入園、入学、新学期で賑わい、桜舞うこの季節に(自分史的には幼稚園の年長組にアップグレード)この最終回をくらったわけだ。今、調べて、びっくりしている自分が居るが、そういうことだったらしい。はたして新しいクラスメートとこの話題をうまく分かち合えたのだろうか?
つづく‥
2003年10月16日更新
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〈第十六夜〉 「ゴメス とポリバケツ、怪獣と母」〈投稿文)
〈第十五夜〉 「怪獣のネーミング」(Part1)
〈第十四夜〉 エビラの勝ち目なき戦い(投稿文)
〈第十三夜〉 運命の塔
〈第十二夜〉 わたしのモゲラ様(投稿文)
〈第十一夜〉 怪塔、現る(part2)
〈第十夜〉 怪塔、現る(part1)
〈第九夜〉 すべての怪獣ブーマーへ告ぐ!
〈第八夜〉 大魔神の学習
〈第七夜〉 「レッドキングでダダ」
〈第六夜〉 マルサン商店『エビラ』『アントラー』『ガボラ』登場
〈第五夜〉 セメント怪獣
〈第四夜〉 マルサン商店『ウルトラマン』登場
〈第三夜〉 マルサン商店『ゴジラ』登場
〈第二夜〉 『マイ・ファースト・ウルトラマン』
〈第一夜〉 増田屋「ウルトラQ手踊り」『ペギラ』『ゴメス』登場
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