2012年1月アーカイブ

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手のひらにのる小さなノートとかメモ帳って、今は使わないかなぁ~って思っても、ほしくなるのはなぜでしょう? なにかあった時に、パッと鞄から取り出して、ササッとメモをとる、そんな自分になりたいという願望があるからでしょうか(私だけ?)。

先日も、コンビニで、すごく可愛いメモ帳を見つけてしまいました。黄色やピンク、ブルーなどカラフルな色の表紙に、ページがひらかないよう、ゴムで止めることができる構造で、なおかつキーホルダーとして、鞄や手帳につけることができるメモ帳だったのです。「鞄につけたら、可愛いなぁ。なに色がいいかなぁ」って、真面目に選ぶこと、数分。結論からいうと、手帳ですら、まだまだ余白が残った状態なので、あきらめました(娘がひっぱって壊す様子が目に浮かびますし‥‥)。ちなみに、商品名は"ロルバーン ポケット付きメモ ミクロ"です。

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そんな小さいノート&メモ帳好きには、たまらないと思われるノートが、今回ご紹介する"トウランプ"の景品です。未使用で、まとまって売られていた時に遭遇し、2冊購入しました。小さいながらも、しっかりとしたつくりで、それも景品でありながら布張り製という豪華さ。そして、なんといっても色がヨイ。鮮やかなオレンジ色に、金色で型押しされた文字が、実にステキなのです。縦85ミリ、横55ミリという、手のひらにのせて持った感じもちょうどよく、表紙のデザインといい、魅力的なノートだと思います。 

東電電球株式会社で発売され、「トウランプ」の名称で親しまれた電球は、昭和10年頃には、全国で使用されていた電球の、約40%を占めていたというから、すごいですね(東光電気株式会社参照)。なんでも、この会社は、東京電力株式会社の前身である、東京電燈株式会社の電球製造部門が分離して、設立されたそうで、たまにホーロー看板なども見かけます。ノートと同じく、電球とトウランプの文字が描かれた、鮮やかなオレンジ色の看板です。オレンジ色は、家の中を明るく照らす、電球のイメージカラーなのでしょうか。ぴったりな色だと思うのです。 

 

おまけ

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1月24日の朝。東京に雪が積もりました。雪がとける前に撮影をしようと、日の出直後に近所でパチリ。はじめて自分の足で、雪の上を歩いた娘は、どういうわけか、雪を手に持って「か~いい(可愛い)ね)」といってました。 

 

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今回は、No.82でご紹介しました、KBKの小さなビンと、ほぼ同じ大きさの"クラブ美身クリーム"のビンをご紹介します。"クラブ化粧品"といえば、私がご紹介するまでもなく、とても有名ですが、明治36(1903)年に、神戸市にて"中山太陽堂"として創業をはじめ、クラブ美身クリームは、明治44(1911)年に誕生しました。トレードマークの花笠をかぶった2人の女性は、画家の中島春郊さんが、前田公爵夫人をモデルに描いたとか。とても華やかで、印象に残る絵柄ですよね。

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大きさの比較として、最近ご紹介してきた小さなモノたちと並べてみました。クラブ美身クリームのビンは、高さが23ミリ、直径25ミリで、KBKのビンと比べると、1ミリほど大きいつくりとなっています。 

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両方とも、フタにまで、気が配られているのも素晴らしいですね。 ちなみに、クラブ美身クリームのフタは、アルミ製ですが、文字がエンボスで描かれているのがステキです。

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発売当初から、とても人気のあったクラブ美身クリームは、長年にわたって、さまざまな形のビンで、販売されてきました。残念ながら、ラベルはありませんが、意識していると、ご縁があるもので、私のもとへ何個かやってきました。"ガラス集めてみました"を書いておられる、びっきさんも違うビンをご紹介しておられます。

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ラベルがなくとも、フタに文字が描いてありますから、クラブ美身クリームのビンだとわかります。ちなみに、黒いフタのビンは、"クラブ美身衿白粉"です。厚手の白い陶器のビンは、とても可愛らしいと思うのです。

 

おしまいに、オススメ書籍のご紹介です。いまさらなのですが、昨年の冬に購入して以来、ずっとご紹介したいと思っていました。

『浪漫図案 明治・大正・昭和の商業デザイン』(編:佐野宏明 発行:光村推古書院)

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子供が産まれて、ほんの少しだけ気持ちに余裕ができた時に買った1冊です。ページを開いたとたん、紹介されたパッケージ、ラベルなどの多さに、思わず声をあげちゃいました。 すご~くひさしぶりに、趣味の世界を見た感じすらしました(オーバーと思われるかも知れませんが、産後の半年間って、必死に育児中なので、今までとは世界が変わった感じがしちゃうんです)。紹介されたモノは、化粧品、薬品、食品、日用品などで、それもオールカラー。ラベルはもちろん、仁丹ケースや石鹸の箱、ビールに、化粧品のビンに、歯磨き粉、蚊取り線香の箱、インキ瓶、レコードの針容器などなど、たくさんの商品を見ることができます。巻末の参考文献や、年表などの資料もありがたく、古物好きな方には、資料本として、手元に置かれるといい書籍だと思います。 

 

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『ベビ新辭典』に出会ったのは、平成6(1994)年の3月21日のこと。京都東寺の弘法市へ行った時です。500円で買いました。縦53ミリ、横38ミリ、厚さ20ミリの小さな辞典で、 奥付を見ると、東京市日本橋区室町四丁目五番地にあった、株式会社寶文館から発行されています。発行日は、昭和4(1929)年1月10日で、手元にある辞典は、昭和11(1936)年3月1日に重版されたモノでした。驚いたのは、20版というからスゴイ! いったい何冊販売されたのでしょう。つくるのも大変だったのではないでしょうか。

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76年前の辞典は、小さいながらも、しっかりとしたつくりで、ページもとれることもありません。携帯用の辞典として、鞄の中に入れて持ち歩いたのでしょうか? ちなみに、ページ数は906。すごいですね。 KBK&クラブ美身クリーム(次回ご紹介します)のビンと並べてみると、いかに小さい辞典なのかわかります。

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ベビ新辞典の文字のまわりに描かれているのは、細い線で描かれた、すずらんの花です。茶色にグリーンという色が、ステキなのです。小さな辞典といえば、実用品で3冊持っています。三省堂から発行されたGEM辞典。国語、漢字、英和・和英の3種類です。それこそ、鞄の中に入れて持ち歩いた時期もありました。縦110ミリ、横65ミリのサイズは、持ちやすく、柔らかい革の表紙も手に馴染んで、とても便利でした。今は携帯電話で調べることができますから、持ち歩くこともなくなりましたが、家でパッと調べたい時には、活躍している、小さな辞典なのです。

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さて、ご紹介したベビ新辞典から、本つながりということで、恥ずかしながら、私の本をご案内したいと思います。タイトルは『ガラクタをちゃぶ台にのせて』(晶文社発行)です。どのような内容かと、お問い合わせをいただきまして、考えてみたら、今まで細かくご紹介したことは、なかったと気づきました。それに、最近出版された本なら、「書店でご覧になってください」ともいえるのですが、いかんせん、だいぶ前の本ですので、それも不親切だと思い、少しご案内をさせていただきたく‥‥。 

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 ~目次~

まえがき ひろったちゃぶ台

★白熱球が揺れる暮らし

迷子札/足袋商人のトランク/ローラー洗濯器/魔法古て/福助足袋のお金の受け皿/ターンスイッチ/安全針入器/電話料金箱

★ヨクキクヨは健康の合言葉

ミツワ石鹸/置き薬の箱/博愛マスク/三笠かとり線香/オゾンパイプ/M印均質牛乳ビン/衛生楊枝/ビヨンビヨン眼鏡 

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★未確認骨董物体

二宮金次郎の陶板/カフェークロネコのカガミ/ネクタイ更正器/火玉炭と防火砂弾筒/小高式消火器/ムシキラー/煙草ケース

★ひきだしの中は小宇宙

無針紙綴器/資生堂のレターラック/プロペラ型ペーパーウエイト/大正式鉛筆削/忠孝筆入/ふくろうのペン立て/野球少年のランドセル/萬年海綿器

★縁側で遊んだ小さな友だち

日の丸の蛍カゴ/だるまサーカス/オモチャの装身具/モダンガールの羽子板/独り占い・心の友/祖母の雛人形

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以上、目次を並べてみました。★印の項目で分類して書いています。本誌に掲載されている写真は、すべてカメラマンの、坂本真典さんが撮影してくださいました。どの写真も迫力のある、いきいきとした写真で、私も、モノたちも喜んでいました。モノの撮影をする時に、さまざまな物、例えば革のコートなど、身近にある物を地紋にして撮ったり、近所の公園で撮ったりして、いかにモノの魅力を引き出すか、撮影のおもしろさを教えていただきました。内容は、ヘンテコだけどおもしろい、愛すべきガラクタたちを通して、戦前や大正時代をのぞいてみる楽しさを、ワタクシゴトをからめて書いた、骨董エッセイ(?)という感じです。

当時は、ひろったちゃぶ台の上に、骨董市などで出会った、お気に入りのモノたちをのせて、大発見だと、アレコレ想像して、おもしろがったり。素性調べに夢中になったり‥‥。そんなひとときが大好きでした。今は、少々余裕がないのですが、忙しい合間に、古いモノを見て癒されたり、このブログも楽しみになっています。

 

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No.81でご紹介した犬の鉛筆削りに続き、もうひとつ犬の鉛筆削りをご紹介します。高さは40ミリで、アンチモニー製です。ところどころ色がはげていて、時代を感じますが、そこがまたアンティークって感じがして、愛しく思えます。見るからに、お利口さんって感じのワンちゃんで、赤いリボンがアクセントになっていていいですね。平べったい構造なので、横から見ると薄く、最大の厚みが5ミリほど。使いこまれた状態から、当時の子供の筆箱か、ひきだしの片隅に入れられて、大活躍していたのでしょうか。

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それにしても、いろんな形の鉛筆削りに出会うたびに、機能重視というよりは、見た目のデザインを、とても重要視していると思うのです。鉛筆削りなんだけど、鉛筆削りにあらず。まるで、子供たちの小さな宝物であるかのように‥‥。鉛筆削りが夢を持っているといいましょうか。日本の職人さんたちは、モノに付加価値をつけることが、昔から得意だったのだと、思わされるのです。

 

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話は変わりますが、連日10℃を下回る、寒い日が続いています。その上、乾燥がひどい! なんでも、東京23区の空気の乾燥は、1月18日現在で、34日間となっていて、昭和42年以降3番目の長さだそうです。部屋の換気をしようと窓を開けると、湿度計で測れなくなるほど、いっきに湿度が下がります。びっくりしちゃいますよ~。

でも、娘は元気いっぱい。毎日1時間から2時間くらい外で遊んでいます。当然私もおつきあい。先日は、15時から17時まで、近所の公園にいました。ビルのすき間から、夕陽が射しこみ、とても美しかったので、写真をパチリ。 

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この緑の葉っぱは、娘と公園で遊んでいたら、小学3年生の女の子が一緒に遊んでくれ(2時間も)、ブローチだと、娘と私の服につけてくれたのでした。大人は通らないであろう、緑のトンネルを何度も何度も往復し、泥だらけになったのですが、なんだか懐かしかったなぁ。私も子供の頃は、背丈の低い松林をくぐって遊んでいたっけ。このブローチ、そのまま捨ててしまうのは、悲しかったので、写真にパチリ。 

  

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手元にあるのは、"銀座小松ストアー"と書かれた、高さが約8㎝ほどの、小さなカード立てです。写真立てのように、カードを差し込んで立てることができる構造になっています。いったい、どのように使われていたのでしょうか? 値札立てとして使うには、凝ったつくりだと思うのです。木製で、ところどころ塗料がはげてしまっているけれど、なんだか、とても懐かしい感じがします。このデザインは、紙袋から、こぐまがひょっこりと顔を出しているイメージでしょうか? 白地に赤い水玉模様のリボンも、嬉しそうな表情のこぐまも、とても可愛い。

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どこの売り場に置いてあったのでしょう? この可愛らしいデザインから想像すると、やはり子供に関する商品を置いていたところではないでしょうか? 

余談ですが、うちの娘を見ていると、動物にはものすごく反応がいいのです。例えば、鳥なら、鴨くらいの大きさが「がーがー」、雀が「ちっち」、カラスが「かーかー」、ペンギンが「ペンペン」、猫やトラなどは「ニャーニャー」、犬や獅子舞、狛犬は「ワンワン」、 ウサギは「ピョンピョン」などと、いうようになりました。散歩の途中に、これらの動物が看板に描かれているのを見つけると、指を指して、しばらく動きません。そして、ニッコリと「かーいいねー(可愛いね)」と喜んでいます。私は内心、可愛いってわかっているのかな? なんて疑問視しているのですが、小さいのにえらいなぁと、日々感心しているのでした。

‥‥と、話が横にそれましたが、お店に、このこぐまのカード立てがあったら、娘は間違いなく指をさし、手が届けば、手にとって「かーいいね」っていったでしょう。なので、きっと、子供のモノと一緒に並んでいたと思うのです。

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 「夢と文化生活」を提供する小百貨店でありたいと、昭和21(1946)年4月20日に、銀座にオープンした小松ストアーについては、こちらを読んでいただくと、小松ストアーの歴史にはじまり、当時の世相も垣間見ることが出来ます。創業者の小坂武雄さんは、「繁栄は、カインドネス(親切)、クイックネス(迅速)、クリーンネス(清潔)、ソートフルネス(思いやり、相手の身になって考えること)の、4つの"ネス"にある」と、指導してこられたそうで、現在にも通じるこの言葉に、ナルホドと納得しちゃいました。残念ながら、地方出身者である私には、縁がなかったお店ですが、この小さなこぐまのカード立てと出会い、小松ストアーのホームページを拝見して、リニューアルオープンしたお店には、ぜひとも行ってみたいと思いました。ちなみに、カード立てに描かれた小松ストアーのロゴは、昭和21年に、小松ストアーの"小松"こと、小さな松をイメージしてつくられたそうです。

 

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ビンを意識しはじめた頃、そのビンの素性や質感よりも、ビンに描かれた模様というか、エンボスが多いモノに惹かれました。それも、文字以外の模様があると、私の中では位が高いといいますか、「ステキ~!」みたいな感情が湧いてきたりします。そもそも、はじまりは、友人が誇らしげに見せてくれた"白玉ソース"のビンでした。文字だらけのビンが、カッコよくて、うらやましかったです。どのようなビンかというと、"川原の一本松"でご紹介しておられる『白玉ソース特集』をご覧ください。すごいでしょう? 現在流通しているビンと、比較にならないくらい個性的なヤツです。でも、白玉ソースのビンもすごいのですが、こちらのブログもすご過ぎます。私もいつも参考にさせていただいてます。ありがとうございます。

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今回ご紹介するのは、私が持っているビンの中で、一番模様が多くて小さいビンです。なんと、高さが22ミリ。直径が24ミリという、とても小さなモノで、比較のために前回ご紹介した、高さが約50ミリの犬型鉛筆削りと一緒に撮ってみましたが、小さいでしょう? でも、大きさとは裏腹に、存在感溢れまくりのビンなのでした。その上、色がまたいいんです。ペパーミントグリーンのガラスです。

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金属製のフタには、「KBK」の文字があり、「KBK」を囲むように、トランプのマークである、ハート、スペード、ダイヤ、クローバーが描かれています。文字部分は、赤く塗られていたようで、少し色が剥げていますが、金属のフタは、アルミじゃなくて、真鍮というのが、高級感というか、重厚な感じがして、シブイですね。一見外国製のビンかと思いましたが、容器の底には、「KBK TOKYO」の文字があるので、日本製です。ビンのまわりには、「123J456Q789K」の文字があり、文字の上には、ハート、スペード、ダイヤ、クローバーが繰り返しエンボスで描かれています。トランプを意識しているとすると、数字の間のJはジャック、Qはクイーン、Kはキングでしょうか? 

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ちなみに、中はカラだったのですが、ベタッとした物が残っており、香料からポマードではないかと思いました。しかし、こんなにエンボスだらけだと、ラベルも貼るところがありません。いったいどうやって販売したのでしょう? 商品を購入した時に景品として配られたのでしょうか? お配り物にしては凝り過ぎだと思うのですが。そもそも「KBK」ってなんでしょう。カネボウらしいのですが、調べきれていません。びん博士に聞いてみようかな。わかったらご報告しますね。

 

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この2つの鉛筆削りは、平成19年(2007)の元旦に、上野の不忍池の畔で、毎年開催されている骨董市にて、求めたモノです。この市は、年に何回か開催され、この後も何度か訪れたのですが、この時以上にラッキーな出会いは、今日までありません。古い文房具好きな私にとって、本当に嬉しい出会いでした。業者さんの話によると、大正15年生まれの、当時80歳のおじいさんが、コレクションを手離されて出たモノだそうで、今にして思えば、買い占めてしまえばよかったと悔やまれるほど、状態のヨイ、玩具や文房具が並んでいたことを、よく覚えています(金銭的に無理でしたけど‥‥)。

実は、つい先日、旦那サンのお正月休み最終日に、上野動物園へ行った帰り、ちょうどこの骨董市をやっていて、ちらりと見ました。残念ながら、モノとのご縁はなく、そういえば、以前いい出会いがあったなぁと、この鉛筆削りを思い出したのです。それにしても、連日8℃という、寒い日が続いています。業者のみなさんには、頭の下がる思いです。

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この指人形のような、犬型の鉛筆削りは、高さが約5㎝です。紫色のセルロイドでできた顔と、水色の金属に金色で描かれた"鉛筆削"という文字が、なんともいえずステキで、私が持っている鉛筆削りの中でも、ベスト3に入る、お気に入りの鉛筆削りなのです。 

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こちらも、犬の鉛筆削りですが、高さは4㎝。全体がアンチモニーでできているので、小さいわりには、ずっしりと重たく、ハガキ程度の大きさの紙なら、文鎮として押さえることもできます。犬の絵柄もステキなのですが、小さな方位磁石がはめ込んであるのも素晴らしい。もちろん、お気に入りなのは、いうまでもありません。 

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おしまいに、冬景色になった不忍池をご紹介します。蓮は枯れ、夏の頃とは、まったく違う景色です。たくさんの水鳥も訪れ、楽しそうに、枯れた蓮の間を泳いでいます。思うに、1年を通して、季節を感じることができる場所が、身近にあるのは、ありがたいことですね。

  

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何年も前から、私のそばにいる青いガラスの小物入れ。今は玄関の近くにいて、小銭を入れています。宅配便の着払いや、イトーヨーカドーのネットスーパーで注文した時の支払いで、大活躍しているのでした。それにしても、なんて美しい青いガラスなのでしょう。そして、なんともいえない可愛らしいデザイン。葉っぱからでている大きなハートの中に、描かれている小さな実は、なんの実でしょうか。横幅10㎝、高さ6㎝の小さな小物入れですが、ずっしりと重たく、頑丈で、とても気に入っています。昔の人は、このガラスの小物入れに、なにを入れたのかな‥‥。ちなみに、このテの小物入れは、何種類かあり、ほかには黄緑色のモノも持っています。いずれ、ご紹介したいと思います。 

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お正月は、毎年恒例の茨城にある神社へ初詣に出かけました。那珂湊にも行き、食事をしたのですが、地震の爪痕は、まだまだ残っており、食事をいただいたお店も、津波が80㎝入ってきて、お店の再開まで大変だったそうです。空は変わらず青くて、美しいのに‥‥。なんともいえない気持ちになります。 今年は、もっともっと、復興が進むことを願います。 

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                  あけまして お芽でとう ございます           

                   本年もよろしくお願いいたします

                      平成24年 壬辰 元旦

 

あけまして、おめでとうの"め"を、新しい年にいい芽が出るようにと、"芽"と書くよう母に教わったのは、いつ頃だったでしょう。私が小学生の低学年だったと思います。この書き方は、母が疎開した先の学校の先生に習ったそうで、慣れない環境の中、芽が出てほしいと願って書いた、子供の頃の母の心境を、今になって、ぼんやりと思い浮かべています。

今回ご紹介するのは、新年らしく年賀状です。それも、キューピーさんたちが、赤いポストを囲んで、ポストの上のヒヨコをつかまえようとしている、そんな微笑ましい絵柄の絵葉書なのです。つまり、酉年の年賀状なんですが、そこはご愛嬌ということにして、ご紹介します。思えば、小さな子供は、赤い色が大好きです。娘もポストを見つけては、さわったり、たたいたりしていますし、消火器も大好き。見つけたら、走って行くほどです。育児教室でも、目が見える時期の赤ちゃんには、赤いまるい物を、目の上で、ゆっくり動かしなさいと習ったっけ。

 

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           ( 平成20年2月撮影 故郷の海から眺める日の出 )

 

さて、気がつくと平成も24年となりました。今年は辰年です。辰年で、一番印象に残っている人は、前の会社の社長です。昭和3年生まれでした。骨董や陶芸がお好きで、歯切れのいいサバサバとした人柄は、多くの方から慕われ、私も多くを学びました。ある日、「古い辰のモノが欲しい」という社長のひと言で、一緒に平和島骨董市へ行き、辰がデザインされた矢立(やたて)を求めました。矢立とは、携帯用の筆記用具で、万年筆や鉛筆などもない時代に、墨壷と筆を一緒に持ち歩くことができた、非常に便利な代物ですが、普段興味のなかったモノを探したので、とても新鮮で、楽しい時間だったことをよく覚えています。

今年は、どんな1年になるでしょうか。とにかく、まずは心身ともに健康で‥‥。昨年より、少しでも前進した年としたいものです。娘との会話も、少しづつ成立しはじめているので、今年は、いっぱい話したいと思います。

みなさんにとっても、楽しい1年となりますように。

 

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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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