「まぼろしチャンネル」の扉へ
「番組表」へ 「復刻ch」へ 「教育的ch」へ 「東京カリスマch」へ 「日曜研究家ch」へ 「あった、あったch」へ 「再放送」へ 「ネット局」へ
リメンバー昭和脇役列伝
ポップス少年黄金(狂)時代
オヤジが娘に語る“テレビむかしむかし”
懐かしデータで見る昭和のライフ
僕のダイヤモンド・デイズ
まぼろし通販百科
あやかし動物園
秘宝館
掲示板
マガジン登録
メール
まぼろし商店街
まぼろし洋品店

「脇役列伝」タイトル

ヒーロー研究家立石一夫

墓場よりの使者、ザ・マミー


 アメリカ人は、奇想天外ことを実行するのが好きである。「猿の惑星」は、私の好きな映画だが、あんなストーリーを思いつくだけでも脱帽だ。
 プロレス界にもそれが言える。61年、テキサス州ヒューストンの港に、ベネズエラからの貨物船が入港した。積荷の一つに古い柩があった。その中より、古代エジプトのミイラが蘇った。全ては当地の大物プロモーター、モーリス・P・シーゲルが企画したことであった。ミイラ男の名は、ザ・マミーで早速マットに上がった。

ザ・マミー

 話は大分あとになるが、新日本プロレス創立10周年試合を見に行ったことがある。この夜の蔵前国技館は、熱く燃えていた。初代タイガーマスクの登場も、それに拍車を掛けたようだ。その前座試合に、若き日の前田日明が、初来日のテイム・トールトゥリーというインディアン・レスラーと対決した。当時から実力者として知られていた前田だが、初登場の外人レスラーに勝つ訳にはいかない。シリーズ開幕直後は強く、後半戦は弱いというのが外人レスラー(エース格は別)の掟でもあったようだ。前田は早く負けたいが、トールトゥリーは誠に冴えないレスラーだ。前田は流石にイライラして、この男の技を受け、やっと敗るまで時間が掛かったことを良く覚えている私だ。
 さて、アメリカで暴れ回ったマミーが初来日したのは、64年4月の第6回Wリーグ戦であった。私が初めてプロレスをナマで見た、国技館の開幕戦である。前座で上田と対戦したマミーだが、大した技がない。上田がパンチで攻めると、包帯から白い煙が舞い上がった。この試合の上田も前田と似ていた。早く負けなけりゃいけないのに、時間だけが空しく過ぎていった。二階席から見ていた私も、大変イラついたものだ。こんなミイラ男だから、リーグ戦はみんなに痛ぶられていた。帰国する頃には、そのミステリアスなムードは消え去っていたのが悲しいほどであった。


※正体は南米出身のベンジ・ラミレス。力道山死後、初のWリーグ戦に初来日。怪奇ムードが漂い、キャラクターは申し分ないものの、実力的な裏付けがなく活躍出来なかった。


アンパンは木村屋だけじゃない、団令子
悲劇の伊達男<Xイート・ダディ・シキ
おいちゃんは俺だ、森川信
非運のレスラー、G草津
当たり役、風車の弥七・中谷一郎
写真判定男、中村剛
柏鵬時代の反逆児、若羽黒朋明
”たこでーす”たこ八郎
重厚味満点の悪役、高品格
褐色の弾丸・房錦と潜航艇・岩風
黒い核弾頭、ルーター・レンジ
南部のタッグ屋、グラハム&ステンボート
女をなぜなぜ泣かすのよ、城卓矢
教師から俳優へ、戸浦六宏ロッコウ
フックの職人、勝又行雄
当たり役、沢田部長刑事の芦田伸介
名タッグ屋ハードボイルド・ハガティ
名唱ジャイアンツを偲ぶ
2人のもろ差し名人
ニヒルな敵役・成田三樹夫
女性コメディアンの第一人者・若水ヤエ子
知的でとぼけた名優・有島
哀愁のモゲラ
悪役・進藤英太郎賛歌


2005年10月11日更新
ご意見・ご感想は webmaster@maboroshi-ch.com まで


「あった、あったチャンネル」の扉へ