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「ぶらり歌碑巡り」タイトル

アカデミア青木

http://www.maboroshi-ch.com/hoso/item-43.html
ラジオ版・ああ我が心の童謡〜唱歌編
http://www.maboroshi-ch.com/hoso/item-50.html
ラジオ版・ああ我が心の童謡〜童謡編
まぼろし放送にてアカデミア青木氏を迎えて放送中!

碑

第20回 『叱られて』

 日溜まりの公園で、暮れなずむ街角で、夜のしじまの中で、ひとり「童謡」を口ずさむ時、幼き日々が鮮やかによみがえる…。この番組では、皆様にとって懐かしい童謡の歌碑を巡ってまいります。今回は、『叱られて』です。
 小生が子供だった頃、悪さをすると「ねずみと一緒にここに入っていなさい」と言われて、家の納戸に押し込められました。真っ暗な中、部屋の隅っこで心細く感じなからじっと耐えていたことを、『叱られて』を聞く度に思い出します。もの悲しげなこの歌を作詞したは清水かつら、作曲したのは弘田龍太郎。『靴が鳴る』と同じコンビです。

 

『叱られて』(『少女号』大正9年4月号 に発表)
 作詞 清水かつら(しみずかつら、1898−1951)
 作曲 弘田龍太郎(ひろたりゅうたろう、1892−1952)

 

碑

 

1.叱られて 叱られて
  あの子は町まで お使いに
  この子は坊やを ねんねしな
  夕べさみしい 村はずれ
  こんときつねが なきゃせぬか

2.叱られて 叱られて
  口には出さねど 目になみだ
  二人のお里は あの山を
  越えてあなたの 花のむら
  ほんに花見は いつのこと

 

碑

 

 叱られながら、親元を離れて山向こうの村でお使いや子守りをしている子供達。親類宅に身を寄せているのか、奉公に上がっているのか、定かではありませんが、彼等の境遇を思うと、実の親に納戸に押し込められた小生は幸せだったという他ありません。
 『叱られて』の歌碑は、埼玉県の東武東上線和光市駅の南口にあります。ただし、『叱られて』単独の碑ではなく、1つの碑に、『みどりのそよ風』、『靴が鳴る』、『叱られて』の各歌詞が並んで刻まれています。併設の時計塔からは童謡のメロデイーが流れ、文字と音で清水かつらの功績を顕彰する趣向になっています。
 作曲者の弘田龍太郎は昭和27年に文京区本郷の自宅で亡くなりましたが、彼のお墓が台東区谷中の禅寺・全生庵にあります。お墓の入口には『叱られて』の曲碑も建てられていますので、ご興味がありましたら、こちらもご覧下さい。

全生庵

全生庵

・『叱られて』歌碑(『みどりのそよ風』、『靴が鳴る』と並記)
場所:東武東上線和光市駅(有楽町線和光市駅)南口

・『叱られて』曲碑
場所:東京都台東区谷中5−4−7 全生庵内
交通:東京メトロ・千代田線千駄木駅より徒歩5分


2004年7月23日更新
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[ああ我が心の童謡〜ぶらり歌碑巡り]
第19回 『故郷』
第18回 『砂山』
第17回 『兎と亀』
第16回 『みどりのそよ風』
第15回 『朧月夜』
第14回 『早春賦』
第13回 『春よ来い』
第12回 『鉄道唱歌』(東海道編)
第11回 『赤い靴』
第10回 『靴が鳴る』
第9回 『紅葉』
第8回 『證城寺の狸囃子』
第7回 『かもめの水兵さん』
第6回 『箱根八里』
第5回 『赤い鳥小鳥』
第4回 『金太郎』
第3回 『荒城の月』
第2回 『春の小川』
第1回 童謡が消えていく
[ああわが心の東京修学旅行]
最終回 霞が関から新宿駅まで 〜霞が関から山の手をめぐって〜
第8回 大手町から桜田門まで 〜都心地域と首都東京〜
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第4回 上野駅から両国橋まで 〜下町商業地域を訪ねて〜
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第2回 新宿駅から九段まで 〜山手の住宅地域と商業地域を訪ねて〜
第1回 データで見る昭和35年


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