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〈第十九夜〉
「聖者が町にやってくる」 |
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怪・千のファンの皆様方、ほんとうにお久しぶりです。私、ガチャガチャの原型製作に携わりこの５ヶ月あまり徹夜徹夜で、マウスを取ることができませんでした。昨今のガチャのリアル度に対する要求は凄まじいばかりです。これじゃ人も死ぬって。
さて、そんな地獄の日々も終わり、ガチャ繋がりって言うことで、３０年前のゆるいガチャの世界でも思い出して、癒されようという今夜です。
第二次怪獣ブーム、仮面ライダーが興した等身大ヒーローの大ブームに当たる昭和４６年ごろ、街角にまさに等身大のヒーローたちがやって来た。おもちゃ屋の店頭、デパートの屋上、遊園地などに設置されたそのリアルな人形は、裕に２メートルはあり、（って等身大？）FRP製で、１００円のガチャガチャの自販機の機能を備えている。TVの人気ヒーローと、その頃にはもう子供社会ではインフラとして存在していたガチャガチャのマシーンとを合体させた意欲的な試みだ。
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| 毎日グラフ
毎日グラフに掲載された写真。怪獣産業についての号だが、この写真についての具体的コメントは無し。 |
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メーカーは「株式会社タカトク」。のちにヤッターマンの合金ものや、マクロス等の変形もので名品を輩出する「タカトクトイス」の前身メーカーである。
当時的には１００円はかなり大金。これでガチャガチャをしたって記憶はあまり無いし、近くには無かった。後楽園にはあったかな？記念写真の絶好の標的になったはずだろう。
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| 仮面ライダーとキカイダー
千里セルシーに行ける人いたら、居るか、ちょっと見て来て。写真撮って来てくれたら粗品進呈。 |
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掲載の写真は残念ながら当時のものではないが、‘８２年の大阪千里センター（現千里セルシー）で撮ったものだ。発売時より１０年以上は経過しているので、ガチャ機能はもちろん無い。写真では埋められてしまっているが、当時は商品（カプセル）の取り出し口が太もも正面にガッコリと空けられていて、すこし痛々しく思ったものだ。
カプセルの中身が悪かったのか、ヒーローブームの終焉の為か、巨大自販機設置に関する諸問題か全くわからないが、この企画は早々に（２〜３年の内に）無くなってしまったようだ。そして営業の仕事を終え、形骸と化した彼らは、この様なショッピングセンターのステチューとして第二の人生をおくるのであった。そして、その多くはペンキ屋によって、勝手なリペイントが施され、あざ笑われ、蹴飛ばされ、かつてのヒーローはピエロのような人生をおくっていくのであった。
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| カプセルの中身
まさに駄玩。ハンカチとは卑怯な！おもちゃの缶詰でもこれをヤラレタ！こどもは沈黙の消費者だ！ |
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あなたの町のヒーロー自販機の写真を募集します。原作オリジナルカラーでも、ペンキ屋オリジナルカラーリングのどちらでも可。個人的には後者が見たい気が‥
つづく‥
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| 原色人体解剖図鑑
５月よりＹＵＪＩＮより発売予定、￥２００。他に目あり、耳あり、脳ありの全９種（シークレットあり）。中国人労働力の限界をねらいます。その出来に大人も沈黙するでしょう。私が企画いたしました。買ってね！ |
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2004年３月３日更新
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〈第十八夜〉 「キャプテンウルトラ」
〈第十七夜〉 「ウルトラマンが逝く」
〈第十六夜〉 「ゴメス とポリバケツ、怪獣と母」〈投稿文）
〈第十五夜〉 「怪獣のネーミング」（Ｐａｒｔ１）
〈第十四夜〉 エビラの勝ち目なき戦い（投稿文）
〈第十三夜〉 運命の塔
〈第十二夜〉 わたしのモゲラ様（投稿文）
〈第十一夜〉 怪塔、現る（part２）
〈第十夜〉 怪塔、現る（part１）
〈第九夜〉 すべての怪獣ブーマーへ告ぐ！
〈第八夜〉 大魔神の学習
〈第七夜〉 「レッドキングでダダ」
〈第六夜〉 マルサン商店『エビラ』『アントラー』『ガボラ』登場
〈第五夜〉 セメント怪獣
〈第四夜〉 マルサン商店『ウルトラマン』登場
〈第三夜〉 マルサン商店『ゴジラ』登場
〈第二夜〉 『マイ・ファースト・ウルトラマン』
〈第一夜〉 増田屋「ウルトラＱ手踊り」『ペギラ』『ゴメス』登場
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