ようやく、春らしくなってきました。急激な気温の変化に驚きつつも、ダウンコートを着ない身軽な装いに、嬉しくなります。
今回は、春のイメージで、ピンク色の桜がデザインされた小物入れをご紹介します。
直径65ミリ、高さ45ミリほどの、小さな入れ物で、陶器でできています。フタを開けてみると、キラキラと輝く黄色が、これまた春を感じるといいましょうか、明るい色合いに惹かれて求めました。
戦前につくられた小物入れって、ガラスや金属など素材にかかわらず、味わいのあるものが多くて惹かれてしまいます。中でも、両手で包めるくらいの大きさのものが可愛らしくて、いいなぁと思うと、ついつい求めてしまうのです。
そんな小物入れの中には、娘と城南島海浜公園で拾った、小さな貝殻たちを入れてみました。内側の黄色に、貝の自然な色合いがよく映えてキレイ。器のデザインも、どこか二枚貝を思わせるものがあるので、しっくりきているようです。


改めて見なくても圧巻のフォルムとディティール、そして経時変化具合。
見とれてばかりもいられないので少々蘊蓄を。
煉瓦のディテール、半円窓のR、ドーム屋根最上部の針金細工のような意匠、入口上部の紋章、そのどれをとっても間近で見たいと、湖岸と繋がるアーチ橋から潜入したくなるが、残念ながら工事中で間近から拝めない。
十二段の滝といって、多摩湖がオーバーフロー、つまり堰堤から溢れないようにここから余り水を放水するのだそうで、水の勢いを抑えるため段々になっているという。
多摩湖と東大和緑地の間は宅地開発され、キレイに区画整理がされていおり、等身大リカちゃんハウスが並ぶ。ここだけ「ウソだろ!?」って程に虚像のおとぎの国のようだ。
今どの辺を走っているのかわからなくなるほど、新緑の落ち着いた風景が延々と続く。次の目的地はまだかよっと思う頃、緑に囲まれた中に真っ赤なラインが覗き見られる。
鹿島橋という結構立派な鉄橋で、二つの丘を橋が繋いでいる。橋の手前が村山下貯水池で向こうが上貯水池になっている。つまり谷間の道が、二つの貯水池を区切る堤体へと繋がっている。
単にビビってきただけだが、この先道はなさそうだと自分に言い訳をして来た道を戻る。
