やるやると言って間が開いてしまったが、以前数回連載した多摩湖巡りの続きを始めたい。
vol.53 多摩湖自転車道を行く・その1
vol.54 多摩湖の取水塔・その2
vol.55 多摩湖もう一つの取水塔・その3
vol.56 多摩湖おとぎ列車終着駅跡・その4
vol.57 多摩湖、そして狭山湖へ・その5
多摩湖建設に際し、多摩川から堤体を築くための砂利を運ぶトロッコ軌道が敷設された。羽村山口軽便鉄道といい、羽村の多摩川から横田の米軍基地を抜け、その4で紹介したおとぎ列車の終着・ユネスコ村駅跡まで伸びていたという。ちなみに、ちなみに、このトロッコ軌道が役目を終えたことで、武蔵村山市は東京都の市で唯一鉄道がない市となっている。
この線区は現在、殆どが遊歩道として整備されいるが、多摩湖周辺はそもそも山野だったこともあり、湖周辺ではトンネルが掘られ、湖とぶつかる地点は立ち入ることが出来ない。
その4の廃駅をみるために、多摩湖自転車道から狭山湖へと逸れた地点に再び戻る。自転車道を西へと進むとスグ、玉湖神社(たまのうみじんじゃ)がみえてくる。
先の震災で社殿に亀裂が入ったとのことで現在は解体されている模様(参照サイト)。
神社の鳥居の脇、陸橋のような状態になっているのだが、見下ろすと廃駅へと続くような道の名残がアンダーパスしている。
写真上部分が都道で通常車が通る道路。
奥にはトロッコ軌道跡と思しきトンネルが見える。
トンネルそのものには近づけないので、都道の歩道から目一杯身体を乗り出して、トンネルの上部分から覗いてみる。
ゴミが多量に散乱しており、誰かが寝泊まりしたような形跡がある。
トンネルの反対側に続く道があるはずと、玉湖神社をグルっと迂回してみる。
するとビンゴ。
立入禁止でフェンスが張り巡らされているが、落ち葉が敷き詰められた廃道が湖へと続いていた。
ならば、この道の対角線上、多摩湖の反対側まで行ってみるとしよう。
【続く】