俺は用心棒
チック 「オレたちの子供の頃は、チャンバラ・ゴッコをして遊んだけど、今の子供たちはチャンバラ・ゴッコなんて知らないだろうね」
タック 「元になるチャンバラ映画があまり作られていないし、テレビでもチャンバラは、やっていないだろう」
チック 「週に3〜4本くらいかな。これだけじゃあね」
タック 「オレたちの頃は、東映を中心とした映画のチャンバラ全盛期があって、映画が斜陽化したら、映画の時代劇スターがテレビに流れてきて、テレビがチャンバラ全盛期になった」
チック 「大川橋蔵の『銭形平次』とか、近衛十四郎の『月影兵庫』とかね」
タック 「立回りに自分の型というものを持っていたよね」
チック 「現代劇にも出る最近のスターと違って、時代劇オンリーの真に時代劇スターだった」
タック 「中でもオレが好きだったのは、テレビが生んだ時代劇スターの栗塚旭」
チック 「『燃えよ剣』の土方歳三が良かったね。『新選組血風録』でも土方歳三だった」
タック 「土方歳三も良かったけど、“俺か……、俺は……、用心棒”」
チック 「“何者だ? 名を名乗れ!”で、始まるやつね」(笑)
タック 「そう、『俺は用心棒』。テーマ曲がカッコ良くて、フォーコインズが歌う主題歌も良かった」
チック 「“♪〜闇に燃えるは、青き白き、かがり火。命の陰を、遠く遠く映した〜” 孤独と哀愁にあふれた名曲だよね」
タック 「主人公の用心棒は、体制派でも反体制派でもなく、幕末の騒乱を冷ややかに見つめているノンポリ浪人で、当時、学園紛争の最中にノンポリ大学生活を過ごしていたオレにとって、メチャ共感できるキャラクターだった」
チック 「そういえば、出てくる勤王の志士は、たいてい高邁な思想なんか持っておらず、他人の尻馬に乗って騒ぐ、品性下劣な奴が多かったね。結末がハッピーエンドでなく、主人公の活躍に空しさが漂う、一種独特のムードを持った時代劇だった。それで、ハマッたのかな?」
タック 「栗塚旭って、そんなムードが似合うんだよなあ。ところで、次にどこへ飲みに行こうか?」
チック 「これからどこへ行くかは、誰も知らない……」
オジサンたちは、どこかへ行ったようです。
キー局:NET(現テレビ朝日)
放送期間:1967年4月3日〜9月25日)
キャスト:栗塚旭、左右田一平、島田順司
2004年1月27日更新
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