No.111 ガラスの玩具、川口製・投下爆裂弾と、小石川植物園の桜

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今回ご紹介するのは、玩具です。その名も"投下爆裂弾"。なにやら物騒な商品名ですが、気泡がたくさんつまったガラス製の爆裂弾なのです。どんなシロモノかというと、ご覧のとおりいたってシンプルで、砲弾の形をしたガラスにタコ糸が巻かれ、糸の先には、旭日旗が描かれた尾びれのような紙が付いていて、裏面に、「實用 川口製 玩具 投下爆裂弾」と書いてあります。

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ガラス砲弾の直径は35ミリ、横幅15ミリ。タコ糸をゆるめると、上下二つに分かれるようになっています。遊び方は、紙火薬をガラスの間にはさんでからタコ糸を締めて、上に放り投げ、地面に落ちた衝撃で、火薬がパンと鳴るのを楽しんだそう。落ちた時にガラスが粉々にならなかったのか、気になるところです。

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ちなみに、私は遊んだ経験はありませんが、紙火薬をはさんで投げる爆弾のおもちゃは、戦後もプラスチックや金属でつくられたものが、駄菓子屋で販売されていました。駄玩具を扱った本でもよく紹介されていますから、覚えている方も多いのではないでしょうか。

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私的には、細かい気泡がたくさん入っている、とろ~んとしたガラスに魅力を感じます。ガラスの玩具は人気があるので、骨董市で、投下爆裂弾と出会った時も、複数出たのですが、すぐになくなりましたよ。

 

気になる街角 *平成24(2012)年 お花見レポート③*

4月10日の小石川植物園です。桜は満開。時折吹く風で、花びらが雪のように舞います。娘は「雪だ~」と大喜び。

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この日は、ふだん静かな公園も、たくさんの人で大賑わいでした。 

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本当に見応えがあります。 

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昭和14(1939)年に竣工された植物園本館も、桜の花が嬉しそう‥‥。このステキな建物の設計者は内田祥三さん。安田講堂など東京大学構内の多くの建物の設計者でもあり、特徴的なデザインは「内田ゴシック」と呼ばれたそうです。

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ただただ、きれい‥‥。 

 


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    さえきあすか -asuka saeki-
    忘れ去られてしまいそうな、昔なつかしいモノたちに魅せられて、コツコツ集めています。古くさいけど、あたたかくて、あたらしい。そんな愛すべきガラクタたちをご紹介します。

    旧サイト連載:
    駅前ガラクタ商店街
    …昭和以前の生活雑貨録

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このページは、さえきあすかが2012年5月 1日 20:00に書いたブログ記事です。

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