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「脇役列伝」タイトル

ヒーロー研究家立石一夫

団令子

アンパンは木村屋だけじゃない、団令子


 03年の初冬に、この人の訃報が新聞に載った。顔写真はあるが、全盛期の活躍を思うと、少し寂しい気がしたのは私だけではないだろう。お姐ちゃんシリーズ≠フ主役だから、このシリーズで書くのは相応しくない。だがどこかでこの人を書かないと、悔いが残るので敢えて取り上げた。三人のお姐ちゃんがスクリーン狭しと暴れ回るこのシリーズは全8本が製作された。加山雄三の若大将シリーズ≠ノは及ばないが、60年代の東宝のドル箱シリーズであったのは異論がない。トリオ(他に中島そのみ、重山規子)の中心が、アンパンのヘソとあだ名された団令子であり、正に高度成長期の象徴でもあった。
 セリフ回しも堂々として、カルフォルニアで収穫されたオレンジのような明るさが目立った。また時折見せる表情に、コケティッシュな魅力も感じた。
 晩年は、第一線を退いていたがテレビの2時ドラマの脇役くらいは充分につとまったと思う。もっと元気な姿を、オールドファンに見せて欲しかった。しかし日本映画の全盛期に活躍した女優なので、その矜持が許さなかったであろうか。
 子息の団優太も、俳優として活躍(「キモチいい恋したい」「ナースステーション」などに出演)しているので、泉下よりその成長を祈っているに違いない。
 映画は、主に現代劇が多かった。だが「クレージーの無責任清水港」での団令子はまた彼女の違った面も見られたのが楽しかった。黒澤映画に彼女が合うか疑問ではあるが、違った作品での活躍も期待していたが。
 お姐ちゃん物≠燒快であるが、若大将の学友で、新聞部に属する彼女が若大将を威嚇して、学校新聞のスポンサーを見つける役どころなど、団令子の一番女優らしさが出ていた気がする。もっと長生きしてお婆ちゃんシリーズ≠ナも演じてもらいたい気もする。


没 : 平成15年11月24日 本名 : 浜田令子
60 年代から70年代にかけて東宝の娯楽映画を中心に活躍。京都出身「目白三平・うちの女房」で映画でビュー。はつらつとした現代娘役が人気を集めた。


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2005年9月30日更新
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