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「脇役列伝」タイトル

ヒーロー研究家立石一夫

柏鵬時代の反逆児、若羽黒朋明


若羽黒朋明

 モチャモチャしたしつこい押しで、栃若や柏鵬を苦しめた名大関である。今回も私は禁を破り、大関を取り上げてしまった。本来、角界の主役である大関をこのシリーズに入れるのは好ましくない。それを百も承知ではあったが、若羽黒くらい、異端児的魅力をプンプンさせた力士は数少ないので書いてみたい。
 現在では力士がマンション暮しをするのは、別に珍しいことではあるまい。だが1950年代後半から60年代にかけての頃、マンション生活を送ったのは彼以外にはいない。アロハシャツを着て場所入りなど、奔放な性格からドライ坊や≠ニ呼ばれた。生家がクリーニング屋であったのを文字ってとの説もある。ともかく特異な力士である。
 この人、出羽錦には圧倒的に分が良い。以前読んだ雑誌に面白いことが載っていた。本場所でも出羽錦と対戦する当日は、一切朝稽古をやらない。近くの公園でブランコに乗って遊んでいる。それを付け人から聞いた出羽錦は奮起し、この時だけは若羽黒を破って快哉を叫んだそうだ。
 同部屋のライバル、安念山との出世争いには勝ったが、立浪親方は後継者に安念山を選んだ。伝統社会には溶け込めない、自然児的要素が強かったようだ。
 自分をスカウトしてくれたヒゲの行司、式守伊之助の引退場所(59年九州)に、新大関で優勝した。伊之助への何よりの手向けとなった。
 現在こういう押し相撲が見られなくなって寂しい。K1顔負けの千代大海のような押しも悪くはないが、若羽黒のネチネチした押し相撲も復活してもらいたい。
 元来の稽古嫌いと、部屋の後継者争いで後退したのが力士としての寿命を縮めたようだ。だが、泉下で「俺は淡白だから親方に固執なんかしないぜ」と呟いているかも。


本名 草深朋明
生 昭和9年11月25日
没 昭和44年3月2日
昭和24年10月初土俵、昭和40年3月引退
成績 423勝381敗36休 勝率 526
優勝1回 殊勲賞1回 敢闘賞1回
身長 176センチ 体重 150キロ
得意技 押し出し、左四つ寄り切り


”たこでーす”たこ八郎
重厚味満点の悪役、高品格
褐色の弾丸・房錦と潜航艇・岩風
黒い核弾頭、ルーター・レンジ
南部のタッグ屋、グラハム&ステンボート
女をなぜなぜ泣かすのよ、城卓矢
教師から俳優へ、戸浦六宏ロッコウ
フックの職人、勝又行雄
当たり役、沢田部長刑事の芦田伸介
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悪役・進藤英太郎賛歌


2005年6月24日更新
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