第11回 キッチンカロリー「カロリー焼き」
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大学を卒業して10年以上が経過しているが、昼間の仕事の都合上、未だに大学で食事をとる機会が多い。都内の大学の学食で、マイランキングで上位に位置するのは、実は青山学院。青学と言えば、卒業生であるペギー葉山も歌ったように、シックな校舎とオシャレな立地が実にステキだが、正門向かって左側にある学食は、値段、味ともに抜群。毎日、和洋中の定食が400円台、麺類も200円台とうれしい限り。学生ばかりでなく、近所のサラリーマンもいるが、不思議なのは子連れのママたちもいるところ。雰囲気や会話の様子から察するとどうやら当然近所に住んでいるらしく、シンプルだが高そうな服をきており、しみったれ感はゼロ。たぶん食べ終わった後は、近所の紀伊国屋に夕飯の買い物にでも行くのだろう。
なお、青学の学食で特筆すべきはソフトクリームで、ミルクの濃さとなめらかさは、私は青山地区でトップです(断言)。週がわりで味が変わるソフトクリームもあり、黒ゴマやキャラメルなど、これまたおいしい。160円くらいで、値段もスバラシイ。
青学以外で都内でおいしいのは明治大学の師弟食堂。また明治大学の場合は、御茶ノ水〜神保町界隈の街中にも学食と双肩するほどの飲食店が数多くあることだろう。ヨコハマとは名ばかりの地味〜な丘の上にあった横浜国大出身の私にとっては、早稲田やこの明治などの周辺タウンの充実した大学は当時からうらやましい限りだった。どうでもいいけど、明治大学って、生田キャンパスはともかくとして、京王線の明大前もスゲー定食力のある街でいいよね。
今回紹介するのは、御茶ノ水の明治大学キャンパスからほど近いキッチンカロリー。もうこの店の名前からしてシビレちゃいますね。店名通り、欠食大学生には実にありがたい量と味を備えた店なのだ。ハンバーグやしょうが焼きやら他のメニューに目移りするけど、はじめての人はまず何はともあれ「カロリー焼き」(650円)を頼もう。そしてサービスなので、ご飯を大盛りにしてもらおう。一人座り用だけど居心地のよい椅子に座って待ってるとやってくる料理。でもやってきたご飯を見て「あれ?盛りが少ないな?」と大食いのあなたは思うかも知れない。でもちょっと待ってください。おかずの「カロリー焼き」を見なさい!
表面に載ったガーリックしょうゆ味の牛肉の下には、莫大なスパゲテイが鉄板の上でジュウジュウ焼けているでしょうが! こうばしいスパゲテイとパンチのある味付けのお肉が実によいおかずとなり、白米をバクバク食べてしまう!
主食(スパゲテイ)をおかずにご飯を食べる。これはあなた、おなかいっぱいになりますよ。確かにカロリーそのものの食事だよ。……ああ、本当に明治大学の学生は幸せだなあ(泣)。
なおつけあわせのトン汁には野菜もたっぷりなので、栄養的にも心配無用です。
2004年1月14日更新
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