空気、電気、ガス、水‥‥。当たり前だったものの大切さを、再認識させられる今日この頃。どうやって部屋に電気やガスが点いて、どうやって蛇口から水が出てくるのか、その途中には、たくさんの人たちの働きがあって、「当たり前」がつくられていたのだということの再認識。
‥‥とはいっても、0歳児の新米母は焦りました。もちろん水です。3月23日の午後に、葛飾区の浄水場から、0歳乳児の飲用基準の2倍にあたる放射性ヨウ素が検出されたと、テレビで報道されたのですから。そして、ミルクや離乳食には、水道水を使わないほうが好ましいと。
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放射能汚染という、目に見えない物への不安は、見えないだけに不安が増幅されます。思えば、洗濯物や布団をベランダに干すのが大好きなこの界隈から、洗濯物や布団が消えて、何日も経っていました。どのあたりで線引きをするのか。自分自身に問われている気がしますが、とりあえず、翌日には、浄水場の放射性ヨウ素の数値は、基準値以下に下がったそうです。ホッとしました。それにしても、1日経たずして、ペットボトルの水を、都内にいる8万人の0歳乳児へ配布するべく動いた東京都は、すごかったですね。関係者の皆さん、お疲れ様でした。
今回ご紹介するのは、スミレと桜の花のエンボス加工が美しい戦前の絵葉書です。中央には、さまざまな場所から写された富士山の写真があり、少々ナナメになっていたりしますが、ご愛嬌。お土産として、売られていたのだと思います。どこから眺めている富士山なのか、上からご紹介しましょう。
田子ノ浦より富士の秀峰を望む
富士川急流より見たる富士の秀峰
天之香具山より富士の遠望
大宮姫神松より富士の霊峰を望む
古奴美ノ濱より見たる富士
日本一の山である富士山は、昔も今も、美しく、雄大です。動かず、騒がず、ドンッと構えて、古来より、この国を見守ってきてくれた気がします。
桜といえば、東京では28日に桜の開花宣言が発表されました。お天気のいい、あたたかい日で、近所のベランダに布団や洗濯物が、復活していました。