路地の最近のブログ記事

■お知らせ■
13aki_hyosiこれまでもお伝えしてきた、当ブログの前身となった町歩きラーメン銭湯巡り「ら~めん路漫避行」が本になりました。
『路地裏ら~めん漫湯記』 80頁¥800+税
…東京23区の裏側~ガード下ダンジョン・赤線跡・首都高・近代化遺産・戦跡・坂・路地etc~に潜伏、そこでラーメンを食べて銭湯で一風呂浴びる、ぐーたら散歩術。
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以上告知終了。

というわけで新刊で書き下ろした、銀座7丁目界隈クラブ街の雑居ビルの狭間に生まれた激狭路地の記事。その未掲載写真が沢山ストックしてあるので、ここでお披露目させて頂く。
map65.jpg 鳩居堂や博品館が並ぶ中央通りとJRの高架に挟まれたエリアの新橋寄り、クラブの看板がズラッと並ぶ見慣れた通りの風景。
01.jpg ある一つのビルの脇。
02.jpg ビルとビルの間にホッソイ路地が貫通して抜けられる。
03.jpg 入ってみると、ギャラリーやらの入口があったりと、意外と人通りがあって驚く。
04.jpg 路地のどん詰まりがバーになっていたりもする。
05.jpg そんな路地の途中にビルの通用口だろうか、非常階段のようなスペースがある。
06.jpg エレベーターがあり、通常利用するのだろうか。他所から来た人がたどり着けるか心配になる。それに初見でこの階段降りるかね?
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こうしたビルの狭間の閉鎖的な空間以外にも、ビルの背と背が向かい合ったところに出来たような、空が開けた路地空間もある。
08.jpg それぞれの建物の1Fに入る料理屋の従業員が休憩時間にタバコを吸っているような場所で、さらに自転車で道が狭まっていることもあって、中々に余所者が入りづらい空間が出来上がっている。
09.jpg 夜から開くのだろうか、スナックが雑然と連なる。
10.jpg その上の部分。ダクト周りが真っ黒になり、それが幾重にも連なって既にカオス状態。
その先の角を折れる。
11.jpg 奥に近代的なガラス張りのビルが聳え、手前の黒ずんだ空間との対比が凄まじい。
12.jpg そのコントラストをさらに強調させるかのように、モルタルの黒ズミが半端ない。

さらにビルの間の路地に迷う。
13.jpg ここも路地。
14.jpg ここも通れる!? 猫が行く手を阻んでいるが。

最後は路地にある神社へお参り。
15.jpg 賽銭箱も用意されている。
16.jpg 水とお揚げもちゃんと新調されていた。
17.jpg この奥の路地は流石に抜けられなさそうだ。
18.jpg

とここで見慣れた通りに戻る。
19.jpg あんな路地空間なかったかのように人々が行き交うのを見ていると、幻を見たような錯覚に陥るのが、誰でも知るような繁華街での裏町歩きの醍醐味だろうか。
【了】

   

【前編はこちら】

中央町の路地を抜け熱海街道の車通りの向こう、西洋風の明らかに周囲から浮いた異様な外壁を纏った建築が鎮座していた。
40_01.jpg 現在は熱海第一交通というタクシー会社が入っているようで、1F部分はぶち抜かれてタクシーが洗車などをするスペースになっているが、丸窓跡なんかが残っていて、そういうところにホースをかけたりしているのがなんとも可笑しい(人が生活してたので写真がなく申し訳ない)。
40_02.jpg 2F部は事務所として使われているのかわからないが、外から見ると形状は殆ど残されている。窓ごとの上部半円と屋根の看板部分の模様がリンクしている。ここも半円の中に意匠があったりはしないから、やはりそこがこの土地の特徴なのだろうか。
40_03.jpg 2Fへと上がる入口上部ガラスにロゴのようなものと電話番号が吹きつけてあるが、熱海第一交通の前のものだろうか。
40_04.jpg 建物裏手からみると躯体は昔ながらの木造家屋というのがわかる。木製の手すりが黒光りしている風合いがいい。

熱海第一交通の裏側から路地に入る。
古くからの床屋が残っていたり、湾曲して飛び出た窓部分に強引に青いトタンで隠したものがあったりと路地歩きとして飽きない。
40_05.jpg

40_06.jpg

海側に抜けると国道135号。渡った先が渚町となる。
こちらにもスナック街が広がっているのだが、一昔前の、というよりリアルタイムでカタギでない空気が漂っている。北上した先に風俗店が点在しているからだろう。
40_07.jpg

40_08.jpg こっちまで来ると、古そうなスナックが並ぶ町並みに出会える。まさしく昔からの水商売の街角といった雰囲気。
その中の一つにTHE私娼跡ともいうべきインパクトありすぎの物件が浮きまくっていた。
40_09.jpg もう写真の通り、何の説明も要らないだろうが、2Fのバルコニーの松にくり貫かれた感じに、手摺部分が波打っているのがすごくいい。きっとこんな建物が連なっていたんだろうなぁ。

これだけの物件が発見できれば大収穫だろうと、帰途につこうとしたら、あらら、目の前にホテル?アパート?中途半端な高さの廃墟がドカンと鎮座していた。
40_10.jpg 錆び具合や植物の繁茂の仕方が廃的にキているが、ダクトの走りっぷりが余計それを助長している。なかなかの圧迫感がある。つい見入ってしまった。

もう十分だろうとデジカメの残量もこの先を考えると心配になってきたので切り上げることにした。再び国道135号に戻り銀座に入ると、ふと足元が気になった。
踏んでいるマンホールを見ると、なんと温泉マークが!
40_11.jpg 今日の路上観察を招いてくれたようで嬉しくなった。いい感じで〆ることができ、足取りも軽く熱海駅へ向かった。

【終】

   

拙著、B級グルメ町歩きミニコミ誌の新刊を先日無事、初売を遂げた。来て下さった方、多謝!
委託先へは今月末~来月初旬の納品予定。詳しくは右メニューを参照くだされ。

で、毎回コミケ明けは疲れと垢を流すべく、帰りに温泉によるのだが、今年もお台場の有明東京ビッグサイトからアクセスできるエリアにどこか適当なところはないかとアテをつけると、りんかい線で天王洲アイルから京急線沿線に出れるのがわかった。京急沿線は旧東海道沿いに昭和の町並みが残り、真っ黒な温泉が多く湧き出るエリアでもある。
前日からやってそうな温泉銭湯に目星をつけ、地図をプリントアウトしておいた。その地図を持って山手通りから京急新馬場駅周辺の商店街へ入る。

マップ上にマーキングされた場所を目指し路地へ入るも、そこに銭湯はなかった。この銭湯は先ごろリニューアルされたばかりで、HPもツイッターもあり、営業を確認済みだ。廃業したわけない。目の前には煤けた赤茶色の煉瓦で囲まれた寺の壁が続くばかり。異様な光景だ。
37_01.jpg 地図と記した銭湯の住所を改めて照らし合わせると、適切な住所にマーキングされていないことに気づいた。どうも当該住所が番地まで絞りきれず、丁目の中心にマークされていたようだ。アタター。
ということは、ここは北品川2丁目10番地。目指す銭湯は23番地。急ぐ旅ではない、23番地まで順を追って巡るとしよう。

そう頭を切り替えて改めて周囲を見渡すと、ここが異様な空間であることに気づく。住んでいる方には申し訳ないが、表通りの商店街から一本路地を入るだけで複雑に入り組んだ路地裏迷宮が始まる。
37_02.jpg 旅館があるかと思えば、その前の路地の突き当たりに、先の煉瓦塀が延々と続いている。それが寺社のものというのだから驚きだ。
37_03.jpg 37_04.jpg 歩を進めるとなるほど寺が多い。ここは寺町だったのか。それにしても他の寺でも壁の一部が煉瓦造りだったりする。
37_05.jpg 37_06.jpg 帰宅後調べて発覚するのだが、ここら一帯は空襲を免れたそうで、ここからは手前の憶測ながら、関東大震災後、防火対策に煉瓦壁が多く採用されたのが今に残っているのではないだろうか。

路地の住宅と旅館と寺。そしてその隙間に思い出したかのようにポツンとスナックが数件現れる。
寺町が三業地というのは別段珍しい話でもなく、飲食街になるケースも多い。四谷もそうだし、赤線の洲崎パラダイスの前身は根津権現にあった遊廓だった。神社の真向かいに、嘗ては飲食店だったろう看板部分だけ日焼け方が違うモルタル物件や、その棟続きのトタン家。
37_07.jpg そしてその参道と思しき路地の両サイドを固めるのが、丸型ランプや一部タイル貼りのスナックや、今様のカフェバーになっているが淡紅色のモルタルで2Fバルコニーの神殿のような意匠との調和がとれていない往時のカフェーのような物件が軒を連ねる。
37_08.jpg 37_09.jpg さらに路地をクネクネ、嘗ての井戸のポンプのみ残したようなものとすれ違ったりしながら彷徨うと、再び表通りの商店街に出た。
37_10.jpg 続きの住所表記を探していると、この商店街にもモルタル造4連や銅葺きの立派な看板建築が現存していた。
37_11.jpg 37_12.jpg 続きの住所を見つけ先とは反対側の路地に入り、やっと銭湯に行き着くことができた。

銭湯の詳細は上記、私のB級グルメブログの方に掲載しているので参照いただきたいが、まさかこの銭湯に行き着くだけで未知の路地空間を旅行できたとは。なにものかのイタズラに翻弄されたかのような不思議な時間だった。
すっかり北品川の路地に魅せられてしまった。今回はざっと巡っただけだが、これは腰を据えてじっくり歩き、調べていきたい。
ちなみに、この超近代的な銭湯、リニューアル前はどうだったのかと気になってネット上で調べてみたら、かなり渋い町場の看板建築状の物件だったのだが、この外壁というのが、なんと煉瓦造りだったのだ【参照:ぜいりしブログ】。これは実に惜しく、この目で見てみたかった。他にも銭湯が沢山あったようだが、こうした煉瓦壁は探せばまだあるかもしれない。う~ん、この土地とはこの先長い付き合いになりそうだ。

   

鳩の街の路地

鳩の街の路地.jpg
前回の電灯のあった、鳩の街の路地その2
右のタイルの物件が元赤線。

   

鳩の街の電灯

鳩の街路地の電灯.jpg
【東京都墨田区向島5丁目】2010.4月撮影
旧赤線、鳩の街。
私娼跡の連なるその狭間、裸電球が照らす路地裏。

   
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『路地裏ら~めん漫湯記』
…前身となる連載『ら~めん路漫避行』の東京23区内記事の加筆訂正+書き下ろし記事で構成された、東京裏町ラーメン銭湯攻略本!

Author


    刈部山本-karibe yamamoto-
    自営の珈琲店でスペシャルティ珈琲のドリップやケーキの仕込みに追われる傍ら、路地裏や廃スポットを徘徊してはB級グルメを貪る日々。B食+路上観察を纏めたミニコミ(同人)誌を年2回定期刊行。

    ら~めん路漫避行
    …旧サイト連載:ラーメンを巡る路上観察紀行

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    …B級グルメブログ

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