これは、なんだと思いますか?
板の上に乗っている、目のまわりを赤くお化粧し、毛並みの一本一本まで彫り込まれたお猿さん‥‥ということはおわかりかと思いますが、実はこれ、クリップです。
ここまで凝ったかたちのクリツプって、今ではあまりお目にかかれませんよね。
ピンク色の折り紙をはさんでみると、こんな感じ。うしろの四角い板に、紐を通す穴があいているので、壁のフックにかけることもできます。
時間を経て、全体に黒く錆びた色になったこともあり、なんともシブく、味わいがあります。
実は私、申年なので、干支にちなんで求めたのですが、どうも猿って、いまいち可愛くない(ゴメンナサイ)といいますか、あえて集めようという気持ちにはなりません。でも、このクリップに関しては、とてもていねいなつくりに惹かれました。
そういえば、お付き合いのある会社の専務をお訪ねしたら、寅年ということで、机上に陶器や水晶など、いろんな素材でつくられた寅が飾ってありました。生まれた年の干支グッズを集めておられる方って、結構おられるのでしょうか。
味があるのはお猿さんだけでなく、背後の四角い板にも、桃が5個浮き出されています。うち2個は赤く塗られていて、桃はもちろんのこと、木の枝や葉っぱまで表現されている細かさ。嬉しくなっちゃいますね。