東京都台東区の最近のブログ記事

ご無沙汰してしまい申し訳ない!
春に拙ミニコミの手製本の新刊なんぞを作っていたのだが、今回はその告知も兼ねてチョット内容を紹介させてもらいたい。
パトめし!01表紙webデウスエクスマキな食堂14年春特別号
『パトめし!vol.1』 40P ¥500+税
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その新刊ミニコミ、四半世紀も前のアニメ映画をネタに路上観察したので、こちらでも紹介させてもらおうと思った次第。
「なんだ、アニメか。どっか旅行でもしていつもの街ネタで一冊作れよ!」と怒られそうだが、ところがどっこい、当ブログ的にも無視できない、嘗て現存した貴重な建造物、といっても歴史的に記録されるものではなく庶民建築といった町のちょっとした風景が細密に描写されてるのだ。
分かりやすい所で言えば、江戸東京たてもの園に移築された万世橋派出所が万世橋にある姿で描写されてるとか。勿論バックは交通博物館時代の旧万世橋駅ですよ。

まぁそれらは次巻vol.2で扱うとして、まずはOUT NOW!のvol.1から、渋いにも程があるただの街角の交差点のワンカットと、本に掲載しきれなかった周辺の物件を紹介がてらUPしてみたい。

まずこれが現在の根岸三丁目の五叉路。
68_01.jpg 左のブティックホリエという洋品店は嘗てこのようなエンジのトタンで覆われておらず、右のマンションになる前のお菓子屋と棟続きの木造家屋だった。
68_02.jpgその頃の様子が劇中に1カット出てくるのだが、映画が公開された89年の約2年後の91年に訪れたところ、ホリエは既にエンジのトタンに変わっていたが、マンションのあった場所にはお菓子屋が残っていた。
通りに面した部分だけ銅板で覆って装飾を施してちょっと立派な感じに見せている。
68_03a.jpg 当ブログでも頻繁に紹介している、躯体は木造家屋という典型的な看板建築【当ブログ看板建築カテゴリ】。経年変化し青緑色の銅の葺き具合が絶妙なのもスバラシイが、2F頭頂部に幾何学的なノコギリ刃のような細かいパターンが縁に沿って施されていたり、横長の緩い傾斜の山型という形状も意外と特殊で興味深い。
68_03b.jpg 3F建てに見えるが恐らく2F建てだったと思うが、この辺も看板建築の特徴がよく現れている。

こうした看板建築は関東大震災の復興に伴って建てられた民家の多くに共通した建築スタイルなのだが、周辺にも未だ結構残っている。ということはこの辺りは大戦中の空襲を免れたことになるが、GHQが接収するような建造物や破壊してはいけないようなものが近くにあるように思われないからたまたまなのか、なんだか不思議でならない。

ホリエから交差点を挟んだ向かいにある看板建築。
68_04.jpg 看板部分がモルタルでやたらゴシック調の重厚な雰囲気ながら、4軒入る内の右の1軒部分だけ小豆色とツートンカラーになっているのが面白い。なにか揉め事でもあったのだろうか。
68_05.jpg 色が薄い側から見るとまた印象が異なってくる。
一本入った路地側もモルタルで覆われているが、少しだけピョコンと躯体の灰色のトタンが見えている。ここだけ妙に生活感が漂うのが看板建築らしい。

この通りを挟んだ向かいの1軒の食堂。
68_06.jpg やけに奥行きのない建物と思いきや、トタン部分が通りに少し出ているだけで、奥行きはフツーにある住居兼商店建築のようだ。とても味のある食堂で、是非訪問してみたいが、営業しているのだろうか。今度調べてみよう。
68_07.jpg 商店街共通のデザインか、看板も鶯谷だからかウグイスがあしらわれておりシャレている。

さらにこの通りには、嘗ては歯科と棟続きだったのだろうか、戸袋の銅葺きの青緑色がシッカリ濃く残っている造りの良さそうな木造家屋がなんだか不思議なバランスで建っている。
68_08.jpg よく見ると、右側に真新しいレンガ造りの薄い壁のようなものがくっついている。この壁の左、つまり表側が、L字に道路を曲がった先の正面の看板建築部分で、要するに建物の右サイドからみた写真となっている。家のケツと歯科の右わき腹が接近してるわけか。

再びホリエの交差点に戻り、ホリエをちょっと引いたところから見る。
68_09.jpg 隣に三角スペースに当てはめたような、複雑な形状の煎餅屋が目につく。
68_10.jpg 左のグレーのモルタルで通り沿いが覆われた部分と煎餅屋はそもそも同じ1軒の家で、入口を2つ設けて別々に機能させていると思いきや、裏に回ってみると、どうも2棟別々のようだ。
68_11.jpg 左が煎餅屋。木部が経年変化で黒くなってカッコイイが、いかにも取ってつけたようなグレーのトタンをみるに、この駐車場部分にもつながっていた家があったと思われる。

で、さらにこの駐車場の奥、煎餅屋脇の細い路地を入った所に、かなり侘び寂びの効いた喫茶店らしき物件があるが、どうも営業しているかもしれない雰囲気があった。
68_12.jpg こちらも今度開いてそうな時間に赴いてみたい。特製カレーが気になりすぎる!

ここからさらに路地を進むと、あの長屋に。。。
68_13.jpg ということで今回はここまで。本著ではもっと映画に則したことを書いているが、ここでは周囲の建築の紹介に留めた。興味ある方はぜひお手にとって貰いたい。またこの先の路地の物件の未掲載写真も折を見て当ブログにUPしていきたい。
【了】

   
右サイドメニューでも告知を更新させてもらったのだが、拙著、B級グルメ町歩きミニコミ誌の新刊が今年も出来ますってことで、予告がてら泣く泣く未掲載となった写真をチト公開。

今回は商店街の特集ということで、昨今、出没エリアとなっている上野御徒町界隈から、日本で2番目に古い佐竹商店街を真っ先にピックアップしてみた。
36_01.jpg
既に取り上げているはずだったのだが、あまりに魅力的でボリューム的に収まらず、今回別項を設けるに至った。
36_02.jpg
御多分に漏れずシャッターが多く、距離も短いし、地域密着の洋品店とか寝具、煎餅屋が並ぶ光景は、それほど特徴的と思われないだろうが、入ると何気に人の多い喫茶店がオーソドックスながら渋い仕事をしていたり、インベーダーゲームが現役で稼働していたりする。商店街自体も古いとあって、裏へ回ると、激狭路地がウネウネと続き、戦前の商店の顔を覗かせる。
36_03.jpg
周囲は関東大震災後に建てられ、空襲を免れた看板建築が多く残っているが、それだけでなく、商店街の商店一つ一つが、歴史の生き証人となっている。

先の東日本大震災以後、取り壊される戦前~戦後にかけての民家を、最近あちこちで目にするが、その動向はここでも見受けられた。
商店街の裏側にあった建築が取り壊されたことで、商店の真裏が露呈してしまった。
36_04.jpg
おどろおどろしくサビトタンが迫ってくる様子に戦慄を覚えた。
36_05.jpg
こちらは引きの画だが、この右はじの奥に見覚えがあった。上の商店街の写真だ。
だが、肝心の空き地となった場所にあった建物が思い出せない。撮った写真をひっくり返してみても、どうにも思い当たらない。
見落としていたのだろうが、こうして建物も時代とともに移ろいでいくもの。それでいいのだろう。
   

旧竹町の五軒看板建築

前回記事と、右メニューにも記したが、拙著ミニコミ誌、B級グルメ町歩きの新刊がいよいよ年末、コミケ79で初売りとなる【詳細は弊食べ歩きブログへ】
今回は上野~浅草橋に残る震災後に建てられた看板建築【wiki】を多くめぐったのだが、その中でも特に気に入った二階建て五軒長屋があった。
いつも覗いている町歩きのブログの先達、masaさんの「Kai-Wai 散策」の最近のエントリーに、なんとその五軒看板建築が紹介されていたのだ【該当記事】
さすがというべき写真で、自分のを出すのが躊躇われるが、拙著の内容を一部公開といった意味も含め、お披露目したい。
五軒看板建築@竹町.jpg
【東京都台東区台東3丁目】2010.10月撮影
台東区台東なんてなんとも味気ない住所だが、嘗ては竹町と呼ばれた場所。近くには佐竹商店街があり、辛うじて往時の町名をとどめている。
18-2.jpg
軽トラが止まってて残念だが、一番右の森永の...恐らく牛乳屋さんだったのだろう...が、商店建築らしさを保っている。2F右戸袋脇のバルーンのような球体がなんともレトロ!
それと、右3軒がコピー&ペーストしたように並んでいるが、真ん中の屋上物干しの、鉄筋の構造がさらけ出されている様が恰好いいやね。

   

殺しちゃダメだろwwwww
北斗整骨院@御徒町.jpg
【東京都台東区仲御徒町駅付近】2010.11月撮影

   

エボナイト?

右のメニューにNEWS欄を追加しましたが、弊ミニコミ誌新刊、鋭意取材中です。昨年に次いで台東区に残る看板建築を巡りまくってますが、掲載できる写真がどうもホンのちょっとだけになりそうなので、ボツ写真をボチボチUPしてみようかなぁと。
エボナイト.JPG
【東京都台東区台東3丁目界隈】2010.10月撮影
エボナイトとは硬く光沢をもったゴムの一種で、ボウリングの球や万年筆の軸に使われているそうです【Wikipedia】。万年筆のエボ屋さんというソノマンマの下町の町工場のHPがありました【笑暮屋(エボヤ)】
この界隈には自宅を兼ねた工場(こうば)がいっぱいあります。
手書き文字がいい味だしてるナァ~

   

絶滅危惧食堂の雄姿

古建築を巡りながら定食など大衆食というかB級グルメを食べ歩く、拙著ミニコミ誌「デウスエクスマキな食堂」の最新号の準備に入っているのだが(初売は冬のコミケ:3日目12/31(金)東T-06b「ガキ帝国」にて)、掲載予定のある定食屋へ伺ったところ、近々値下げすることのお話を伺った。
100年ほどの歴史のある大衆食堂ながら、現状なかなか大変そうなので、お近くに御用の際はぜひ食べてみてほしい。本当に素晴らしいお店です。
詳細は拙B食ブログ:「田中食堂@稲荷町~緊急UP!!絶滅危惧食堂へ急行せよ!」

で、今回はこの素晴らしい佇まいを公開。
田中食堂引き.JPG
空襲を免れ、外壁は手を加えられているが、躯体は戦前のまま。
恐らく棟割長屋状態で、周りは駐車場やビルに囲まれている。この棟だけが完全に周囲から隔離されている。

   

黒門町のレリーフ

11.jpg
【東京都台東区上野1丁目】2010.10月撮影
黒門町といえば八代目桂文楽。
現住所表記の上野1~2丁目界隈が黒門町にあたるそうで、
現・中央通りの東西で上野西黒門町/上野東黒門町と分けたそうだ。
で、写真は西黒門町。夜散歩してたらたまたま見つけた。
最近、何かの時のために手持ちのコンパクトデジカメを携帯しているが、
早速役立った。夜にどんだけ手ブレ補正が効くかのいいテストになった。
ちゃんと看板部分の頭頂部のゴージャスなレリーフが浮かび上がっている。

   

駐車場借りなくてもIN!

東本願寺参道商店並びの車@西浅草1.jpg
【東京都台東区西浅草5丁目】2009.11月撮影
表通りから入ったところにある東本願寺というお寺。
その前の道には看板建築がズラリと並んでいる。
もともと参道に商店が並んでいたのだろうか。
今では民家となっているが、いくら駐車場が高いとはいえ、
商店だった部分にクルマごと突っ込んでるのがアルミ戸越しに見えるのがイイ。

   

銀座階段は海洋ビルヂング

入口@海洋ビルヂング.jpg
前回UPの階段の入口。
海洋ビルヂングという建物でした。

   
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    刈部山本-karibe yamamoto-
    自営の珈琲店でスペシャルティ珈琲のドリップやケーキの仕込みに追われる傍ら、路地裏や廃スポットを徘徊してはB級グルメを貪る日々。B食+路上観察を纏めたミニコミ(同人)誌を年2回定期刊行。

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    …旧サイト連載:ラーメンを巡る路上観察紀行

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