この2つの鉛筆削りは、平成19年(2007)の元旦に、上野の不忍池の畔で、毎年開催されている骨董市にて、求めたモノです。この市は、年に何回か開催され、この後も何度か訪れたのですが、この時以上にラッキーな出会いは、今日までありません。古い文房具好きな私にとって、本当に嬉しい出会いでした。業者さんの話によると、大正15年生まれの、当時80歳のおじいさんが、コレクションを手離されて出たモノだそうで、今にして思えば、買い占めてしまえばよかったと悔やまれるほど、状態のヨイ、玩具や文房具が並んでいたことを、よく覚えています(金銭的に無理でしたけど‥‥)。
実は、つい先日、旦那サンのお正月休み最終日に、上野動物園へ行った帰り、ちょうどこの骨董市をやっていて、ちらりと見ました。残念ながら、モノとのご縁はなく、そういえば、以前いい出会いがあったなぁと、この鉛筆削りを思い出したのです。それにしても、連日8℃という、寒い日が続いています。業者のみなさんには、頭の下がる思いです。
この指人形のような、犬型の鉛筆削りは、高さが約5㎝です。紫色のセルロイドでできた顔と、水色の金属に金色で描かれた"鉛筆削"という文字が、なんともいえずステキで、私が持っている鉛筆削りの中でも、ベスト3に入る、お気に入りの鉛筆削りなのです。
こちらも、犬の鉛筆削りですが、高さは4㎝。全体がアンチモニーでできているので、小さいわりには、ずっしりと重たく、ハガキ程度の大きさの紙なら、文鎮として押さえることもできます。犬の絵柄もステキなのですが、小さな方位磁石がはめ込んであるのも素晴らしい。もちろん、お気に入りなのは、いうまでもありません。
おしまいに、冬景色になった不忍池をご紹介します。蓮は枯れ、夏の頃とは、まったく違う景色です。たくさんの水鳥も訪れ、楽しそうに、枯れた蓮の間を泳いでいます。思うに、1年を通して、季節を感じることができる場所が、身近にあるのは、ありがたいことですね。