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第三十八回『外国中高年は、日々ソファでのフェラチオで昇天くらしいが、僕の若い頃の大ヒットが、あの性交体位69だった。』似顔絵


 ズバリ、<フェラチオ>されるのは好きかと訊かれると、勿論、僕は「超イエス」であるが、残念ながら五十五歳を過ぎるとそんな濃厚サービスもご無沙汰続きで、懐かしい青春大ヒット体位69・シックスナイン世代である僕としては物足りない夜を過ごしている。
  それに、年々ナニの勃ち具合も微妙に不調の一途で閉口している僕は土曜日の夜も退屈で、先日もレンタルビデオ屋に出かけて<みなさんさようなら>という末期癌の中高年男の死に様を措いたDVDを借りた。劇場公開記憶のないこの映画に興味を覚え借りてみたが、これがなかなか。変わらない友情や親子の情愛も絡めて思っていた以上に観応えがあって良かったが、コレ、台詞が少し過激で、ナマい。
  女好きを理由に離婚された中高年男が、家を出た妻や彼の愛人・男友達に囲まれ賑やかに別れを惜しむわけであるが、会話にやたらとセックス表現が多く、始まって数分で<僕のペニスをしゃぶれ、歯をたてるな>である。<ザーメンを撒き散らす>なんて台詞がサラリと普通に出て、中高年男の、日々マスターベーションとセックス、フェラチオ浸けだった羨ましいような回顧話が連発される。
  そう、外国映画、特にセックス表現の多いモノはすぐ中高年でも<しゃぶる・吸う>が実によく出てくる。それも六十歳前後、セックスでは丁度男性機能曲がり角辺にあたる中高年のセックスライフにであるから驚く。
  同じ中高年である僕の周囲の男性の場合、そのフェラチオは<若い頃のソレ>意見が多く、中高老年になればなる程パワー不足からなのか前・後戯も適当に簡略化されてズバリセッカチ挿入擦りとなるケースが多いらしく、世界統計でも日本人はセックス所要時間・回数・性生活期間が一番少なく短い人種だそうでどうも外国人と日本人ではセックス内容も随分違い、フェラチオ度もこれまた大違いらしいのだ。
  さて、懐かしい僕の一九七〇年代、可愛コチャンが長い髪をかき上げながら握った男性のナニをタップリなめる・吸う・しゃぶるとなると、やはり何とかテアトル、OSとかでのボン・キュッ・ボ〜ンのケバい外国ハードポルノ映画であって、一般ピンク邦画の場合、大抵キスの後は、最近は余り言葉的に聞かない気がする<ピストン運動>一辺倒。単純に凹凸合体の腰振りグイグイセックス表現が普通であった気がする。
  それに、今考えると不思議な気がするのだが、年中股間を押えていたあの頃の僕たちの勝手なセックス自慢談義で盛り上がるS荘深夜コタツマージやンでも、フェラチオがそれほど話題になることはなかった。話題に出たのは、あの頃大ヒットした相互愛撫性交体位69・シックスナイン。ラブホテル名になる程その人気は物凄かった。
  あの頃は、部屋へ出入りする仲間全員がどこか悶々。勃たない日がない若さ爆発セックスでは、一呼吸おいて<なめてもらう>ようなソフトセンスはなく、キス・ぺエティング・挿入・ピストン運動といった慌ただしい行為の繰り返しが大抵のパターン。映画などの台詞でも<俺のをしゃぶれ>といった複雑な高度テクニックをにおわすモノはなく単純に勃起を促す前戯としては知られてはいたが、一九七〇年代当時、<ピストン運動至上主義>と言うか意外にも僕たちの間であのエロ気持ち良いフェラチオが特別話題になることはなかったのである。
  そんな<フエラチオ>では、いつだったか昭和四、五十年頃の古い話になるが、逆輸入的と言うか外国人向けに制作されたらしく<映倫>クリア用のスプレー噴射風柔らかいポカシで隠された性交シーンも極めてリアルで露骨、卑猥過ぎると話題になった邦画<愛のコリーダ>がある。ポカシの入る日本上映を嫌い、藤竜也モロズバリの無修正版を外国まで出かけてみる熱心なご婦人が多かったとかでも話題になったヤツである。
  好きな男の一物を切り取り何日か持ち歩いた<阿部定>のフェラチオ好きも強調され、一九七〇年代の僕たちにはそれ程話題にはならなかったフェラチオが、<日本性技の定番>のように描かれていた。藤竜也の逸物を若い女優が口に含んでなめ回していたが、日々寝ても起きてもフェラチオ浸けと言った性描写の邦画は、あの<愛のコリーダ>位しか僕には覚えがない。
  ただ、僕の知っている大人のオモチャ店で売られている日本男性用のソレは、ズバリ女性器の縦割れ陰唇部+膣穴がオナニーマシンの形状としては多いが、洋書バーゲンで買った<レアモノ大図鑑>と言うタイトル本に紹介されていた外国男性用オナニーマシンは、<オーラルセックス電動舌>。ラバー製でローリングストーンズイラスト風の真赤な厚い唇とベロッと出た舌の間に膨らんだ平均十六センチのナニを挿入、上下・左右・出し入れ自由で<嘗められる快楽>を堪能するフェラチオ仕様になっていた。
  日本男性用ではポピュラーな<膣穴>ではなく<舌付き唇>と言うこと自体フェラチオのイメージが強く、外国人の場合、日本人で言うマスターぺーション代わり感覚でのフェラチオなのかも知れない。
  実際のところ、これまでフェラチオで漏らした経験が僕には一度もなく、フィニッシュは全て甘襞挿入のソレ。ムニュッと口に含まれた瞬間のあのヌメッとした湿った感触もイケるし深く浅くスライドする唇の粘膜に擦られる感じもまあまあ。されるのは大歓迎ではあるが、濡れた甘襞挿入へのピストン運動のように<腰全体が音を立てて蕩けるような>までの絶頂感を覚えたことが一度もない。
  と言っても、僕は、風俗関係に初体験以外では一度も通ったことがなく、実は、プロによるフェラチオを知らない。  

体位69/愛のコリーダ

 学生時代、コーヒーを飲みながらコタツでゴロゴロしている時に聞いた風俗好きで通風な佐藤君の話では、「一本抜く度にイソジンか何かで嗽をしてから次の一本を抜く」システムとかで<料金も安くて右手より断然デ〜リィシャス>らしいのだが、実際に、五十五歳を過ぎた今もその道何十年的なプロの口技経験がない僕だけに、そこら辺はグッと極めて曖昧。確かに素人によるソレとプロによるソレでは快感もピン・キリの違いが考えられ、実際に立派なLサイズが一本丸ごと根本までスッポリのみ込める程の熟練喉・舌・唇の粘膜による使い分け刺激がペニスを包み込むプロによるソレを経験してみないことにはその素晴らしさ・不具合について語れないとは思っている。
  ま、フェラチオもそうだが、若い頃に69大ヒット世代と言いながら、僕は69の堪能世代でもない。
  単純にオーラルセックスとは違う体位としての69は難しく、僕は一度でギブアップ。勿論、クンニリングスもフェラチオされることも何ともないが、それが上下に重なり合って同時に性器愛撫する69となると、男は、コレ陰毛側からの<逆なめ>となりやりにくいと言うのが経験実感。顔を埋めての正面からの方が断然上手に集中してできる。
  結局、僕のセックスは69ではなく普通にクンニリングスであったが、丁度、悩殺ポーズの金髪ヌードモデル満載雑誌<プレイボーイ>が男のバイブルのように愛読されていた当時は、意外にもフェラチオよりはクンニリングスが僕たちの話題になっていた。「鼻血ブーッ、アサ〜ッ」で有名な大流行漫画でも、男性の包茎ペニスに溜る恥垢以上にキツいだチーズ臭だと女性器は大袈裟に<臭う表現>がパンパンされていたが、フェラチオでのギャグは本当にそっけない程なかったのである。マージャン話で「Gパン女は臭うんやて」と通チャンがよく言っていたが、若いセックス体験は微妙な所でどうも臭い一つにも複雑らしく、誰か一人が微妙疑問形で言えば、当然、竿自慢の船頭はすぐ「それ、ちゃうでぇ」と名のりを上げて牌捨てもー時中断位の騒ぎになる程。舌全体でなぞるようになめる・回転させる、舌を丸めてとかそれぞれテクニック持論があって煩かったが、ロでなめて貰うフェラチオのあのエロ気持ち良さを特別強調した話を聞いた記憶は、僕にはない。
  あの頃の僕には、とにかくキスもペティングもペニス挿入も未経験ゾーン。ブリーフの中のナニは微妙に膨らんでもシビアな話の輪に入れるはずなどなく、並べたマージャン牌を弄りながらアレコレ激論の渦の中で一人その話を超ダンボ耳で聞くだけであったのだが、ある程度経験した現在は、セックスの気持ち良さも、外国中高年が老いて日々マスターベーション代わりのソレ三昧であることも理解できる。実際、確かにエロ気持ち良いフェラチオは、右手より断然デェ〜リシャスではある。
  五十五歳を過ぎた現在も、勿論、普段も旅先のホテルでもそれこそ<唐突になめられるかも知れない>男の僕は、<スペシャル手洗い洗車>並みに石鹸を塗りたくってナニの先っぽから包皮、袋裏から陰毛、尻周りまでの一式を泡立て揉み洗い洗浄を念入りに施しての<待機>であるが、これが外国中高年の場合と違い<空振り>の連続。いつだったか福チャンが不調で、八歳程若い奥さんの蜂蜜塗りフェラチオで全力勃起支援の夜が続いている本人困惑閉口詰も、思いッきり羨ましく聞いた僕である。
  外国中高年の<昼間からソファでの日々フェラチオで昇天くセックス>を羨ましく思いながら、一九七〇年代大ヒット体位69にもギブアップなどとアレコレ言いながら、勃ち具合イマイチ中高年の今こそウングウングなめ回して貰いた〜い期待を股間にぶつけ、風呂場で包皮シワ一本も逃さず丹念に優しく揉み洗いする自分が<チョイエッチ親父>に思えて、昨夜もー人、赤面である。


2007年8月29日更新


第三十七回『男十九歳×女七十歳、僕もいまだにブッ魂消げたままのセックス話。』
第三十六回『十代の頃、ペニスケア使用の塗り薬は、メンソレータムと、福ちゃんも愛用・松山容子が宣伝していたオロナイン軟膏だった。』
第三十五回『ラジオの深夜放送をBGMに、セックス話で股間グッショリ。また懲りずに、<女性経験>を鼻息荒く聞いた冬休み帰省前深夜』
第三十四回『偶然のラッキー。超懐かしの娯楽活劇、月光仮面をみる。』
第三十三回『ポコチンの先に、赤い粒々できてんねん困惑も、包茎モノ的普通の汗疹だったトンちゃんの<性病やろか>事件。』
第三十二回『レトロブームの中の輝き、熟したはしだのりひことロッテ歌のアルバム。』
第三十一回『十九歳の僕、エルトン・ジョンを聴いていた頃。』
第三十回『芸能界情報月刊誌「平凡」と言えば、必見、若い性の悩み相談だった。』
第二十九回『中学生の頃は、東宝。それも<ゴジラ>ではなく、怪奇特撮映画の<マタンゴ>に大痺れ。』
第二十八回『四十年後、「タッチ」のあだち充君からの葉書と武蔵野漫画研究会。』
第二十七回『コタツ台に古毛布とくれば深夜マージャンとなって、どうやろの青春包茎話』
第二十六回『勿論、台は手打ち式。百円玉一枚でも真剣勝負の青春パチンコ。』
第二十五回『生本番ショー二万円への誘いも懐かしい、S荘の質素な青春。』
第二十四回『福チャンの告白。悶絶級・昭和パイプカット秘話。』
第二十三回『スーパーマンと言えば、懐かしい白黒テレビの無敵スーパーマン、ジョージ・リーブスが僕のイチ押し。』
第二十二回『僕の憧れ一九七二年の南極ワイフも、パックリ見せて十五万円也。』
第二十一回『テーブルにココア、今夜はもう一度、ミステリーゾーン気分。』
第二十回『昭和四十六年の白黒ポルノ映画と、露骨裏ビデオ。』
第十九回『青春大ショック、芸能界スター・美容整形の噂を知った日。』
第十八回『当たる不思議「私の秘密」と、死ぬほど笑った「ジェスチャー」の頃。』
第十七回『欧陽菲菲と膀胱炎でヒーヒーの僕と、NHK受信契約騒ぎの日。』
第十六回『微妙にウタマロ、チン長十四センチのセックス満足度』
第十五回『コンドームと僕と、正常位』
第十四回『再会、また一つ。僕のテレビに懐かしの少年ジェットが来た。』
第十三回『ユーミンとセックスと鎌倉、僕の二十七歳の別れ。』
第十ニ回『シロクロ本番写真と五本の指』
第十一回『永遠のオナペット、渥美マリ』
第十回『ジェームズ・ボンドのセックスとナニの話』
第九回『二十一歳の冬、僕とフォークと喪失と。』
第八回『大阪スチャラカ物と言えば、てなもんや三度笠で決まり。』
第七回『嵌った嵌った、森繁の社長シリーズとアレコレ』
第六回『ジュンとネネではなく、VANとJUNの話』
第五回『夏は怪談映画、あの映画看板も僕を呼んでいた。』
第四回『青春マスターベーション』
第三回『ワッチャンの超極太チンポ事件』
第二回『中高年男性、伝説のモッコリ。スーパージャイアンツ』
第一回『トランポリンな僕のこと、少し話しましょうか。』


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