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5月27日、日曜日。夜7時より日本テレビで放映されました、"ザ!鉄腕!DASH!"(以下、鉄腕DASH)にて、わが家の住人である"タカラ式電話口自動消毒器"が、紹介されました。品物が紹介されたことは、もちろんですが、品物と一緒に「道具提供:さえきあすか」と出たのも、とても嬉しかったです。ありがとうございました。

ことのはじまりは、4月末日のこと。鉄腕DASHを製作しておられる方々が、わが家に品物を見に来られたのです。なんでも、「謎の道具の正体をつきとめろ!」と題して、番組内で昔の道具を取り上げ、TOKIOのメンバーに、どうやって使う道具なのか、当ててもらうというコーナーだそうです。

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お話を聞いていて感じたのは、製作している方々が、とても楽しみながら、昔の道具と向き合っていることでした。骨董市にも足を運ばれ、いろんな書籍も読んでおられるので、話していると、コレクターの方と趣味の話をしているような感じです。そして、いかにTOKIOのメンバーをうならせるか、わが家のよくわからないモノを眺めては、あれこれ楽しそうに考えておられる様子に、なんだかこっちまで嬉しくなりました。

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肝心のタカラ式電話口自動消毒器ですが、テレビで詳しく紹介された上に、ホームページでも詳しく紹介されていますので、そちらを見ていただくとして、用は商品名のごとく、受話器を消毒する道具なのです。スポンジ部分に消毒液をしみこませ、パチンと受話器にはめ込んで、フタをすることにより、 自動的に受話器が消毒され、病原菌の感染が防げるのでした。笑い話みたいですが、昔は電話線を伝って、結核などの病気がうつると、真面目に考えられていた時期もあるそうです。

 

 

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一緒に白い素焼きの"砂弾"も紹介されました。実はわが家にもいるのですが、うちのは「防火砂弾」と書かれており、砂で火を消す道具だと、ひと目でわかってしまいます。テレビで使われたのは、「砂弾」とだけ書かれ、飛行機などの絵柄も入ったカッコイイモノでした。驚いたのは、同じようなモノをつくり、効力の実験まで行われたことです。結果、砂で火を消すことができました。TOKIO&IKKOさんもビックリです。 

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そして、前もって撮影日を聞いていた私は、娘をベビーカーに乗せて見に行きました。平日とはいえ、ここで撮影するのか? と思うような、人の多い浅草の商店街を、TOKIOのリーダー城島さんと、長瀬さんが走っているのを見ることができ、感激です。「テレビで見るのと、同じ顔だぁ~」と思いながら、しばらく眺めていたら、わが家にこられたディレクターの方が、汗だくになって、がんばっておられました。ちなみに、娘はベビーカーでお昼寝中。街のところどころから見える、スカイツリーを横目に、昨年無謀にも自転車で娘と訪れた浅草を、ベビーカーで来れたことも、嬉しく思いつつ(No.35No.36参照)、舟和のソフトクリームを食べ、商店街を眺めて帰路についたのでした。

  

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懐中時計の鎖の輪の中に、右横書きで書かれた"吉沼商店"は、約130年前の、明治16(1883)年に、吉沼又右衛門さんが、東京日本橋に創業した"吉沼時計店"のことでした。

"吉沼時計店"と聞いても、いまひとつピンとこなかったのですが、明治22(1889)年には日本橋南萱場町に、ぼんぼん時計工場まで設立し、小売時計店としては、服部時計店や天賞堂などと、競った時期もある有名なメーカーだそうです。そんなこととは露知らず、「かっこいい~」とつれて帰ったのは、ステキな茶托としてです。

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ご覧ください。見事としかいいようのないデザインの茶托を。直径11センチの中に、中央には、秒針まで描かれた時計の文字盤があり、文字盤を囲むように、光り輝く指輪、懐中時計、双眼鏡、香炉、三重盃などが描かれ、そのまわりには、2羽の鳳凰が描かれているのです。まるで、文明開化を描いた図変わり印判のお皿のようだと思いました。

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金属製のモノは、何点か持っていますが、これほど細かく、ステキなデザインモノはありません。 

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裏面にも、"吉沼製"の刻印があります。

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吉沼時計店について、もっと詳しくお知りになりたい方は、TIMEKEEPER 古時計どっとコムさんの、吉沼時計製造会社・東京時計製造をご覧ください(リンクを貼らせていただきました。とても勉強になりました。ありがとうございます)。当時の貴重な資料を交えて、ていねいにご紹介しておられます。こちらをご覧になると、いかに吉沼時計店さんが、大きく商いをしておられたのかがわかります。ちなみに、茶托も出ていますよ。

そうそう、この茶托を手に入れた時に、素性を調べるにあたって、墨田区にある"セイコー時計資料館"改め、"セイコーミュージアム"を訪ねました。平成15(2003)年のことですが、当時は今ほどインターネットが盛んではなく、情報は書物で調べるか、資料館などに出向くことが必須でした。資料館の方には、セイコーのことではない質問なのに、とても親切に対応していただいた記憶が残っています。ありがとうございました。

 

おまけ

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上野動物園です。ここのニワトリさんは、えらいというか、かしこいというか。

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娘と遊んでくれました。それも30分くらい、逃げることもなく‥‥。ありがとう。 

 

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見てください。ボタンにまで、"仁丹"のマークが型押しされています。それも、直径8ミリの、ものすご~く小さなボタンにですよ! すごいと思いませんか? 

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コレはなにかと申しますと、携帯用の仁丹ケース(横63ミリ、縦28ミリ、厚さ8ミリ)です。ご覧のとおり、葡萄模様の布張り製で、上品かつ豪華な仕上がりになっています。

仁丹のケースというと、金属製でさまざまな形のモノがありますから、集めておられる方も多く、とても人気があります。でも、布製はあまり見ないので、数が少ないと思うのですが、どうなのでしょう。 

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実は、昨年夏の骨董ジャンボリーに行った時に(No.42参照)、古道具・月天の店主Tさんと、はじめてお会いした徳島のOさんとの会話で、この布張りの仁丹ケースの話になり、「ケースの中は、経木だったよね?」と聞かれたのですが、「確か、そうだと思ったけど、調べておきます」と、あいまいに返事をしておりました。現物が出てきましたので、伝言を兼ねて、ご紹介する次第です。

ご覧ください。経木が貼ってありました(写真だとわかりづらいのですが‥‥)。そして、トレードマークの仁丹の絵と、「懐中容器」、「実用新案登録」、「仁丹とようじ入」の文字が書かれています。

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実にていねいなつくりで、シブイ仁丹ケースです。

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こんなケースを持ち歩いている御仁は、粋といいますか、ステキですよね~。 

 

 

おまけ

自転車で皇居一周してきました。5月12日の夕方のことです。自転車で行ったのに、マラソンしている人にどんどん抜かれ、娘に「ガンバレ~」といわれ続ける始末。緩い上り坂では自転車を降りようかと思ったのですが、娘の応援に応えて、がんばりました(どれだけ運動不足なんだい!)。 

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下り坂から見える景色。きれいです。

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自転車を降りて、ちょっと休憩。 

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ビルの中央には、東京駅。そろそろ修理が終わります。 

  

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