No.76  駒込一丁目にあった三河屋の、陶器製ひよこ醤油注し

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今回ご紹介するモノは、陶器でできた、ひよこの醤油注しです。ひよこが卵の殻を割って、頭をちょこんと出したデザインで、醤油はひよこの口から出てきます。実に凝った醤油注しで、とても可愛らしくて、大好きな一品なのです。でも、残念ながら使ってはいません。お皿は毎日大活躍しているのですが、一番よく使っている醤油が、香川県の鎌田商事株式会社で造っておられる"カマダ だし醤油"で、紙パックに入っているので、容器に移し替える必要がなく、そのまま使っているのでした。

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でも、このひよこ醤油注しが、食卓に置いてあったら、なんだか楽しくて、子供たちは喜んだに違いありませんね。

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裏面を見ると、「駒込一丁目 株式会社 西 三河屋 電(94)二、九二七」と描いてあります。「三河屋」っていうと、サザエさんに出てくる酒屋が浮かんできますが、この三河屋は、どんなお店だったのでしょうか。株式会社なので、小さな酒屋や、小料理屋などでは、ないような気がするのですが‥‥。景品として配られたモノのように思います。 

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それにしても、日本の調味料の代表選手ともいえる醤油を入れる容器って、昔からいろんな種類があります。大きな瓶で販売されていたから、移し替える容器は必要だったのでしょうが、ガラスの醤油瓶なんて、コレクターも出現するほどですし、色だって無色透明にはじまり、グリーン、ブルー、ピンクとカラフル。その上、樽型やオシドリの形の醤油瓶をはじめ、花や星、格子模様など、さまざまな模様が施されていたりと、本当に多種多様です。陶器製の醤油注しだって、どれくらい存在するのか、想像もつきません。「日本の食卓には醤油ありき」って感じで、重要な調味料として、古来より活躍してきたことの表れですね。

  


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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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このページは、さえきあすかが2011年12月22日 18:50に書いたブログ記事です。

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