第15回 立ちそばで
定食が食べたくなって(1)
…駒込「そば駒」
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所用があって、平日の朝8時にJR駒込駅で降りた。駒込駅というのは不思議な駅で、巣鴨サイドの南口などは、いかにもJR的な見晴らしがよい、すっきりとした文教地区といった感じなのだが、片や田端よりの東口は、改札を出るといきなり細かい商店街と直結しており、まるで私鉄沿線のような「濃い〜」雰囲気なのであった。実際、古雑誌なども買える気のきいた古本屋が数件あったり、輸入食品を安く買える店があったり、クラシックな喫茶店(これが結構繁盛しているところがスゴイのだが)があったりと、実にステキな商店街なのだった。
しかし、さすがに朝8時なのでどこの店もやっていない。そういうわけなので、前から気になっていた、駅改札横にある「そば駒」に入ることにする。この店、まさにこの駒込駅東口を象徴するような店で、いい塩梅で汚れていて、過剰な写真メニューで埋め尽くされている。そのメニューがそばばかりでなく、生姜焼きなど定食系のものもかなり含まれており、実際定食以外にも、丼や麺類とのセットが充実しまくっているのだった。ただまあ、なかの様子が外からだとイマイチよくわからないので、今までは入るのにやや抵抗があったが、こういう機会なので入る気持ちになったわけだ。結構はじめての飲食店の場合、入るまでに勇気がいるのよ。入って「ハズれる」とイヤだからね。ただまあ表のメニューを見て値段もわかるし、結構客も入っているみたいなので、ここははずれないなと思った。
「モーニング」をやっているようなので、それを食べることにする(そばやなのに!)。これは2パターンあり「そば系+五目御飯」か「丼系+半そば」。米が食べたかったので、「丼系」の方にする。丼系は三種類で、「カレー、とろろごはん、マーボ」。ここはマーボだな。のれんをくぐってなかに入ると、カウンター内に親父が二人。注文をすると、そばはそのたびに茹でているらしくしばらく時間がかかる。マーボは、あの丸美屋系ですけど、まあそれはそれでおいしい。しばらくしてやってきたそばは天かすたっぷりで、ネギ入り。つゆは濃い目で、麺はこしがあり、実にズドンとくる味。しかしこの二つで300円というのはモーニングとは言え、スゴイ値段だなあ。
モーニングではない、他のセット系も500円前後なので、近くにあるとしょっちゅう来そうだ。24時間営業というのも実にエライのであった。
ちなみにこの店は客がかなり勝手な食べ方をしていて、隣に食べていたおやじは、「ラーメンと別皿でてんぷらちょうだい」という独創性に富んだ食べ方をしていたのが印象的だった(笑)。
2004年3月17日更新
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