この紅白の達磨鉛筆削りは(正確には、クリーム色ですが‥‥)、骨董市や骨董屋に通いはじめた、平成4(1992)年8月21日に、京都にあった"骨董鯨や"で買ったモノです。はじめて出会った、古いアンチモニー製の鉛筆削りでした。「こんな鉛筆削りもあるんだ!」って、驚いたっけ。鉛筆削りの大きさは、縦34ミリ、横28ミリで、最大の厚さは10ミリです。見るからに、気合いがはいった表情の、達磨鉛筆削りが筆箱に入っていたら、"七転び八起き"ではありませんが、失敗してもがんばっていけそうです。
‥‥ここまで書いて、最近このセリフどこかで読んだな? と思ったら、"輸入・廃番文房具の発掘メモ"の、たいみちさんが、新年のご挨拶で、ダルマの消しゴムをご紹介しながら、書いておられたのでした。そうそう、アンチモニーの鉛筆削りも、たくさんご紹介しておられました。大量生産されたとは思えない、さまざまなデザインのアンチモニー製鉛筆削りは、どれだけ種類があるのでしょう。たいみちさんもいわれるように、まさに、"当時の文化のかけら"だと思わずにはいられません。
話は変わりますが、縁起モノの達磨をご紹介したところで、私の縁起担ぎ話を少し。お不動様の縁日である、1月28日の初不動の日に、目赤不動尊をお参りしてきました。昨年初不動の日に、はじめてお参りをして以来、何度か訪れているのですが、この1年も穏やかに過ごせることを願って、奉納護摩木に願いと名前を書いて拝んできたのです。
昨年は、水に氷がはるほど、寒い日でしたが、今年は24日に積もった雪が残っていました。なんせ気温が連日5、6度です。でも、今年の雪はすごいですね。豪雪地帯の雪の映像を見るたびに、なんともいえない気持ちになります。早く雪がおさまることを祈っています。
恥ずかしながら、不動尊に5色の色があるなんて、知ったのは一昨年のこと。諸説はいろいろあるようですが、江戸時代に、東・西・南・北・中央の5方位を色で表わし、江戸を守るために置かれたのだとか。全部まわりたいと思いつつも、目赤と目黒しかまわることができていません。もう少し娘が大きくなったらと、楽しみにしているのでした。
そんな目赤不動尊について、串間努さんが発行しておられる『旅と趣味 第6号』に書かせていただきました。タイトルは、『御朱印収集の旅 』です。中野のブロードウェイの中にある、"タコシェ"に置いてあります。御朱印といえば、私が大変お世話になった、編集者の田端宏章さんが企画された書籍、『御朱印帖』(飛鳥新社刊)が出版されたと、年賀状に書いてあったっけ‥‥。お元気そうで、嬉しく思いました。近々買いに行きたいと思います。
『旅と趣味 第6号』 趣味を愛し、旅を楽しむ、昭和娯楽の総合趣味誌